初めましての方は初めまして優華と申します。
ミカン様のリクエストから英日です。
投稿者としては新参者ですので、誤字脱字、文法がおかしなところがあると思いますが温かい目で見守っていただければ幸いです。
注意事項を承知の上でお楽しみください。
ーーーーーーーー注意事項⚠️ーーーーーーーーー
・実際の国家が登場しますが今作品と一切の関係はございません。
・特定の国家を貶める意図はございません。
・誤字脱字、おかしな文法がある恐れがあります
・地雷注意
・今回ほんとうに長いです。
・以上の点を許容できる方だけ読み進めてください。
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1月某日 ロンドンの郊外にて
『それでは…今は亡き日英同盟の締結日を祝して』
『乾杯』
碧と紅い眼の男がグラスを交わし合う。
グラス同士が重なりカチンと綺麗な音を鳴らす。
「ん…!この赤ワイン美味しいですね。」
「このワイン何年製ですか?」
綺麗な紅黒い眼をしている麗しい少年のような姿をしているのは私の御友人の日本国。
『ボルドー地方の1982年ものですね。』
そして私はかの有名なグレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国。
今日は日英同盟の締結日を祝うパーティの日。
「はぁ…これはまた凄いもの持ってきましたね」
『どうせならもっと珍しいものをと思ったのですが、それ以上のものが生憎無くてですね…』
「いやいや、1982年のしかもボルドー産なんて高級なもの頂いて申し訳ないぐらいですよ…」
『来年はもっと珍しいものを探しておきますね』
「来年も開くのはもう確定なんですね。」
おつまみに置いてあるクラッカーをつまみながらワインを流し込む。
(どうせなら私の所のワインを出したかったところですけどね…)
『ところでそのピアス付けてきてくださったのですね。』
日本さんの傍に光る紅いピアスを手に取る。
「はい、昨年貰ったピアスで全身のコーデが揃ったのでどうせならと思いまして。」
「今日全身イギリスさんに貰ったものなのですが分かりますか?」
『あっ…!』
よく見てみればロングコートも靴も、シャツも、チョウネクタイも何もかもが昔私が日本さんにプレゼントしたものだ。
『本当ですね。気づかなくて申し訳ありません』
「いえ、もう何年も前のものもありますし覚えてなくて当たり前ですよ。」
「イギリスさんセンスが良いですから昔に貰ったものでも現役で着れるものが沢山あるんです。」
目を細めてよく見ると全て管理が行き届いていてプレゼントした頃と殆ど遜色がなかった。
『大切にして下さっているんですね…』
「お恥ずかしながら私服のセンスが無くて、服装に困ったらよく着させてもらっています。」
『気に入って頂けているようでよかったです。 』
話もそこそこに綺麗にリボンで包装された小さな箱を取り出す。
『それでは今年のプレゼントを贈りたいので眼を閉じて下さい。』
日本さんもいい加減慣れたようで近くの椅子に座り瞼を閉じる。
「さては今年もアクセサリ系統ですか?」
『はて?なんのことでしょう。』
リボンを解いて箱の中からプレゼントを取りだす。
『日英同盟締結おめでとう、日本さんと出逢えてよかった。』
日本に近づきチューダーローズをかたどった櫛を頭に挿して額に軽い口付けをする。
「あのですね…」
目を開けた日本はチューダーローズの櫛を触りながら顔を紅くして話し始める。
「欧米の方ってどうしてこんなに恥ずかしいことを平気でするんですか…」
『まぁ、そうゆう文化ですから。』
「この後に私プレゼント渡すんですか?ハードル上がりすぎですよ…。」
何やら鞄をごそごそしたあと小綺麗な黒色の箱を取り出す。
「あ〜…あの…」
「私こそイギリスさんと出逢えて幸せです…日英同盟締結おめでとうございます。」
言い終わったあと頭から蒸気が出そうな勢いで顔を紅くし、箱を私の胸に押し付ける。
「私…ちゃんと言えてましたか…?」
『はい、少し他人事でしたけどね。』
もう何年も生きているのにウブな反応がなんともかわいらしい。
「あぁぁっ…何回も練習したんですけどねぇ…」
『ふふふ…』
綺麗に膝から崩れ落ちる日本さんの反応が面白くて少し笑ってしまう。
『早速開けてしまってもよろしいですか?』
「あっ、はい!気に入って貰えたらいいのですが…」
小さな箱を開けてみると五つの白薔薇があしらわれたブローチが1つ、暗闇の中に輝いていた。
『ブローチですか、綺麗ですね。』
白薔薇のブローチを照明にかざしてみると、所々に散りばめられたクリスタルが眩く光った。
『どうして白薔薇なのです?』
花言葉を知っている分、違うと分かっていても少し期待してしまう。
「あぁ、白薔薇を選んだ意味なんですけど…」
「白薔薇の5本の花言葉って”あなたに出逢えたことへの心からの喜び”らしくて…ピッタリだと思ったんです。」
少し顔を火照らせながら小さな声で答えてくれる
『そうですか…』
『このブローチとても気に入りました。これから使わせてもらいますね。』
「本当ですか!?」
太陽のように明るく笑うあなたに私の中の邪な想いもどこかに飛んでいってしまう。
「それにしても…」
どうも神妙に日本さんが呟く。
『…?どうされました?』
「イギリスさんってマメな方だなと思いまして」
突然の事で私の頭の上に?が浮かぶ。
「こうして日英同盟が失効してから何十年も経っても毎年プライベートで一緒に祝っていただけるとは…」
『なんだそんな事ですか。紳士として当然の行いですよ。』
「いや、それにしてもですよ?」
「イギリスさん大勢の方と同盟を結ばれているから大変でしょうに…」
