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トドチョロ&おそチョロ
トド→→→→チョロ→←←←おそ
全てトド松視点
センシティブ無いです
松野家三男であり、自分の兄である松野チョロ松に恋をしてしまった。そんな自分が心底嫌いだ。
いつからなのか、どうして好きになってしまったのか。そんなの覚えてないし言えたもんじゃない。
何年も何年も我慢してきた。兄弟という関係で留まらせて。
爆発しそうになったときは何回もあった。
その度平常心を保って、でも心臓が苦しくなって、こんな自分に気持ち悪くなって。
そんなとき、チョロ松兄さんはボクを呼び出した。
「…おそ松兄さんが好きなんだ」
と。
聞いた瞬間は目の前が真っ暗になった。
兄弟で?男同士で?無職で?
笑えるね。一生かけていじり倒したい。
どうせいつも通り冗談でしょ??
昔みたいに悪巧みしてさ、ボクの反応を見たいんでしょ?
そう自分に信じ込ませてた。
でも、チョロ松兄さんがあの人を見る目は到底冗談には見えない。
愛おしくて大好きな人を見る、釘漬けになっているようなあの瞳。恋焦がれた乙女のような。
「__だから、”トド松にしか”相談できなくて。他の兄弟は…__」
ボクにしか…
「うん。じゃあサポートしてあげる」
チョロ松兄さんからの”トド松にだけ”という言葉に嬉しくなってしまった自分を殺したい。
そして、1番上の兄に殺意を持ってしまった自分にまで。
「なあチョロ松ぅ〜パチンコいかね?」
いつも通り、構ってほしそうに就活本を読んでるチョロ松の背中に腕を巻き付けた。
「はあ、今読んでんのわかんない?一人で行ってきなよ」
迷惑そうに冷たい態度を取っているつもりだろうが、その瞳は嬉しそうで、少し頬が赤らんでいた。
「えぇーん、ひどーい」
棒な演技をしながら、頬を三男の頬にぐりぐり押し付ける
「邪魔なんだよ!本読めないだろ?」
赤くなってしまった顔を紛らわすためか、それともただ単に本に集中したいのか、チョロ松は長男に怒り出した。
「えーまたイライラしてる?生理?」
「ああ!?!?」
__そしてそれを見せつけられるボク。
「はぁ」
わざとらしく大きなため息をつき、スマホをポケットにしまって立ち上がった。
これ以上見ていたらボクの中のなにかが壊れてしまいそうだから。
いいなあ、なんて。言えたもんじゃない。
「トド松、ちょっとこいつぶん殴ってくんない?」
「えーんやめてえー」
チョロ松兄さんの声でさえ無視をして、ふすまを開ける。
「…そういえばドライモンスターだった。見向きぐらいしてよ」
一言一句全く同じ言葉で言い返してやろうか?
見向きしなかったのはそっちのくせ……に……
ふすまを閉じようとした時、嫌でも2人の喧嘩の光景が目に入る。
いや、それまではまだ良かった。
廊下に出て完全に閉じようとした瞬間、ふすまの間から見えたアイツの顔。
チョロ松を抱くようにして、ボクに向かって映画の悪役のような不気味な顔で微笑んだ。
まるで「俺のだ」とでも言っているかのように。
なんて悪魔だ。
「………ッ」
バタンッ
くそ、くそ、くそ。
ああもう。いやだ。いやだ。
なんであんな野郎なの。
なんでボクじゃだめなの
ねえ、チョロ松兄さん。
ボクの方が君を幸せにできる。
大切にする。愛してみせるからさ、
ボクを見てよ…
階段にへたり込んで、涙を流してしまったことは
誰にも言っていない。
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