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ガラガラガラ…
「 アレ?あんた達仲良かったんだね 」
「 しーっ 」
「2人とも寝てるんだから…」
「にしても机ふたつ並べて寝るなんて」
…
『可愛すぎでしょ……!!』
クラスメイトの声で起きる 。
「 っ!? 」
俺はいつの間に寝ていたんだろう。
…コイツの寝顔を見ながら…。
そこから思い出せない。
時計にふと目をやる。
「 よかった。」
まだHR前だった。
「…?」
心なしか、クラスの女子がザワザワしている気がする。
「まじアレは可愛すぎた。」
「尊い。」
「てかどっちも顔いい。」
というか黄色い声だ。
流行りのアイドルの話だろうか…。
テレビをじっくり見たのはどれぐらい前だろう。
「アイツを起こさないと」
隣を見る。
「あれ…?起きてる。」
アイツが起きていた。なぜ喋らない…?
「ふふふっ…!」
アイツが急に笑い出す。
「なんだよ……。」
口を尖らせる。
「お前って意外と表情豊かなんだなぁ…!」
ザワザワ……
「やばいイチャついてる。」
「誰が…?」
俺は聞き返してしまう。
クラスの女子は戸惑う。
「えっと……さっきの聞かれてた…?」
「もちろん。」
とんとん…。
アイツが俺の肩を叩く。
「どうしたんだ…?さっきから…寝ぼけてるのか…?」
「 ……オレもっとお前となかよくなりたいなぁ…!」
柔らかい顔でいうアイツに気を取られた。
ザワザワザワザワ……
今度はクラス内がザワつく。
「 なんなんだ!! 恥ずかしいからもうやめてくれ……!」
最終下校のチャイムを学校付近の公園で聞く。
…少しはアイツと距離が縮まったのだろうか。
「 だからといって何になる…。」
俺は自分に問いかけておいて、結局答えになっていなかった。
このもどかしい気持ちをいつになったらはっきりさせられるのだろうか ─