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こういう話めちゃくちゃ好きなので嬉しいです♡!
栄養補給完全に出来ましたっ!マジでありがとうございますっ!!!!!
朝っぱらから栄養ありがとうございます…これで教も頑張れます(๑•̀ㅂ•́)و✧
短い時間でいちゃいちゃ太中の栄養を摂取出来るように作ったものです。学校など、少ない時間の間にどうぞ…と思ってかいてたらなんかちょっと長くなっちゃった…
太中
付き合ってる
22歳軸
ただいちゃいちゃしてるだけ
事後の雰囲気を漂わせている…
注意書き当含め4296文字
誤字、脱字があったら優しい心の目で直して見てくださいね
チュンチュン…
「ん…ぅ…」
朝を告げるスズメの声で目を覚ます
カーテンの隙間からさす光が眩しくて思わず目を細める。隣を見ると、いつも包帯でぐるぐる巻きの男がすやすやと寝息を立てて眠っている。安らかに眠る姿はまるで小さな子供の様だ。全然此奴に昨夜抱かれたんだと思えねぇ…
さらりと太宰の髪を掻く。
「かっこいいな…」
刹那、勢い良く手が伸びてきて、中也の全身が包まれた。
「なぁに嬉しいこと言っちゃってぇ~」
「!?てめっ、起きてたのかよ…!」
「おはよう、中也」
「…はよ」
「ふふ、良く眠れたかい?」
「…その気遣いは出来んのになんで最中の気遣いはできねぇんだよ…」
「え?簡単な話だよ」
そう言うと太宰は、口角を上げにんまりと笑いながら話し始めた。
「中也ってば私を煽るのが上手で中也が可愛すぎてしかも色気も一緒に可愛い顔と細い躰全体から出しているししかも声だって普段とは比べ物にならないくらいに高くて気持ちよさそうな可愛い声出しちゃってさぁそりゃあ理性消えるよねって話なのだよ分かった中也?気遣いなんて出来るわけ無いじゃ…むぐ…ひょっとひゅうや、こにょてどけて(ちょっと中也、この手どけて)」
「勝手に喋らせておけば何いってんだ手前…っ////」
「ぷは…ええ?事実だろう?」
此奴、羞恥心はないのだろうか。こんな恥ずかしいことをつらつらと話せるものだ。聞いてるこっちが恥ずかしくなり、顔に熱が集まる。
そんな可愛い中也を見た太宰は、愛しさのあまり、中也を抱き締める力を強めた。更には頭を撫でながら耳元で可愛い可愛いと囁くのだ。中也はこういうものに弱い。躰はピクピクと反応し、甘い吐息を漏らす。このままだとまずいと中也の中に備わっている太宰危険警報が脳内に鳴り響いている。「可愛いね、中也」とゆったりとした低温で囁かれ、中也の躰は更に大きく反応する。
「~~~~~ッ、もう終わりだ…!」
「え~今良いとこだったじゃない」
「朝っぱらからはやんねぇよ馬鹿、俺は朝飯作るから………ッ!」
躰を起こした途端、腰を中心に全身に痛みが走る。ほぼ確定で昨夜の行為による痛みだ。太宰…絶対殺してやる…ッ
「あれ、中也大丈夫~?手伝おうか?」
「っ…一人で…、行けるわ…ッ」
全身躰が痛いのを我慢しぷるぷる震えながら一歩一歩進んでいく。その時太宰はニヤニヤしながら俺が歩いていくのを見守っていた。当時はこの姿が面白いから笑っていたのかと思っていたが、今思うとその時の中也の服装は太宰さんシャツ一枚だけだった。いわば彼シャツと言うものだ。なんとなく行った行動がここまで己の身の危険に迫る行動になるとは、世の中は恐ろしいものだなと感じる。
「クソ…、手前のせいで…ッ!」
「うふふ、ごめんね?♡」
「反省の色がまるで見えねぇ…」
ジュージューと目玉焼きを焼く美味しそうな音が静かな部屋に響く。二人分の目玉焼きを作っていると、誰かに後ろからぎゅうっと抱き付かれた。
「太宰、離れろ暑苦しい」
「昨夜の方が暑かったから大丈夫だよ」
「そういう問題じゃねぇ!」
「う~ん…そっかぁ…」と言ったから離れてくれると思ったら逆にもっと密着して抱き付かれた。更には中也の頭をいとおしそうに撫で始めた。頭を撫でられるのは好きなので放っておいていたら、頭を撫でていた手が少しずつ下がっていき、耳に達した。中也の躰がピクリと反応する。如何せん中也は耳が弱い。耳を優しく触ったり、軽く掻いてやると、面白いほど躰が反応する。そして追い討ちをかける様に耳と首元にキスをすると、「ん…っ」と厭らしい声を漏らした。
「ねぇ中也、やっぱりもう一回…」
「…と、とりあえず手前は早くシャワー浴びてこい!!じゃなきゃ朝飯は食わせねぇ!」
「えぇ…分かったよ…中也を食べれないのは嫌だしね」
「俺を朝飯にするんじゃねぇよ」
「はいはい、いってきま~す…」
「中也~あがったよ~」
あれからしばらくして、シャワーから太宰が戻ってきた。太宰が戻ってきた頃には既に朝食の準備は終わっていた。太宰曰く、包帯の巻き直しが時間が掛かり、戻ってくるのが遅いらしい。
「おー、おかえり。じゃあ俺も浴びてくる。朝食はもう出来てっから。先に食ってて良いからな。」
「いってらっしゃ~い」
