私はあんこ。二十歳でスパイをしている。今日はあるミッションの為に 東京のとある交差点に来ている。ターゲットはパンダのぬいぐるみ。
「あっ」
ターゲット発見。
(この私にかかれば子供のおもちゃくらい・・・)
余裕だ。
『スネーク』
子供の親がつぶやく。スネーク、それは私のコードネームだ。
「何でお前がその名を・・・」
そしてその親が振り返る。
「・・・っ!きなこ師匠!?!?」
そうだそれはあんこの師匠だったきなこだった。きなこは目を細めた。
『あんこ、つい最近まで可愛い中学生だったのに。何かあればすぐ寄ってきて・・・』
「うるさい!昔は昔、今は今でしょ!五年前の話はいいから!」
きなこは笑う。
『でも事実でしょ?そんなんでスパイができるのかしら?』
あんこは構える。
『ここだとあれだから会社の訓練場にいきましょ』
訓練場に着いた。そこには後輩たちが数名。
『みんな〜ここ使いたいからどいて~』
(どくわけ・・・)
[分かりました!!]
(どいた!!!さすが、きなこ師匠・・・)
『さあ、昔の師匠と弟子の戦いよ!』
「絶対勝つ!!」
(なんか、きなこ師匠楽しそう??)
『じゃあ行くわよ!』
「はい!」
ドンッッッ!!ドゴッ!!!!
(はっ速い)
『三十歳になっても感覚は鈍らないわよ!』
後輩たちも集まってきた。
ドガガッッッ!
「ま、負けた」
『まだまだね。そうだパンダのぬいぐるみを返してもらえる?私のてがらのようなものよ』
「は、はい。あ、あと・・・」
『何?』
「も、もう一度!あなたの弟子にしてください!!!」
『あなたは私の弟子じゃなくて、パートナーよ!!』
気づけばもう夕方だった。夕日は綺麗に輝き、二人を応援しているかのようだった。
五年後・・・
「もう五年か」
「そうね』
「今じゃ、スパイのトップだね」
『ええ。それに今日も五年前と同じような夕日ね』
「まだまだ頑張らないとだね!」
『ええ。あなたがパートナーでよかった』
「私もだよ。ありがとう。きなこのおかげですごい楽しかった」
『ふふっ。私もあんこのおかげで楽しかったわよ』
「これからだって楽しませるんだから!」
『私も楽しませるわよ』
(『「本当はあなたと居るだけで楽しい。だってあなたは最高だから」』)
そして二人はまた共に未来へと進み出したのだった。
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