『ん?』
日本の口から思いもよらない言葉が聞こえたような気がする。
「しかも、毎回全員にプレゼントを贈るのでしょう?大変なんてものじゃないですよ。」
(あ〜…)
『そ…うですね。最近プレゼントのネタが遂に尽きかけてますから…』
「イギリスさんも大変ですね。」
『はは…そうですね…。』
横目でチラリと日本さんを見る。
あなたの笑顔を見ているとたまに無性に寂しくなってしまう。
(どうして…こんなにもあなたは気づかないのでしょう…)
毎年必ず祝うのはあなたとの同盟だけだって…
「祖国様、無理したらお身体に負担が…」
『いえ…!絶対に日本さんに会うまでに終わらせるんです!』
この日は毎年何をしてでも予定を空けるのも…
「祖国様〜!!特注のシャンデリア、もしかしたら間に合わないかもしれないそうです! 」
『何ですって!?なんとしてでも間に合わせてください!お金ならいくらでもあります!』
この日のためだけに殆ど使っていない別荘を飾り付けるのも…
「祖国様…このレシピでよろしいででしょうか?」
『完璧です…!明日はこれで行きましょう! 』
「何十回も試行錯誤したかいがありました…」
あなたが心から美味しそうに食べた料理を沢山用意するのも…
「祖国様〜…その薔薇も十分美しいですよォ…」
『いえ、もっと綺麗に咲いている薔薇が探せばあるはずです!』
この世で一番美しい薔薇を用意するのも…
(全部全部あなただけのためだと…)
「どうされました?」
『…..』
『また来年も必ず祝いましょうね。』
あなたは私の言葉に驚いたような顔をして、私に微笑みかける。
「一緒に祝い始めて何年経ってると思ってるです?」
「来年が待ち遠しいぐらいですよ!」
汚い私なんて知らない純粋無垢な笑顔。
『…….えぇ』
あなたの笑顔を見ていると私の心配事なんて紙くずよりも小さいことのように思える。
私はやり切ります。
これから先、何十年、何百年経とうとも…日英同盟が世界から忘れ去られようとも…毎年あなたとこの日を祝いますよ。
いつかあなたが私の気持ちに気づくその日まで…
終わり
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長めのおまけ
とある世界会議にて…
「何ですってぇ…もう1回言ってみなさいよ、白旗」
「何回でも言ってやるよ!人のこと一人一人ってバカにしてるけどお前こそぼっちでしょ!」
「どうせ今日初めて喋ったの私でしょ?笑」
「…..」
「栄光ある孤立だ。もう二度と間違わないでください。」
「おっおっ、図星か?栄光ある孤立(笑)」
「五月蝿いですね。私は自ら1人になってるんです。あなたのとは格が違うんです”格が“」
「親父は今日も相変わらずだな〜。」
「兄さんはいい加減ハンバーガー食べるのやめなよ…」
イギリスさんとフランスさんが喧嘩をしているいつもの光景が広がる。
『イギリスさんは今日も変わらずですね…』
「日本もあんな厄介なやつに気にいられて災難だな…」
書類の整頓をしていると後ろをポルトガルさんが通りかかった。
『あっ!そういえばポルトガルさん。聞きたいことがあるんですけど…』
「ん?どうした?」
『もうすぐイギリスさんとの同盟締結日じゃないですか!』
「あぁ…そうだけどそれがどうしたんだ?」
ポルトガルさんは困ったような顔で少し気まづそうに答える。
『今年はどのようにしてお祝いされるんです?』
(今までイギリスさんが他の方とどのように祝ってるか知らなかったんですよねぇ〜)
しかも、ポルトガルさんとイギリスさんは世界最古の同盟関係ですからお祝いも特別なはず!
「ゑ?」
『え?』
ポルトガルさんが今まで見た事ないような引きつった顔をした後、物凄い早口で
「いやいや!そんなことしたことないが!?何かあるとしても今年もよろしく〜ぐらいだし!」
「何?どうゆうことだ…?」
『…?』
ポルトガルさんの言葉があまりにも衝撃的で頭が現状に追いついていない…
『えっ?』
(もしかして私にだけ…?)
私があまりの衝撃にフリーズするのと殆ど同時に後ろで何かが倒れる音がした。
「えっ!?何!?待って、いきなりイギリスが倒れたんだけど!?」
「あつっ!?顔あつっ!?」
「しんでる!?これ死んでない!?誰か救急車呼んで〜!!!」
終わり
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いかがでしたでしょうか。
現在の私の文才ではこれが限界でした…
もっと皆様の好みに会う文章を書けるようこれからも精進して参ります…
初めてのリクエストでしたので手探りで何とか皆様の目に通せるぐらいにはまとまりましたが、リクエストしてくださったミカン様の想像していたものと違っていたら申し訳ありません。
改善点や文法がおかしな部分がございましたら遠慮なくご指摘ください。
あとギリギリですけど改めまして日英同盟締結から122周年おめでとう。
下手ですけど記念に貼っておきます。
では良ければまた次回作でお会いましょう。
さようなら〜。
コメント
2件
オワー😭😭めちゃくちゃに最高です…‼️英が日だけを特別扱いしてるのがたまらない…💓英の心情が事細かく書かれていてとても読みやすかったです✨素晴らしい作品をありがとうございます🥹💞
私ごときのリクエスト日英を書いてくださって、本当にありがとうございます!花言葉や前回の作品の百人一首の歌も勉強にもなりますし、面白いです!おまけの部分の所も日本に毎年必ずお祝いするのは、日本だけだとばれたのかな、イギリスが顔を熱くして倒れたりするところも本当に良きです!語彙力がなくて表すことが難しくておかしな部分があったらすみません