朱「いや~桜ちゃんも大胆なことするよね~笑」
道「なっ…はぁ!?」
朱(蘆屋殿めっちゃあからさまに動揺してる~笑)
朱「蘆屋殿返事しなきゃだね?」
道「へ、返事って言ったってなんて返したらいいかとか分かんねぇよ…」
朱「蘆屋殿も桜ちゃんのこと好きなんでしょ?」
道「え、いや…まあ…」
朱「あれ、好きじゃなかったの?」
道「…っす、好きだよ…」
朱「じゃあそのまま言えばいじゃん」
道「はぁ?そのままってなんだよ」
朱「自分も好きだーって言うの」
朱「あ、でもタイミングとか切り出し方とかはちゃんと考えなきゃだめだよ?」
道「んなこと言われたっていつ言やいいんだよ…」
朱「さあ?」
道「💢」
朱「あんまり待たせすぎちゃだめだよ?」
道「分かってるよ」
道「でも今からどんな顔して会ったらいいか分かんねぇよ…」
朱「僕も付いて行ったげよっか?」
道「お前がついてきたら絶対変なこと言うだろ」
朱「言わないよ~」
道「おまえは来んな」
朱「ちぇ~」
コンコンコン
晴「道満、夕食ができたから桜さんを呼んできてくれないかい?」
道「っあー…今日は無理だ」
道「晴明が行ってくれ」
晴「…分かった」
晴「それじゃあ先に行っててね」
朱「え~蘆屋殿なんで断っちゃうのさ~」
道「さっきも言っただろどんな顔して会ったらいいか分かんねぇんだよ」
朱「ふーん」
朱「それじゃ、僕はもう戻るね」
朱「じゃあね~」
道「…」
桜の部屋
コンコンコン
晴「桜さん夕食ができたよ」
桜「すぐ行きます」
ガラ
桜「今日は道満じゃないんですね」
晴「道満が今日は無理だって」
桜「っ…そうですか」
桜(…やっぱりさすがに思い上がり過ぎたかしら…)
晴「…僕は道満は桜さんを好いていると思うよ」
桜「!…ありがとうございます」(苦笑
ガラ
道「…」
桜「っ」
3人「いただきます」
桜「…」
道「…」
数分後
道「ごちそうさま」
パタン
桜「…ごちそうさまでした」
数日後
桜「…」
桜(あの日から道満と話してない…)
桜(あんなことしなければよかった…そしたら今も道満と話せてたはずなのに…)
桜(やっぱり好きなのは私だけだったのか…)
朱「桜ちゃ~ん!やっほ~!」
朱「…ってなんで桜ちゃん泣いてるの?」
桜「っ!朱雀…」
桜「な、泣いてないわよ、ただちょっと目にゴミが入っただけで…」(着物の袖で目をこする
朱「…嘘」
朱「涙止まってなじゃん」
桜「ご、ごめん…何でもないから…」
朱「何もないのに泣く奴はいないよ」
桜「っ」
朱「なんかあったの?」
桜「…道満に、避けられてる気がするの」
朱「え?」
桜「出かけた日の夕食の時から一切喋ってないし」
桜「話しかけようとしても足早にどこかに行っちゃうの」
桜「目も合わせてくれないし…」
桜「花冠なんてあげなきゃよかった」
桜「やっぱり好きなのは私だけ…」
朱「それは違うよ」
朱「蘆屋殿は不器用だからきっと何を話していいのか分からないだけだよ」
朱「僕が花言葉教えた時だって動揺はしてたけど嬉しそうな顔してたし」
桜「っでも」
朱「不安になるのも分かるよ」
朱「でも好きでもどうやって答えたらいいか分からなかったり、上手く切り出せなかったりすることもあるから」
朱「だから、蘆屋殿が桜ちゃんのことを好きじゃないって決めつけるのはまだ早いんじゃない?」
桜「…そっか」
桜「ありがとう、朱雀のおかげでちょっと自信ついたわ」
桜「相変わらず朱雀は優しいわね」(微笑む
朱「!」
朱「…僕は優しくなんかないよ」(ボソッ
朱(こうやって言ってるのも、全部、自分の為なんだから)
桜「?今なんて?」
朱「桜ちゃんの方が優しいよって言ったんだよ!」
桜「そう?ありがとう笑」
朱「まあ僕も優しくてかっこいいけどね!」
桜「ふふっそうね笑」
桜「朱雀も何かあったら相談してね?私ができる事なら力になるから」
朱「うん!ありがとう!」
朱「それじゃあばいばーい」
桜「またね」
桜(朱雀もああ言ってくれたし、もうちょっと待ってみましょ)
桜(気晴らしに明日は久しぶりに一人で買い物にでも行こうかしら)
桜「~♪」
コメント
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初コメ失礼します。 2人のすれ違い可愛いすぎる(,,´﹃ `,, )テエテエ、、、続き楽しみ待ってます(*^^*)!