テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#スプラトゥーン
またたび。
265
ミム転
1,034
43
心のカルテ/クリス・フェイ
登場作品:急に保護とか言わないで!!
|クリス・ゲミノス
女性のような外見をしているが、れっきとした成人男性。暗いところが苦手。
二卵性双生児で、兄が居る。
どうやら肌を隠しているのはわけがあるらしい…
────────
まずはクリスの話から。
クリスは産まれた時からとある施設に預けられていた…
クリスは物心ついた時から「ここは普通じゃない」と察していた。なんとなく。
だって毎日物騒な音に、血腥い部屋…ここから出ることは禁止されてる。
まぁそんなこと、今は気にならなかった。
クリスはちょっと前から「ここの人間は15歳までしか生きれないよ。」と言い聞かされてきた。
でもクリスは大体察していた。ここに居るみんな15歳で殺されてるんだということを…
当時のクリスは12歳。クリスはとある行動に出た…
自分がおかしいのか、この場所がおかしいのか調べることにしたのだ。この場所が物騒だってこと以外特に何も知らないから。
そうやって行動に移したクリスだが、案の定調査中にお偉いさんにバレてしまった…
そうしてクリスは【人体実験の入門用被験体】としてどこかへ連れていかれてしまった…その肩書きで生きていちゃ、無傷で過ごすことはできなかった。
どうやら危機感知能力や反射神経などを試すために色んな実験が用意されていたらしい…例えば真っ暗な中刃物が対象目掛けて攻撃してくる実験とか。クリスはこれを毎日やっていたらしい。
そうしてどれくらい経ったかわかんなくなったある日。その日は傷が酷く、ついにクリスも限界を迎え倒れてしまった。意識が薄れていく中、人影を見たような気がしたが…そのまま気を失ってしまった。
次に目が覚めた時、もうそこは嗅いだことのない…とてもいい匂いがする真っ白な部屋だった。そこでとある、白髪の女性がクリスに語りかけた。
「あんた、今日から番号じゃなくて【クリス】って名前だから。」
クリスはまず「名前って何?」と聞き返した。
白髪の女性は迷わず答えた。「人を呼ぶための言葉」だと。
それと安静にしていた方がいい、傷口が開くかもしれない…とも言われ、そのまま言うことを聞くことにした…
あとから聞いたが、彼女は「フォレン」と言うらしい。どうやらクリスを助けたのはこの人だという。
フォレンは自分のことを詳しく話すことはなかった。
しばらくして、またフォレンがクリスに話をしに来た。知らない人を連れて…
フォレンは話を始めた。
「あんたはひとりで過ごしてきたからなんも知らないだろうけど、こいつはあんたの兄さんよ。要するに血が繋がってるわ。」
といきなり明かされた。彼の名前は「フェイ」と言うらしい。
ちなみにクリスは【血が繋がってる】という概念を何も理解していないので「何言ってんだこいつ」としか思っていない。
理解するまでかなりの時間がかかった…
でもクリスから見ると、フェイはフォレンをよく思っていないようだ…
────────
昔話はここまでのことしか話さなかったので、フェイの視点に移ろう。
────────
|フェイ・ゲミノス
お調子者で、常にクリスのことを気にかけている。
二卵性双生児で、弟が居る。
色々と隠し事が多い人間。例えば…あの腕の包帯とか。
────────
次はフェイの話だ。
フェイもクリス同様、とある施設に預けられていた…
ただクリスとは違い、最初っから本格的な人体実験の被験体として選ばれていた。そのため失うものがかなりあった。
例えば…彼の右側耳。10歳の時に人体改造の目的で、一度失い義耳になった。そして次は手。12歳の時、移植練習に使われて義手になった。ちなみに移植は失敗した。
とはいえ義手になったのは12歳の時に病院で目覚めた時。それまでは治療だけしてそのままだった。
12歳になった日、実験があって白衣の男性に連れていかれた時、とある資料がたまたま落ちてきて、それを拾い見てみた。
どうやら誰かのプロフィールのようだ。
緑の髪、短くて…優しそうな雰囲気をしている男の子だ。実はここに【血縁関係あり】とかかれていたが、学のない彼はこの文字がなんて書いてあるのかよくわかっていなかった。これがあとから【家族のこと】を知る機会になるとは思ってもいなかった…
