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極短物語「恋する罪深き者」
とある街で最近殺人事件が起きていた。それは二日に一度人が殺され、毎回その現場には一本のバラが置いてあるという不可解極まりない事件であった。警察も動いているがなかなか犯人を特定するのが難しかった。
「クッソ!犯人は誰なんだ!?」
1人の警官が段々とイラつきを覚える。
その一方犯人はというとのんびりカフェでカフェラテを飲んでいた。
見た目はどこにいても可笑しくないサラリーマン。誰もが殺人事件の犯人だとは思わない。
だがこのサラリーマン。絶賛恋をしていた。
その相手はそこのカフェの店員でほとんど毎日カフェに通っていたぐらいだ。
「あぁ今日も素敵だな」
そう思いながらも今日は過ぎていく。
(あ、今日は二日に一度の日だな。)
そう思いそのサラリーマンは早速殺人の準備に取り掛かる。
狙いはその恋をしている人の“彼女”だった。
(あの彼女がいるから私に興味を持たないんだ……殺らないと……)
そのサラリーマンはその彼女の家を特定し玄関の前まで行き、そしてその恋をしている人の彼女が玄関から出てくるとすぐさま家に入り滅多刺しにした。
「これであの人も私に興味を……」
何かを言いかけた瞬間目の前にはその恋の相手が突っ立っていた。
「貴様何者だ?」
あぁなんて事。まさか家に居るなんて…しかも“彼女”の家に居るなんて……許せない。
恨みを持ったら殺さないと。
「ごめんね。」
そう言ってサラリーマンはその恋の相手も殺してしまった。
「これでいいのよ。これで……」
翌日ニュースでこんな報道が流れていた。
続いてのニュースです。今朝あの連続殺人事件に関係すると考えられる新たな被害者が発見されました。その関連性からはバラが一本置かれており、また1つの手紙が置かれていたそうです。その手紙の内容は……
“バラ一本捧げて命を頂く。”By罪深き者
〜完〜
この物語はフィクションです。