「な、手前、食ってて良いって言ったのに…」
風呂からあがり、リビングに戻ると、太宰は朝食を食べておらず、ソファーでごろごろしていた。
「ご飯は中也と食べるから美味しく感じるのだよ。ほら、髪乾かしてあげるからこっちおいで」
照れ隠しの為、ん…と軽く返事をし、ドライヤーを持ちながらソファーに居る太宰の前で座る。
ブオオオォ…と大きな音を立ててドライヤーが動き始めた。髪を満遍なく乾かす為触れる手がさらりと頭を掻いていき、とても心地が良い。
風が暖かいのもあってか、少しずつ眠くなり、目元がとろんとしてきた頃、耳の近くで鳴っていた大きな音が止まった。
「はい、おしまい」
そう言い最後につむじにキスを落とした。ドライヤーを片付けようとしたとき、太宰は始めより頭の角度が下がっていることに気付いた。
「あれ、どうしたの、眠くなっちゃった?」
「少しな」
「中也私に髪乾かして貰うの好きだものね」
「余計な一言いらねぇんだよ……」
「はいはいごめんね。さ、ご飯たべよ。」
「「いただきます」」
二人は手を合わせ、朝食を食べ始めた。
太宰は「うん、やっぱり中也のご飯は美味しいや」と幸せそうにおかずを頬張っていた。
中也は太宰のその顔が好きだった。
好きな奴が、自分の料理を美味しそうに食べるのだ。嬉しくない訳が無い。その顔を見ると、こちらまで頬が緩んでしまいそうになる。
しばらく太宰の顔を眺めていると、「どうしたの?」と聞かれてしまった。「なんでもねぇよ」とだけ言い、話を反らし、自分も朝食を食べ始めた。
「今日は手前も休みか?」
「うん、中也とゆっくり過ごしたくてね。」
「…そうか」
「何、嬉しいの?」
「っ、ンなわけねぇだろ、青鯖と一緒に過ごすなんて御免だぜ」
「全く素直じゃないんだから…このまま素直に帰れば止める癖に~」
「な…ッ…….、………///」
「図星かい?ふふ、反応が一々可愛いんだからもう。」
「~~~~~ッ、飯くらい黙って食え!!///」
「はいはい…全くもう…」
「ご馳走さまでした」
「お粗末さま。ほれ、皿片付けろ。皿洗うから」
「手伝おうか?」
「否、いい。手前皿割るだろ」
「わざとでは無いんだけど…」
「ふぅ…家事一通り終わったな」
あれから皿洗い、洗濯、掃除等済ませ、一段落がついた。洗い物の無いシンク、綺麗な部屋、カーテンの隙間から吹く心地よい風、ベランダには柔軟剤が香る洗濯物が太陽の下で干され、生活感のある部屋となり気分が良くなる。
これからどうしようかと外を眺めながら考えていると、その間ずっとソファーに居た太宰から、「おいで」と此方に来るよう誘われた。
素直に近寄り、太宰の足と足の間に挟まる様に座る。お構いなしに体重をかけてリラックスしていると、後ろから腕を回され首に顔を埋める様に抱きつかれた。
「中也良い匂~い」
「手前と同じの使ってるぞ?」
「でも何か落ち着く匂いをしているのだよね~…ふふふ、中也だぁいすき」
「…知ってる」
「中也は?私の事好き?」
「んー…大好きじゃない」
「えぇ!そんなぁ~!酷いよ中也ぁここは言う流れじゃ…」
「大好きじゃないんだよ」
「…そんなわざわざ二回も言って傷えぐらないで」
中也は太宰の方を振り返り、太宰に向けた言葉を放つ。
「手前の事愛してんだよばぁか」
「…!………………はぁ~…やられた…いつも急にデレが来るから、心臓に悪い…」
中也は意識していないのだが、後ろに振り向くと画角が丁度上目遣いをしている様に見えるのだ。無自覚は怖いもので、余計どんどん太宰の理性を削っていく。
「驚いたか?」
「そりゃ驚くよ…」
「そうか、驚いたか。いつもの仕返しだ。……………、」
何か言いたい事があるのか、中也は頭の中で言葉を転がしているようだった。
「どうしたの?」と聞くと、彼は体制を対面座位のような形に変え、彼の珍しい素面の状態の甘いお願いが部屋に響いた。
「キス、しろ………」
「…誘ってる?」
「誘ってねぇ!ただ…なんとなく、太宰としたくなっただけだ…」
(はぁ?なんだこの子可愛すぎるでしょ)
「…やっぱり誘ってるよね?」
「誘ってねぇっつうの!は、早くしろ…!」
「はいはい、……中也、目、閉じて」
「…ん」
頬に手を添え、優しくキスをする。唇が触れる。太宰は薄く開いている唇に舌をねじ込む。静かな部屋に二人の唾液と舌が混ざり、艶かしい音を立てている。一緒に中也の甘ったるい吐息も混じり、暫くの間、お互いの口内を堪能し合った。
「でぃーぷしろって、いってねぇよ…っ」
「普通のキスしろとも言ってないよ?」
「っ、くそがぁ…っ」
「ちゅーや、私も愛してるよ。世界の誰よりも。」
中也の背中に腕を回し抱き締める。すると、中也の方からも恐る恐る抱き締め返してくれた。
「ん…もうちょっとこのまま…」
「ふふ、いいよ」
そう言い、中也の頭を大切なものを愛でる様に撫で始めた。
心地よい風が二人を包み込んでいる。
End
終わりです!最後まで見てくれてありがとうございました!