このあと、フェイは腕を取られ、その治療をされた後に…さっき話したフォレンにより、気絶させられた。
目が覚めた時はクリスの時話した光景と同じような場所で、失ったと手が元に戻っていることに気づいた。だがそれは戻ったのではなく【仮の手をくっつけただけ】だと、とある人物に言われ、少し虚しくなってしまった。
しばらくして、フォレンがフェイの部屋にやって来た。
フォレンは少しフェイの様子を見て、
「あなたはこの資料を見たのかしら?」と問いかけ、あの誰かのプロフィールらしきものを見せた。
フォレンは彼にこう問いかけた、
「あなたはお母さんのお腹から子供が産まれてくることは理解していたのね?」と。
確かにどこで覚えたのかは知らないが、そのことは確かに理解している…
フォレンは「じゃあ話が早いわ。こいつはあんたの産まれた腹の中と同じとこから生まれてきた人間よ。」と説明を受けた。
そういう関係を「兄弟」と言うらしい。
そのあとフォレンはフェイに自白した。
「あんたをその手、耳にしたのは私よ」と。
言い方が悪かったのでフェイはだいぶ誤解をしてしまった。
フォレンは「その(義)手、(義)耳を(用意)したのは私よ」と伝えたかったのだが、
フェイは「こいつが僕の腕と耳を取ったのか!!」と理解してしまったのだ。
だが何とかその怒りは抑えて、フォレンの話を聞くことにした。誤解してまたどこか自分の足とか指とか取られたらたまったもんじゃないからだ。
それで、フォレンによりフェイはクリスに会うことができた。
フォレンはいつの間にか居なくなっていて、部屋の中はフェイ、クリスだけになっていた。
その時はなんだか気まずくて黙り込んでいた。
そのまま時が過ぎて言って、夜になった…
どうやら見えてなかっただけで、病室は同じだったらしい。
この時フェイはひとりで廊下を歩くのが怖くて、申し訳なさを感じながらもクリスを起こしふたりで手洗いに向かった。(ナースコールの存在を知らなかった為クリスを起こした。)
真っ暗な廊下を歩く2人だったが、クリスはフェイの袖を引っ張って歩いていた…どうやらフェイより怖がっているようだ。
廊下でなにか倒れた音がした時、クリスはこれでもかと言うほどびっくりしてフェイに抱きついてしまった…
クリスは混乱して何が何だかわからなくなってしまったが、フェイが何とか混乱しているクリスを落ち着かせた…
この時なんだか仲が深まった気がしたらしい…
6年後。21歳になったフェイ、クリスは月見里家に預けられた。職も見つけて何とか生きていけている。
今年になって、アイリスやアウロラなど知り合いも増え、クリスもフェイも変わっていった…昔のことなんて多分記憶の隅に避けて、たまに引き戻されるぐらいになってるんだろう…たまに思い出すっつってたから。
どうやら月見里姉妹は昔のクリスとフェイの写真を何故か見たことがあるらしいが、今とはだいぶ違うらしく意外だーってずっと呟いていたほど。
まぁなぜそうなったのかなんて、2人とも隠したいものができてしまったからだろう。
じゃ、この話は…
────────
終わりだ。
それでは。
Byグラディウス
コメント
3件
いやー…クリスもフェイも本当にね… 昔がとても辛くて残酷で 最低な奴らのせいで色々あった分、 今は幸せになってくれ…… ってか今の生活を幸せだと思っててくれ… 後、フォレンは本当に不器用な人だよね… あるあるのツンデレみたいだよ……
そういえばクリスって記憶障害があるらしく(フェイ情報)、 夢を見る時は多少内容が変わるらしい。それが毎回忘れた頃にやって来るだかなんだか。
ちょっと待ってエモすぎるんだけど!!😭💔 クリスとフェイ、双子なのに全然違う苦しみ方をしてて胸がギュってなった…特にクリスが「名前って何?」って聞き返すシーン、人間扱いすらされてなかった証拠みたいで辛すぎる…。でもフォレンの「今日から名前だから」って言葉、めっちゃ温かくて泣ける🥺 そしてフェイの誤解、切なすぎるよ…お互い初めての“家族”なのにすれ違ってる感じがもう💦 でも最後の夜中トイレシーン、クリスがフェイに抱きつくところで一気に距離縮まってほっこりした〜!🫶✨ この作品、過去も現在も全部含めて愛おしくなる…続きが気になりすぎる😭🌸