テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『episodes6 新たな患者たち』
【病院】
また同じ流れだ
猫柳が病院内を回ることを提案し、伏見が俺を誘う
伏見を選んだら殺され、ルカを選ぶと猫柳と愛園が殺される
多分それは猫柳や愛園を選んでも同じようなことになる
俺は…どうすればいいんだ…
…そうだ
茅「…俺は、1人で行く」
猫「え?」
茅「…」
多分…ルカがいれば大丈夫だ
よくよく考えればルカはマシンガンをぶっ放せるし、機械だから食われる心配がない
万が一襲われても…きっと大丈夫
心の奥では自己保身に走っていることは理解している
ただこんな人を見殺しにすることをしてでも…生きてここから出たい
茅「じゃ、じゃあ、行くな」
ル「…」
伏「ちょ、ちょっと待つっす…!」
俺は伏見からの声を聞こえないふりして走って行った
【C棟】
茅「…はぁ、はぁ…」
ここは…C棟か…
茅「…」
さぁ、ここから出る方法を探そう…
窓や扉は猫柳が言っていた通りでどうあがいても開かない
割ろうとしてもヒビ一つ入らない
茅「…くそっ!」
1時間歩き回って収穫は0
何もなかった
?「何してるんですか?」
茅「…え」
後ろを振り向くと、吊り目の華奢な少女が立っていた
茅「えっと…ここから出る方法を探してて…」
?「…ここからは出られませんよ。先生もそう言ってました」
先生…?
茅「そう…なのか…」
?「まぁ詳しいことは私から話すより、先生に聞くほうが早いと思うので…」
?「ついてきてください、私たちのアジトを紹介します」
茅「アジト??それ俺に教えちゃっていいのか?」
?「…はい。私が信用に値すると思ったので」
出会って数分でわかるもんなのか…
?「…いきましょう」
華奢な少女は俺の手をそっと握り、引っ張って行った
【???】
?「ここです」
茅「へぇ…」
探「言い忘れてました。私は探幽ホタルです、よろしくお願いします」
茅「俺は茅蜩カナメだ。…よろしく」
探「では…いきましょう」
そして探幽は扉をゆっくりと押し、扉を開けた
【???】
茅「…すごい………」
扉の先は病院とは言いにくい内装になっており、今で言うリミナルスペース?のようだった
?「あれ?新人?」
探「…先生は不在ですか?」
?「うん、薬取りに行ってるよ。それでその新人君は?」
茅「…えっと、茅蜩カナメ…よろしく」
?「ふ〜ん…」
黒髪の男はタップシューズをカツカツと鳴らしながら俺に近づいてきた
その顔には少し威圧感感じる
?「…」
茅「…」
俺をじっと数秒見つめたあと、打って変わってパッとした笑顔になった
仄「俺は仄暗クサリ、よろしくねぇ」
茅「…」
仄「それで、出口でも探しにきたの?」
茅「あぁ、ここから出る方法を探してるんだ。」
仄「…無理だよ、ここからは二度と出られない」
茅「でも…もしかしたら…」
仄「そうやってさぁ、あるかもわからない希望を追うよりも」
仄「俺たちでここに楽園を作り上げるほうがいいんじゃない?」
茅「楽園…?」
仄「そう!現実世界のことなんか忘れて、ここで永遠の時を過ごすんだよ」
探「茅蜩さんに変なことを吹き込まないでください」
仄「そういうホタルちゃんだって楽園賛成派じゃん」
探「…先生の作る楽園に賛成してるだけです」
仄「ふぅん…あ、それよりも、今日泊まっていきなよ」
茅「え…いいのか?」
仄「勿論!そうと決まったなら今日はタコパしよう、タコパ」
探「タコまだ残ってましたっけ?」
仄「残ってる残ってる。茅蜩くんは座ってて〜」
茅「わかった…」
俺はなんとか一日安全に過ごす場所を確保することができた
【その頃 B棟】
愛「………ど、どうすれば………」
ル「………茅蜩を探しに行こう」
ル「生贄にするために。」
【患者リスト】
・探幽ホタル(タンユウ ホタル)
好きなもの…恋バナ
嫌いなもの…餃子
・仄暗クサリ(ホノクラ クサリ)
好きなもの…ミルクティー
嫌いなもの…ピーマン