君のため
赤愛され 今回は桃赤
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プルルルルル…プルルルルル……
これで何度目の電話か。
午後11時過ぎ。
何となくピリついた雰囲気が漂う。
何か来れない理由があるのだろうか。
もしかしたら、ただ寝てしまっているだけなのかもしれない。
…だが。
「…なぁ、さとちゃん、」
「……俺だけで行ってくる。」
「でももし莉犬に何かあったんだったら!」
「でもだからと言って大人数で押しかけたらアイツ責任感じるだろ。」
「…そう、かもしれないけど、…」
「行ってくる」
「…じゃあよろしくね」
「ちょっまってさとみくんっ!」
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「おーい莉犬〜、?」
…
……っ、…
居る。微かに何かが聞こえる気がする。
泣いているのだろうか。
声の聞こえる方へ足を進める。
鼻をすする音がしたので泣いているのは確定だが、何かおかしい気がする。
声を上げて泣くような奴だったっけ。
…っ、ひっく、……
コンコン。
「莉犬?居るなら出てきて。」
微かに物音がして、ゆっくりとドアが空いた。
「………は、…?」
…誰?
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「……落ち着いたか?」
「…ん、ごめ、なさぃ、」
「……うん、」
頭をフル回転させ、状況を整理する。
最後に顔を見たのが昨日。
あれ、確かに今日は事務所に居なかったかもしれない。
となると今日のどこかでこうなったんか?
……まずコイツは莉犬なのか?
…待て、一旦連絡を入れよう。
「…ん〜と、お前はりいぬ…なんだよな?」
「んっ!りいぬ!おれりいぬ!!」
えぐ。可愛すぎだろ。
こんなに可愛いのお前しか居ねえよ。
疑ってごめん。
「…もしもし、なーくん?」
『大丈夫!?』
「あー、大丈夫?」
「りいぬはだいじょーぶだよ!」
『………ん?』
「…なんか、莉犬がちっこくなった。」
『……………………、ん?』
「俺もよく分からん。なんかすげえ可愛い」
「りいぬかわいーーっ!」
自覚してるのあざとすぎるだろ。可愛い。
『………取り敢えず向かう、ちょっとまってて』
「おわった?でんわおわった?」
「ん、終わったよ。」
「じゃぁさとくんりぬとおえかきしよ!」
さとくんってなんだよ。可愛い
お絵描きしたいん?可愛い
とてとてと向こうへ行ってしまった。
…待てどこ行くんだお前。
持ってきたのはどこから持ってきたのかわからない紙とカラーペン。
にこにことしながら何色にしようかと選んでいる。可愛い。
結局赤にして犬を描き始めた。可愛い。
「……みて!できた!」
「可愛いやん。」
とても可愛い。
“可愛い”という言葉に反応したのか気を良くして次はペンを変えて描き始める。
今度は何を描くのかと思えば隣にピンクの猫を描き始めた。
…ピンクの猫?
……ピンク?猫?
「これね、さとちゃだよ!」
さとみのライフ:残り♡♡♥
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とても適当で申し訳ないです
可愛い赤さんが見たくなった時に書きます
コメント
5件
お久しぶり です 〜 😭 とても 浮上 してませんでした .. 🥲 🍓 降りちゃいましたが おもろい 犬 さん の ストーリー 相変わらず 大好き です 💖
赤くん可愛すぎて浄化されましたすごく好きです…🫶🏻🫶🏻🫶🏻