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もう11月じゃん、と明那が言うと右側から「うわまじか」なんて、いつも通りのふわふわとした返事が返った。

黛「早いもんだねってこと?」

俺は大分唐突にこぼれ落とされた言葉の意味を探した。

明那「はやいわねぇ~~」

不破「にゃはは、さすがにな」

黛「自分から話し振っといて全然興味ないじゃん」

明那「あと二ヶ月で今年終わっちゃうよ?まゆちゃんやり残したことない??」

なんて、天井を見ながら問われた。

黛「俺そこにいないけど…まあでも、やり残したことか、、」

明那「そぉ…例えば~…あさすきとか?」

黛「いや、別にやりたくないな」

不破「スプラは?」

黛「それはいつでもできるでしょ」

不破「そぉか~できるか~」

黛「で、結局なにが言いたいわけ?」

明那「ん~?」

黛「明那はなんでずっと俺の顔見ないの?」

明那「ん~…」

やっぱり、なんか変だ。

黛「不破くん、なにか知らない?」

不破「俺ぇ?!し、知らんぞなんも」

絶対知ってるじゃん…

黛「はぁ…本当に何」

明那「まゆちゃん、」

黛「?」

いつもより何倍も小さい声が聞こえた。

明那「まゆゆ、」

その声は、震えているようだった。

明那「まゆずみ、かいくん」

黛「なに?明那」

天井を穴が空くほど見ていた大きな瞳から、なにかがこぼれ落ちた。

明那「俺はっ!あるよ…やり残したこと…!!」

不破くんがそっとティッシュをあげていた。さすがホスト。

黛「うん」

彼の綺麗な涙が溢れる理由は、なんとなくわかった。俺のせいだ。

明那「スンっ…まぁゆぅ~」

明那とやっと目があった、と思ったら俺の体を強く抱き締める温もりが。

黛「うん。」

不破くんが近寄ってきて、明那の背にそっと手を当てていた。

不破「まぁゆ、明那はな、またまゆと配信がしたいんだって。メシャで配信したいって。」

黛「…うん」

黛「……ごめん、明那。」

明那「…っ!まゆゆが悪いんじゃないよ!俺がわがままなせいっ…!!!」

不破「なぁ、まゆ、明那?俺ら配信してなくても、ライバーじゃなくても、メッシャーズよな?」

黛「そうだよ。何があっても一生メッシャーズ」

不破くんの手が明那の頭を優しく撫でた。

不破「だって。」

明那「…ともだち?」

黛「うん、友達。」

明那「メッシャーズ?」

黛「メッシャーズだよ」

明那「俺のこと、好き?」

黛「笑顔な明那も歌ってるときの明那も、涙でぐちゃぐちゃな明那も、全部好きだよ」

明那「…っ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

不破「うぉっ?!」

明那の大声を間近で聞いた不破くんがかわいそうだけど、明那は泣きながら笑ってた。

明那「まーゆー!!!!!ふわっちー!!!!!!」

だばだば、なんて表現がしっくりくるくらい大泣きして不破くんごと俺をもう一度抱き締めた。

男3人で抱き合っているとは、なかなかシュールだな。と思考が若干逃げているが、本当は俺も泣きたい。

こんなに俺を好きでいれくれる人がいるのは、とても心強かった。

黛「どーも、明那、不破くん。」

不破「にゃはは」

黛「ねぇ、やり残したことの話だけど、」







今度は3人だけで、旅行行こうよ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

私も泣きそうになりましたよ……ほんと時間が経つのって早いですよねぇ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

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