テラーノベル
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桃 …、部活やだな、
桃 …大きな声出せ、か…
桃 …俺にはできないっ…、
桃 もぅ…変な声だと思われた くないッ…
バレー部は大きな声声を出して当たり前。
でも俺は大きな声は出ない。
いや、出したくない。
ただの我儘に聞こえるけ周りは理解してくれない。
誰も大きな声を出しても変と思わない。
そう言われるけどみんな表に出してないだけ。
裏では絶対言ってる。
大きな声を出したくない理由はある。
それは、俺の過去。
そう。小学生のときにね。
桃 ははっ!w
友1 お前おもろっ!w
桃 でしょ~!w
友1 自分で言うなしw
桃 ははっ!w
楽しく話してるように聞こえる。
でも裏は違う。
友2 なぁ、ないこって変な声じゃね?w
友1 わかるw
桃 …、?!
友1 変な声だからあんま喋んないでほしいw
友2 それな~!w
桃 …、(ポロポロ
桃 友達だと思ってたのになぁ…w(ポロポロ
桃 もう、声を出すのは控えようかな…w(ポロポロ
それから俺は声を出すことが苦手になった。
発表だって嫌だった。
音楽の授業も大嫌い。
大きな声って言葉も嫌い。
中学になってからはバレー部に入った。
これが間違いだったのかもね。
先輩 おい。ないこもっとでかい声出せよ。
桃 ぁ…ごめんなさい。
先輩 ちッ…はぁ…
先輩1 あいつバレー部にいらねぇわw(小声
先輩2 わかるw邪魔。
先輩1 ちょっと行ってこようぜw
桃 …、聞こえてるっつーのッ…
先輩1 おい。お前声出せねぇなら部活くんな。
桃 ……
先輩2 他の人の邪魔。
桃 …はい
家に帰ってきたら泣いた。
毎日、毎日泣いた。
学校も部活も行きたくなくなった。
でも、唯一俺心の支えになってくれたのは親友だった。
いつも。
親友 大丈夫?
とか、
親友 あれは先輩が悪いよ。
とか、
親友 ないこが部活辞めるなら俺も辞めるよ。
とかずっと支えてくれた。
でもその時間は長くは続かなかった。
親友 ないこが先輩の悪口言ってましたー!w
桃 …はッ、…?
先輩 は?
先輩 おい。ないここいや。
桃 …はぃ、(ウル
先輩 お前ふざけんなよッ”?!
先輩 陰で悪口言いやがってッ”!
桃 俺は…言ってないです、(ウル
先輩 ぁ゙ッ”?!あいつが言ってんだろうがッ”!
先輩 お前もう部活来んなッ”!
桃 …はい
もう俺の心の支えはなくなった。
家に帰って泣いた。
何時間も泣いた。
目が腫れるまで泣いた。
桃 っ”~、ッ…(ポロポロ
桃 もう、部活の服なんかいらないッ”…!(ポロポロ
桃 シューズも練習着も、サポーターもッ”!
桃 全部いらないッ”…!(ポロポロ
俺はバレーに関するものを全部部屋のタンスにしまった。
念の為にとっておくことにした。
桃 …もういいや。
桃 …はぁ~、死にたいな。
初めて抱いた感情だった。
今まで辛いことがあっても死にたいとは考えたことが無かった。
後日先輩に謝られた。
誤解が解けたみたい。
でも、もう遅い。
俺の心はどす黒い色で染まっていたからね。
桃 …今さら遅い。
桃 はぁ…、シュー、ザクッ
俺はリスカに手を出した。
もともと知ってはいたがやったことはなかった。
これが今の心の支え。
桃 …バカみたい。
桃 …寝よ。
桃 寝たら死んでないかな。
そんなこと期待して意味ないのに。
俺は期待した。
早く死にたかったからね。
桃 っ”…、ぅッ、、
桃 はッ…、ひッ、(ガバッ
桃 ゆ、め…、
桃 …最悪。
思い出したく無かった。
せっかく忘れれたのに。
今はメンバーと楽しく活動をしている。
でも俺の過去は誰にも話してない
心配なんてかけたくないから。
桃 今日は会議と、ダンス練、
桃 行くか…
俺は未だに大きな声が出せない。
メンバーにも変な声だと思われたくないから。
桃 で、これが~…、
水 え?なんて?
桃 ぁ…ッ、えっと、
黒 もうちょい大きな声で喋れや
桃 ぁ、ッ…、
赤 あにき…!ないくんも頑張ってるんだからさ
黒 あ、あぁ…せやなごめんないこ、
桃 …、っ……
青 …?ないこ?
白 どうしたん?続けへんの?
桃 (大きな声っ…、)
桃 (や、だ、っ…聞きたくないっ、)
桃 (ぁ、ッ…ま、たっ…)
桃 (怒られるっ…、)
桃 はッ…ひゅぁッ…(ポロポロ
青 はッ?!ないこ?!
水 えッ?!
赤 ぇッ…、え、…?
黒 おいッ!ないこッ!しっかり息しろッ!
桃 はぁッ…、!ひゅッ、カヒュッ…
桃 ぃ、やッ”…、ひッ、ハヒュッ…
黒 あかんッ!聞こえとらんで…?!
赤 ないくんッ…、(ポロポロ
桃 (いやッ…いやだッ…、!)
桃 ぅひゅッ”…はッ、ぅ゙ッ…(ポロポロ
青 あかんッ!救急車呼べッ、!
水 わ、わかった、!
白 大丈夫やで、りうちゃんッ…(撫
赤 なぃくん…(ポロポロ
赤 ぅッ…、(ポロポロ (ギュッ
白 大丈夫や…(ギュッ
桃 はッ…、ぃ、や”…ひッ、カヒュッ、(ポロポロ
桃 げほッ…ひゅ…ぁ゙うッ…(ポロポロ
桃 は”ぁッ、はぁッ…ぅ゙ッ、(バタッ
青 おい…?ないこ、?
青 ないこッ、!
黒 うそやろ…、
水 救急車きたよ、!
黒 こっちですッ、!
そして、俺は救急車で運ばれた。
コメント
13件
本当に神作しかない😭塾でつい見ちゃいました!本当に神作すぎてやばいです
N様の作品好きすぎる〜.ᐟ実はN様の作品をマイリストに入ていたんですよ〜.ᐟ