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入学式の日 。
やんわりとした青みを帯びた春空 。
それを背景に 、 時折花びらを散らせる桃色の花 。
その花の短冊を付けていた君に僕は惚れたんだ 。
透き通るような青空に 、淡い桃色のペンキを試し塗りしたようにへばりつく雲 。
太陽が辺りを暖かく照らして光り輝いている 。
ようやく新生活にも慣れてきた頃 、 君が声を掛けてくれた 。
そのとき 、 花が咲いたようにふわっと微笑んだ君は 、 僕には眩しくてとても目を向けられなかった 。
僕はもう 、 とっくに手遅れだったんだね
どんよりとした雲が天を覆う 。
こんな日でも 、 少しでも君と居たかった 。
だから 、 君の足跡を辿った 。
見守ることができるし 、 安全でしょ ?
今日は 、 君は傘を忘れてしまったようで 。
チャンスだと思って君を探したけど 、 先を越されちゃったみたい 。
君の隣で同じ道を歩むのは僕だと思っていたのに
やっぱ 、 思いは現実にはならないみたい
だから 、 せめて同じ道を歩みたいと思ったんだ 。
今日からずっと 、 陰からみてあげるからね
水色と橙色の絵の具をマーブルにしたような空 。
淡い桃色の雲の隙間からは太陽の光が僕をちらちらと照らしていた 。
梅雨も過ぎ 、 少し暖かくなってきた朝方 。
最近は 、 ほぼ毎日君と一緒に2人で学校へ向かっている 。
こんな日がずっと続くように 、 僕が君の一番近くで見守ってるいるからね
筆を入れでもしたら 、 一瞬で染まるような青色一面の空が天頂に延々と広がる 。
雲が一つもなく 、 太陽の光が肌に突き刺さるように辺りを照らしている 。
君と過ごした日々は一瞬で 。
少し前に咲いていた桃色の花も全て散り 、 あの木は今、青い葉を枝に生い茂らせている 。
額を流れる汗や 、 激しく揺れ動く心臓は 、 夏という暑さからなのか 、 それとも君に好意を寄せるものへ対しての焦りからなのか 。
はたまた 、 君という芸術を堪能したことによる優越感からなのか 。