テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
#ご本人様には関係ありません
えす。🦖
1,255
いつぶりだろう、俺が目を醒ましたのは。
眠りにつく前は確か天使で、…。だめだ、何も思い出せない。
今は自分の姿を見なくても分かる、何故か堕ちてしまったらしい。そしてもう一つ、俺の身体には何かが居座っている。もう一人の俺、というべきかは分からないが…。俺とそっくりなナニカがいる感覚がある。
そんなことより、俺はアイツを探さなきゃ。アイツは俺より先に堕ちてからずっと会っていない。連絡しても返事は来ないし、何より性格が豹変していた。堕ちた瞬間にアイツは青ざめながらもどこかに飛んで行ってしまった。何故俺が堕ちた瞬間を知っているかっていうと、アイツが俺を当たると墜ちる「雷」からかばったから。とある堕天使の道具が暴走して、その「雷」が降り注いだ時に俺をかばった。馬鹿だな、俺なんかをかばうなんて。もともと天使だったにしろ何もしてなかった、その報復として受けても良かったんだ。
探さなきゃ、とは思ったものの、先に返事は来ないと思うが連絡してみた。案の定連絡は来ないな、と思った瞬間に誰かから連絡が来た。アイツだった。何で、アイツは今までくれなかったのに…?読んでみれば、「どうして堕ちたんだよ」。嫌だったのかただ単に聞きたかっただけなのかは分からないが、その言葉だけが送られてきた。「分からない」と返信すると、アイツが「そっちに向かうから動くな」と返ってきた。こっちに向かう、って…。場所、分かってんのか?と思ったのも束の間だった。
見た目は最後に見た時と変わらなかった。天使だった時の明るい表情はどこにもなく、ジトっとした目だった。
「…何で堕ちた。」
それだけ聞いてきた。久しぶり、などの挨拶さえもなかった。
「知らない。最後に天使だったことだけは覚えてる。」
「……あっそ。」
そっけなかったが、どこか悲しそうにも見えた。それが何だか、…。
「ひどいなぁ、折角お前と一緒になったんだ、仲良くしようじゃないか?」
「お前、誰だよ。ひかるじゃないな。」
「まぁ、俺ではないけど。もう一人の俺、かな。今はちょっと身体借りてるんだ。」
「…やっぱ天使だった時のひかると変わんねぇな。お前も。」
「まーね。じゃ、そろそろ身体返したげなきゃ。じゃーね、黒井。」
「…チッ。」
「……黒井、何で舌打ちしてんの?」
「お前には一生涯分からないだろうな。」
よく分からないが、何かあったんだろう。きっと嫌なことがあったのかもな。まぁ時々労わってやろう。
(「…馬鹿馬鹿しい、誰かの心配をするなんて。堕天使になっても変わらないのか、つまんねぇな。」)