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こんばんは🌛こんにちは☀️
このお話はすちみこメインです。この2人しかでません。
地雷さんはばいばい。
桜が咲いているこの時期。この時期が1番 嫌いだった。
今年も、今日も病院の白い天井を見てる。
体が思うように動かない。
周りを見渡せば点滴に繋がってる腕とか、機械とか。
何度も何度も検査をして、病名も付いてる
けど現実味があんまりなかった。
すち「またみんなとステージ立てるよね」
こうやって過ごしているうちにだんだんもうみんなと同じステージに立つことが出来ないとか考えてしまう。
ガラガラ
みこと「起きてる?」
すち「起きてるけど、、、」
「連絡ぐらいちょーだいよ」
みこと「連絡したらしたで今来ないでって 言うでしょ」
図星をつかれた気分
そっとベットに腰をかける
みこと「桜きれいだね」
すち「そうだね」
みこと「会いたかったよすちくん」
すち「またすぐ会えるでしょ」
みこと「わかんないよ。いつ死んじゃうか わかんないし」
その通りだ。入退院を繰り返しているからこそいつ死ぬのかいつ治るのか分からない
すち「もう来なくてもいいんだよ」
みこと「すぐそーやってひとりで抱え込 む。すちくんが居なくなったら辛 いんだよ俺も」
言葉を返すことが出来なかった。
なんて言えば心配かけないでいられるのか。
俺の目には、涙が溜まっていた。みこちゃんの目にも涙らしきものがあった。でも笑ってた。
みこと「来年も一緒にさくら見よう」
「約束だよ」
すち「でも、俺に来年なんか来るかわかん ないよ?」
この少しの時間の沈黙が俺には重くて、優しくて、暖かかった。
すち「声もいずれ出せなくなるかもしれな いし、来年まで生きてる保証ないよ」
みこと「俺はすちくんが約束守ってくれる って信じてるから」
すち「なんでそこまで俺に構うの」
みこと「大切なメンバーだし、俺の人生を 変えてくれた人だし、何より大好 きだから」
すち「ほんとみこちゃんはずるいよ」
「さっき約束って言ったよね」
みこと「うん」
すち「じゃぁ約束ね。俺は来年も頑張って 生きるから違う場所から一緒にさく ら見よう」
約束はしたものの、決して簡単なことでは無い。症状はみるみる悪化していって、長期入院も余儀なくされた。
薬の副作用で声が掠れる
すち「あ゛ぁ」
大好きだった歌も歌えない。大好きだったイラストも手が震えて描けない。
SNSでも無期限活動休止をした。
いつも隣には黄色い頭をしたみこちゃんがいた。
春が来た。約束の。
一時的に退院が認められたから。
みこちゃんに手を引かれながら近所の公園へ行く。
すち「満開だね」
みこと「違う場所で見れて良かったね」
みこと「すちくん。また来年もみよう」
すち「え?」
みこと「来年だけじゃなくて、再来年も」
嬉しかった。涙が溢れて止まらない。
強く繋がれたままだったみこちゃんの手を強く握り返した。
数年後
夢だった東京ドーム。
マイクを持った俺の姿がカメラに映し出される。そして俺の隣には相変わらず黄色い頭。
すち「みんなおまたせ」