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・トランスジェンダーのオリキャラメインのお話です
・名前「はる」一人称「ぼく」二人称「君」
・メンズファッションが好き
・ミックスバーで働いている
・地雷の無い方のみご朗読をお願いします
どうしてぼくは、こんな身体で生まれてきてしまったんだろう。こんなはずじゃなかったのに。丸みを帯びた身体が、筋肉のつかない腕や足が、何よりも女性の象徴である胸が恨めしい。早く手術をしたくて仕方がない。アルバイトを始めて早1ヶ月、徐々に仕事にも慣れてきた。
「ねぇ君、男の子?女の子?」
ふと聞こえてきた質問にぼくはまたかと顔を顰めつつ、しぶしぶ女と答えた。これで何度目だろう、本当は女だなんて言いたくない。
「声低いから分からなかった〜!僕はれお、じゃあはるちゃんよろしくね!」
「は、はい…」
返事がぎこちなくなってしまった、ちゃん付けが1番嫌なんだ。でも仕方が無い、心を無にして仕事に励んだ。
数時間後…
やっと仕事が終わった、さっさと着替えて帰ろう。なるべく自分の着替えているところなんて見られないように…
「あ、はるちゃーん!」
れお先輩が話しかけてきた…この人コミュ力高いし何でぼくなんかに気さくに話しかけてくれるんだろう。
「何ですか」
「連絡先交換しよ」
まぁ色々教えて欲しいことはあるしいいかと承諾する。着替え終わった後ぼくはれお先輩と連絡先を交換した。帰宅後、すぐにれお先輩から連絡が来た。
『分からないこととか悩み事あったら言ってね!』
分からないことならまだしも何故悩み事までもを言わなければならないのだろうか。適当に返事を返しその日は終わった。
数ヶ月後…
だいぶ胸オペの治療費が貯まってきた頃、バイト先に出勤するとれお先輩が珍しく真剣な顔立ちで立っていた。
「おはようございます、れお先輩」
「おはよう、”はるくん”」
……え?今何て?何かの聞き間違いであると信じたい。ぼくが呆然としているとれお先輩が耳打ちしてきた。
「大丈夫、僕も君と”同じ”だから」
同じ?どういう事だろうか?まさか、ぼくがトランスジェンダーだということがバレたんじゃ…しかもれお先輩もそうだったなんて。バイト終わりにれお先輩に話しかけてみる。
「…どうしてぼくがトランスジェンダーだって分かったんですか」
「んー、声の低さとそのメンズ服かな。僕も同じの持ってるし、それにちゃん付けした時嫌がってたでしょ」
まるっきり図星を突かれたのと普通に声で分かっていたのかと思うと何となくいたたまれない気持ちになった。でもれお先輩なら、胸オペのことも教えてくれるかもしれない。
「先輩」
「何だい?」
「ぼく…」
「胸オペをしようと考えてます」