無限ループするとかしないとか…??
𓏸 緑黄
𓏸 水黄
𓏸 R15
𓏸 三角関係
𓏸 微:どろどろ
🍵「…みこちゃん。」
🦈「みこちゃんは誰の?」
無言で圧をかけてくるすちくんと、言葉と表情で詰めてくるこさめちゃん。
どっちが好き?とか。どっちがいい?とか。
優柔不断な性格だからか、どちらか一方を必ず選ばなくてはならないその問いかけを裁くのはとてもと言っていいほど苦手で。
👑「…..えっ、と…」
そんな俺は吃ることしか出来なかった。
🍵「…もうこれ何回目?」
🦈「…そろそろ答え出してもらわな困るんだよね。」
そんな俺に痺れを切らしたのか、今までにない口調で俺をさらに詰める。
👑「…ぅ、…えっと…」
👑「えと、えと…っ…(涙目)」
早く言葉を欲しがる二人だけど、
どっちも好きとかどっちも嫌だとか曖昧な答えは嫌いらしくて。
🦈「みこちゃんはこさめのものじゃないの?」
🍵「…はぁー、」
尖った言葉に隠された圧を浴びせてくるこさめちゃん。
言葉に出しては言わないけれど、「俺でしょ?」だなんて無言の圧をかけてくるすちくん。
👑「…えっと、っ…(涙目)」
それでもどちらも大好きな友達であり大切なメンバーだから。
どちらかが不満を抱いたり、嫌な気持ちになってしまうような結果は言いたくない。
👑「ぉ、俺はふたりとも好きで、…っ」
🦈「は?」
🍵「…..はぁ、」
👑「ぅわ、っ…!?」
手首をぐっと引っ張られる。
勢いに従うままにすちくんの胸元へと倒れ込む形になってしまう。
🍵「…優しくしすぎたからかなぁ。」
すちくんからは優しくて甘い匂いがする。
👑「…っ、…..(震)」
でも、それを嗅いだって俺の鼓動は高まってないんだよ。
俺、本当に嘘ついてるわけじゃないんだよ。
👑「すち、く…っ…」
圧が怖いからふたりとも好きだなんて言ってる訳じゃ無いの。
本当にどちらも同じくらい好きなんだよ。
🦈「おい、抜け駆けはあかんって言ったやろ?」
🍵「…だからだよ」
🍵「俺たちは間違えちゃったんだよ」
🍵「…優しく接しすぎた、それだけ。」
👑「っ、…..」
でも同じくらい好きだなんてふたりには通用しなくて。
俺がふたりに感じている好きと、ふたりが俺に感じている好きはまた種類が違くて。
🦈「…そっか」
🦈「じゃあもうこさめ達、仲良くはできないね?」
🍵「…負けるつもり無いから」
👑「ぇ、…え…?」
俺にはすんなり理解出来ない難しいお話をしている。
もしかして俺のせいでふたりが仲悪くなっちゃったの?
🍵「…ということだから。」
🍵「ほら行くよみこちゃん」
👑「っえ、ぁ…え…?」
🦈「っちょ、…それは───!」
🍵「俺は負けるつもりないって言ってんの。」
さっきとは全く違って、豹変したすちくんとは別に俺はいつまで経ってもこの現状を把握出来ていない。
ただ、連れていかれるがままに歩いていくだけ。
🦈「…っクソ、…!」
ただ俺が唯一理解出来たのは、こさめちゃんが悲しそうに怒っていることだけ。
👑「ね、ねぇすちくん…!」
👑「こさめちゃん、すっごく悲しそうにして──…」
🍵「今は俺と二人きりなんだからあいつの名前なんて呼ばないで?」
👑「っえ、…?」
“ あいつ “。
すちくんはこさめちゃんのことをそんな風に呼ばないのに。
👑「ねぇ…っどうしたの、…?」
🍵「…みこちゃんはさ」
🍵「俺とこさめちゃんへの愛は同じ大きさなんだよね?」
🍵「なのに今考えてるのこさめちゃんばっかりって可笑しくない?」
👑「っ、…!」
顔をずいっと近づけてくる。
相変わらず甘くて優しい匂いはするけど、やっぱりドキッとは出来ないよ。
🍵「…もうこさめちゃんとは敵になったんだし、迷わず俺のものになってくれていいよ」
👑「すちく…っ、」
🍵「心がまだ落ち着けていないだけなら、身体だけでも俺のものにしちゃおうね」
ガリ、ッ…っ…ギリ、ッ゙…..
