〈 最終章 〉
角膜移植当日
手術受ける前に入院をし
麻酔と消毒をうけた 。
「ドキドキする 、」
麻酔を受けて、いずれ意識は遠のいていった
そして数時間の時が経って
手術は何事もなく成功.
気がつけば病室のベッドの上 。
個室なので壁に寄りかかって、1人ぼーっと
窓の外を見つめた
しばらくすると病室のドアが開く音がして
ドアの方に目を向ける
担当医の先生のようだ
〝桐崎さん 、手術は無事終わりましたね 〟
桐崎というのは、私の苗字。
「はい 、最初はドキドキしてましたけど…」
〝では、説明しますが
術後直後は手術後数日は、
傷口の確認や細菌感染の予防に注意し〟
〝数日後には縫合糸の調整を行います 〟
〝その後 、上皮がしっかり張って乱視などの問題がなければ退院が可能です〟
「…はい 、」
〝後少し辛抱すればそのうち退院できますので 。〟
「わかりました 、ありがとうございます」
私の夢がもうすぐ叶う …
退院したら
真っ先に依穏の顔を見たい !!
そして数日が経ち 、
無事縫合糸の調整も乱視などの有無の確認も終え
担当医から退院の許可が降りた
「短い間ありがとうございました」
〝経過観察のため、通院してもらいますからね。点眼薬の服薬も忘れずに〟
「はい 、ほんとに 。
ありがとうございました」
〈夏穏〜 !いくわよ ~ ! 〉
「今行く 〜 っ 」
母の車に乗車し . 自宅へと戻る
『お姉様 !!』
「依穏 …」
やっと見れた依穏の顔にどこかホッとして
ずっとずっと願ってた
夢が叶った、というのもあって
涙がポロポロと溢れた 。
『お帰りなさい 、お姉様 !』
「ただいま _ . 依穏」
これから私の不幸が
幸せへと変わってゆくんだ 。
私が 、1番やりたかったこと
それは _
「い 〜 より 〜 っ !」
『わ っ 、お姉様 … !?』
依穏に抱きつくことだった
『く 、苦しいですわお姉様 !!』
「えー?そんなに苦しくないでしょ〜 」
〈ったく、ほんと仲良いわね〉
初めて見る母の笑顔が暖かくて
家族の〝絆〟はこんなに暖かったんだ
いままで知らなかった家族の暖かさに
見たこともなかった家族の表情。
私の夢が 、叶いました 。
そして 、これが本当の幸せなのだという事も
知って、思わず口角が上がって
それと同時に依穏を抱きしめる力も強くなった
『お姉様ってば 〜 !』
「せっかく目が見えるようになったからいいじゃないのー。」
若干腕の力を緩めて微笑みつつ言った
『ほんと 、仕方ないですわね』
そして言い忘れていたけれど 、
これは恵まれた少女2人の1つの物語である
〔happy end〕
コメント
8件
おお、ハッピーエンドで終わるのか、!! ドナーとか病気持ちとかそういう設定好き。
良かったねぇ…良かった良かった…(´;ω;`)ウォーンウォンウォン💰️