テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


画像

遅れポッキー

🐷🍌

※付き合ってる

※同棲設定



11月11日




ーーーーーーーーーーーーーー







「ただいま。」

「おー、おかえり。」

買い出しに行ったおんりーチャンが帰ってきた。玄関で荷物を受け取りリビングまで持っていく。あとから靴を揃え、手を洗い終わったおんりーチャンが入ってきてエコバッグの中を確認する。ここまでがいつもの流れだ。

同棲を初めてから特に役割は決めていないが、いつの間にか買い出し、料理、掃除はおんりーチャンでそれ以外が俺、というのが定着していた。



「めん、見てこれ。」

「ポッキー?」

差し出されたのはよく見る市販のお菓子。俺もおんりーチャンもグミが好きなのであまり買わない。


「珍しいな。」

「うん、今日は特別。」


今日?なんかあったっけ….

そう思いながらカレンダーを見る。

11月11日__ポッキーの日だ。

そういうことか、と視線をおんりーチャンに戻すと早速箱を開けていた。

「ポッキーの日、ねぇ…」

なんて独り言を言っているとおんりーチャンに話しかけられた。

「ん、めん。」

おんりーチャンがポッキーを咥えてこちらを見ている。

ポッキーゲームというやつだろうか。

おんりーチャンは小悪魔的な笑みを浮かべているが俺にとってはご褒美でしかない。

大人しくもう片方の端を咥える。それが合図と言わんばかりにおんりーチャンが食べ進めてくる。

そこで俺は少し悪戯をすることにした。


残り二口ほどになったとき、俺はぽき、と一口食べた。おんりーチャンと同時だった為、その唇が俺のと触れた。

「ん!?」


すると先程までのおんりーチャンの余裕そうな表情から一変し、驚いたような顔で頬を紅く染めていた。



こちらを睨んでくるが、恥ずかしさからか少し潤んだ目で、しかも上目遣いだからただただ可愛い。


「いつもやられてばっかだから仕返ししてやろうと思ったのに!」

「マイクラで勝ってんじゃん。」

「そうじゃない!!」


頬を膨らませてポコポコと背中を叩いてくる。軽く振り返れば、まだ顔の赤いおんりーチャンが叩いていた手を止め、じっと見つめてきた。




「次は負けねぇかんな!覚えとけ!」


まだ何かしてくれるのか。そりゃ楽しみだな。

そう思ってまたなにか言おうとするおんりーチャンの口を塞いでやった。

loading

この作品はいかがでしたか?

542

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