👑「っい゙…!?//」
👑「ぃた、っ…いたぃ゙、…/」
首筋を思いっきり噛まれる。
ギリギリと食い込む八重歯が俺に早くも強い痛みを知らせる。
🍵「っ、…♡」
🍵「かわいい、かわいいよその反応…♡」
👑「す、ちくっ…../(涙目)」
噛み跡どころか痣になりそうなくらい痛いこの行為も、すちくんは愛と呼ぶ。
🍵「…っん、…..」
👑「っひゃぅ、…!?♡//」
舌でぺろっと傷口を舐められると、何故か甘い感情に支配される。
👑「や、…なんで…っ、…/」
ザラザラした舌で舐められても本当なら痛い筈なのに、激痛を覚えたばかりの俺の身体は異常な感覚を覚えてしまった。
🍵「へぇー、これ好きなんだ…?♡」
👑「やだ、…っ…やぁ、…(涙目)」
👑「痛いのは得意じゃない、の…っ…/」
🍵「…誤魔化しちゃダメだよ」
🍵「甘いのは好きって言わなきゃ…♡」
先程の行為を全て忘れたかのように、今度は唇をやさしく奪われる。
即座に侵入してくる舌に早くも嬌声を奪われる。
👑「っあ、…ゃ…♡」
舌を動かすのと比例して、ぴちゃぴちゃと響く水音。
余裕のありそうなすちくんの表情。
溶けそうなくらい甘くて優しいキス。
👑「ぁ、う…っ…♡//」
👑「ぁ、…..っふ、…/」
すちくんの顔はまだ少し怖く見えるけど、俺の頬を撫でてくるその手の温かさに包まれてすぐ忘れてしまった。
👑「ぁ、…っう、…♡」
👑「す、ち…くっ…/」
🍵「…っ、…?♡」
👑「も、…っと…、っ…♡//」
あれだけ怖く思えてきたすちくんに求めてしまっている俺はもう既に手遅れなのかも知れない。
水音に掻き消されてよく聞こえないけど、きっと心拍数も上がってるんじゃないかな。
🍵「…っ、…♡(ゾク、ッ…」
👑「ぁひ、…っ…♡」
別にこさめちゃんを忘れたとかそういう訳じゃない。
すちくんに気持ちが傾いているわけじゃない。
ただ、甘いのは嫌いじゃない。
🦈「…みこちゃん。」
👑「…ぁ、れ…?」
目が覚めると隣にいたのはすちくんではなく怖い顔をしたこさめちゃんだった。
🦈「なにこの首筋。」
🦈「…たくさん跡付けられちゃってるけど、抵抗しなかったの?」
👑「ぇ、へ…うそ、…/」
俺が知ってる限りの付けられた跡は、たしかに1箇所だったはず。
🦈「…へー、」
🦈「嫌そうじゃないってことはこさめも自由にしていいってことだ?」
🦈「…まぁ嫌って言ってもするけどさ。」
👑「こさめちゃ、…」
半ば強引にぐいっと腕を引っ張られる。
すちくんが整えてくれたであろうシャツもすべて乱され、冷たい空気に肌を晒される。
🦈「…上書き保存するだけだよ」
カブ、ッ…ガリッ…っ、…
👑「っい、゙…/」
同じ場所に、同じような痛みが走る。
先程教えてもらったばかり痛みをまた知る羽目。
👑「ちょ、…いたぃ…っ…/」
👑「こさめちゃ、っ…」
俺の知らぬ間に付けられた跡も全部上書きするように着々と噛み進めていくこさめちゃん。
🦈「終わり良ければ全て良しって言うでしょ?」
🦈「いちばん最新の印はこさめのものだよ…♡」
ミルフィーユみたいに何層ものの傷と跡を重ねていく俺の身体。
それをこさめちゃんは愛と呼ぶ。
👑「いたぃ、…痛いよ…っ、…/」
🦈「…..染みても怒んないでよね」
