五十神くんの秘密 by森咲 花
はぁ…今日は色々あったなぁ〜。
あっ、いちごを届けに行かないと…っ!
何かいちごで作った方がやっぱりいいかな〜…。
一旦そのまま持って行こっと!
確か…右の部屋は健ちゃんだから、左が五十神くんの部屋だよね…?
ーピンポーンー
『森咲か…?』
「あ、うん!いちごを届けにきました〜!」
『鍵開いてるから入って。今忙しい。』
「あ、分かった…!お邪魔します〜。」
片付けとかで忙しいもんね…!
「持ってきたいちごはキッチン置いといて。」
「分かった…!」
荷物が少ないから広く感じちゃう…。
「〜〜っ!」
ん?キッチンの隣の部屋から声が…誰かいるの…?
…開けちゃダメってのは分かるんだけど…どうしても気になる…。
ちょ、ちょっとだけ…。
「おま…っ!そこは開けるな!」
「ひゃっ!び、ビックリした〜…。」
な、なんだ…五十神くんか…。
急に大きな声出さないでよ…。
「勝手に開けるな。」
「ご、ごめん…なんか声が聞こえた気がして…。つい気になっちゃって。」
「き、気のせいだ…っ。」
そうなのかなぁ…。
確かに聞こえたと思ったんだけど…。
「〜〜っ!」
「ん!?やっぱり今何か聞こえた!」
「き、気のせいだっ!」
「気のせいじゃないもん!絶対何か隠してる…!見せて!」
今のは絶対聞こえた…!
聞き間違いなんかじゃないっ!
「だ、だから何にもないって言ってるだろ…!」
「もういいもん!勝手に開けちゃうもんね!」
「おま…っ!バカっ…!」
え…。こ、これって…。
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