屋上に出ると、南中を過ぎた太陽の陽射しが真っ直ぐに降り注ぐ。
薄暗い出入り口を通ってきたせいか、その眩しさに目を細める杏葉と弥奈。
頬をなでる風は優しく、心地よい空気を運んできてくれる。
「どの辺で食べる?」
「そうだなぁ…」
杏葉は屋上を見渡す。
数グループが、すでに陣取って弁当を食べている。
「あの辺にしよう」
校庭側の一角が、予約してあったように、スペースができていた。
杏葉は、家から持ってきたレジャーシートを敷き、ふたりは座って弁当箱を広げる。
「さすが杏葉ちゃん! 用意いいんだね」
「今日は、屋上で食べようかな~って思ってたから」
「でも、このレジャーシート、大きくない? あと、ふたりくらい座っても全然平気そうだよ?」
「それは…」
杏葉が答えようとすると、男子生徒ふたりが声をかけてきた。
恋愛*スクランブル
第7話 昼休み
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