👑「っひゃあ…!?♡//」
すちくん同様、傷口を優しく舐めるこさめちゃん。
何回やっても慣れないこの破廉恥な行為。
🦈「…ふーん、甘いえっちぃのが好きなんだね。」
🦈「何回でもやってあげる」
👑「ぁ、…ひぁ、…♡//」
👑「こさめちゃっ、…/」
すちくんに付けられた傷に重ねたこさめちゃんに付けられた傷。
またその傷に重ねられる唾液。
🦈「こんなのでそんな喘がないの。」
👑「ッや、ぁ…っ、…♡」
ダメ、と言わんばかりに優しく甘噛みを喰らう。
傷口を拭うと思っていた俺に不意のそれは余計に声が漏れてしまって。
🦈「…えっち、♡」
無自覚にこさめちゃんを反発した様子。
🦈「かわい~っ、…♡」
👑「あ、やぁ…っ、…/(涙目)」
👑「そんな噛んだらあかん、ってば…/」
弱みと味をしめたのか、はみはみと甘噛みを続行るこさめちゃん。
吐息混じりの声と俺の首筋にかかる鼻息がいやらしく感じて。
🦈「そんなこと言っといて腰動いてるのバレてるからね」
👑「ひぁ、っ…!?♡」
伸びてくる腕に抱き寄せられて、とうとう腰まで独占されてしまう。
👑「や、だ…っ嫌だ、…/」
👑「はな、して…ぇ、っ…♡」
既に捕まってしまった箇所は耳、首筋、腰。
そして脳に擦りついて離れないこさめちゃんの顔と声。
頭まで独占されてしまったらもう本格的に逃げられない。
🦈「…みこちゃんはもうこさめのものなんだから逃げる必要無いでしょ?」
すちくんを忘れたわけじゃない。
こさめちゃんに気持ちが傾いているわけじゃない。
👑「ぅ、…..♡」
それでも、
” NO “ と言えないのはどうしてだろう。
🍵「…派手にやってくれたね?」
🦈「…そっちこそ。」
🦈「首筋噛むだなんて何事?」
🍵「はぁ?俺が付けてない印も増やした犯人ってこさめちゃんでしょ。」
🍵「自分も同じことやってくるせに」
🦈「っでも…抜け駆けはあかんやろ!」
睨み合うこさめちゃんとすちくん。
お互いに付けられた首筋の跡が服を着ても丸見えだったことで、言い訳も効かなかった。
👑「お、落ち着いて…っ、」
🦈「みこちゃんは黙って。」
俺の仲裁の言葉も一刀両断されてしまう。
怒りの矛先が俺に向いてしまって更なる焦りを隠せない。
🍵「元はといえばみこちゃんが俺って言わないから…」
🦈「…..もういい、拉致あかない」
さっきまで対立していた筈のふたりはお互いを見て頷き合う。
また俺にはかんたんに理解できない、難しいお話。
🍵「…みこちゃん。」
🦈「みこちゃんは誰のもの?」
コメント
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ひぇぇぇぇぇやばいですううううう🥹💖 最近黄さん受け書いては挫折して、書いては挫折して……を繰り返していたので、ほしのさんの作品を読ませて頂いて、なんか書けそうな気がしてきました!笑 頑張ります!💪🏻︎💕︎ ほしのさんも頑張ってください✊🏻❤️🔥
あ゛あ゛あ゛ぁ゛良い!!!!めちゃくちゃドロってるけど可愛い!愛重いのは大好物すぎる💕😋😍💕尊い…
ちょっとシリアスな雰囲気のめっちゃ好き😭💖 なんで小説で無限ループできる概念持ってるの? 天才にもほどがあるよー😔💯 絶対ほしのっち文系じゃん