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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「…!?」


トグロスの頭の蛇が、いち早くそれに反応する。

すると、トグロスの体から、ムラムラオーラが風船から空気が抜けるように抜け始めた。

そのオーラは校庭に吸い込まれるように向かっていく。


「んぐっ!なんだこれは!?力が~っ!」


トグロスがいくら抵抗しようと無駄で、とうとうムラムラオーラは完全にトグロスから抜けきった。

トグロスは元のメドゥーサの姿に戻り、自分で破壊していた建物の瓦礫に落っこちた。


「うううっ…こここ…これは、どういうことだぁ~!?」


メドゥーサは怒り心頭のようだ。起き上がり、皆の方向を睨んでいる。


「まだ分からないの?」


フブキは瓦礫の上に立ち、メドゥーサを見下ろすと、愉快そうに笑った。


「あなたの集めた『行き場のない思春期の衝動、いわゆるムラムラ』が、『行き場』を持ってしまったのよっ!」


フブキが満足げにキメるも、未だによく分からないジンペイ達。



瓦礫の下で怒り狂うメドゥーサや笑うフブキ、



ラブラブの応援団とチア部の面々、自分達の隣で満足げなアゲハを代わる代わる



見ては、どういう仕組みか分からずにいる。



ムラムラオーラを完璧に吸いとった応援団とチア部達。



メドゥーサは怒りを抑え、言った。



メドゥーサ「…ならば奥の手、切り札、ファイナルウェポンを使うしかないねぇ…」



アゲハ「そんなに色々な言い方が…」



アゲハが人知れずツッコむ。



それも気にせず、メドゥーサは空に魔法陣を描いた。妖しいオーラ満々だ。



魔法陣の中で小さな稲妻が轟いた。



そして、学園の上空が、先程までの青空が嘘みたいに不気味な色に変わっていく。




ゴゴゴゴゴ…




地鳴りなのだろうか、恐ろしい音が響く。



あまり事態は楽観視できる状況じゃなさそうだ。




YSPクラブは集まって警戒を強める。





みんな「なんだ、この音は…?」




するとメドゥーサは、愉快そうに高笑いした。




メドゥーサ「おっほほほっ!この町も全て終わりだ!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…





地鳴りのような音はさっきより大きくなってきている。



皆が危機感を最大限に高めた、その時!




ジンペイ「あれはっ!!」




ジンペイが、皆の真上を指差した!


ジンペイにつられて、皆も空を見上げた。



すると!



皆の視界に、現実とは認めがたい状況が入ってきた!



なんと、妖しい空のはるか上から、Y学園の塔に向かって巨大な隕石…そう、『メテオ』が落下してきていたのだ!




メテオは赤く燃えていて、とにかく皆は唖然としてメテオを見上げるしかない。



九尾「隕石!?」



九尾がとっさに言う。



メドゥーサは皆の呆然とした表情に満足そうな笑みを浮かべる。


メドゥーサ「契約したのだ。私に力を与えてくれた者たちとね」


アゲハ「あんな大きな隕石が落ちたら、Y学園の敷地どころか、学園のある町までただじゃ済まないわよ!」


アゲハもただ事じゃないこの状況に、慌てて叫ぶ。



一方、マタロウは赤い月のような隕石をただただ見上げていた。この隕石は、見覚えがある…!



マタロウ「……」


全てが始まった入学式の日にマタロウが見た、赤い隕石により学園が破壊される恐ろしいビジョン。




「たまたま」と気にも止めなかったあのビジョン。一番実現してほしくなかった、あの…




マタロウ「あのビジョンが、現実になった…!!」




メテオは愉快そうに笑うメドゥーサ、そして呆然とする皆、学園シティへと、どんどん迫ってきている。




アゲハ「こ、こういう時こそ、人生は捨てたもんじゃない訳でして…」





アゲハは皆を勇気づけようと試みる。


マタロウ「その昔のお友達について教えて、冥土の土産に…」




マタロウが縁起でも無い事を言い出す。これには皆慌てる。




アゲハ「やだ、縁起でも無い!…えーっと、何かね、色々壮大なお話なの!ジンペイとかコマ君には話したと思うけど…」



ジンペイ「え?話してたっけ?」



アゲハ「話してたわよ!私の家におじいちゃんとおばあちゃん来た時、


昔話だ~、っておじいちゃんのこと話してたじゃない!」



コマ「僕は覚えてます!半分ほど」




そんな危機感の無い会話をする皆。




アゲハ「えーっとね、とにかくスケールが大きいの。まずおじいちゃんやおばあちゃんや



イツキさんが住んでたのは、私達と同じさくら元町で…」





アゲハが話し始めようとすると、体育館の屋根の上から、学園長の拡声器越しの大声が皆のもとにも聞こえてきた。





校長「超校合体ガッコウガーY!出撃準備!!」




一体何の事だろう?皆で首を捻っていると、突然学園シティ中にサイレンが鳴り始めた。

あの彼女は愛されてます[映画版Y学園]

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