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なんちゃって戦闘編
カゲロウコンビ
「こっからやな。」
「二手に別れてまぁなんかあったら報告。無理な相手で退散する場合や無線終わった時は即退散。だな」
「ん、おっけ。んじゃまた数時間後。」
「うい」
2人とも隠れて敵の陣地に侵入する。
とりあえずこの建物から敵の反応が多いからこの辺に何かあるはずなんよな。
物陰に隠れて探っていると聞き覚えのある鉄の擦れる音がして最小限に避ける。
こいつ…
[カゲツ?こっち忍者来てんだけどなんかしらね??]
忍者…?
目の前の敵を見ると小柳に似た風貌の剣士だ。
「多分こっちも剣士やわ。何これ」
[さぁ。コピーされてんのかただの劣化か]
取り敢えず適当に剣を避けて様子を見る。
似てる…小柳の戦い方に。
「…なんや、お前ウチの剣士のコピーか?」
問いかけるとくっくっくっと不気味な笑い方をし、こっちに直進してくる。
速い…
「お前らが1番厄介だからなぁ。お互いコピーして当てさせてもらった。お前らより、速いし…」
振っただけで数本の木が倒れる。
「威力もかなり上げておいた。厄介だろう??」
「まぁな。確かに小柳とは大体実践で訓練する場合引き分けな事が多いけど。」
そう言うと敵はにんまりと笑う。
でもそれは厄介なんやなくて。
「な”っ」
「小柳もボクもシゴトじゃないから殺さん。だから勝負がつかんだけ。本当の勝負ならそら負けんよ」
敵は無様にピクピクと身体を痙攣させている。
「それじっくり効く自白剤。戦ってる間ずうっと吸ってたからだいぶ効くやろ。」
「ぐっ卑怯な!!!!」
「そら忍者なんて忍んでなんぼやろ」
拘束して変な事をしないように札を貼る。
「もう”1人が、…絶対っ!」
「小柳なんてあの時ピンピンした声で話してきてた時点で余裕で勝ってるやろ。忍べず普通に戦ってコピーが勝てるわけないねん」
[カゲツぅ、取り敢えずぶん殴って気絶させたし逃げられんようにはしたけど一旦帰るか?]
丁度小柳の声が聞こえて返事をする。
タクシーに敵2人を詰め込んで俺ら2人は本部に報告に行く。
「そっち強かった?忍者やったんやろ?」
帰りはパトロールを兼ねて歩きで帰る。
「ん?最初反応遅れたけど特に匂いとか音で攻撃してくることもなくクナイも早いだけでエイム悪いから思いっきりぶん殴った」
「やっぱりそうやんな?」
「ん??カゲツは?」
「ボクはコピーってなった瞬間自白剤撒いてあとは適当に逃げて話聞いてたわ。吸った数分後めっちゃだるくてしんどいやつ。人外用やけどな。」
「もし人よりだったら危なくね?」
そうか、中身が人説もあったんか。
「小柳のコピーやから狼かと思って動物があえて感知しにくいとこいったんやけど」
「そんなんあるんか。怖。」
「今はどんなのも世間に紛れてるから研究しやすいねんて」
「絶対俺のやつも研究されてるな??」
そう言う小柳は声色だけで怖そうじゃない。
頼もしい。今回の敵もヒーローで倒せるだろうと前では考えなかったような楽観的な考えが浮かぶ 。
腹減ったぁというとお腹がなって小柳に笑われた。
「仕方ないから本部で冷やしてあるパン食べてて良いぞ。3つくらいあるから。」
「ホンマ!?あの有名なとこのやろ??」
「あれガチでうまいんよな。ハマってる」
「でもあれUberするのどうかと思うで。めっちゃ近くやし本部から」
「並びたくないしな。」
そんな話をしながら本部に着くと俺が行くわと上に話に行ってくれる。
ボクは言われた通りパンを一個もらい報告書を2人分出来るだけ纏めていく。
アーモンドが練られたふわふわの甘いパンが疲れた身体を癒す。
うんま。また小柳になんかあげよ。
何が好きかな…
コメント
1件
カゲツと小柳のコンビネーション、めっちゃ良いですね!「忍べず普通に戦ってコピーが勝てるわけないねん」って台詞、カゲツの冷静な分析力と自信が滲んでて好きです。戦闘後の「パン美味しい…」からの「何が好きかな」って、日常の温かさがじんわり来ました。二人の距離感が絶妙で、もっと読みたくなりました🫶