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いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? 好きいいいいいいいいいいいいいい
よく考えれば、今日は朝からついていなかった。昨日の夜、早めにベッドに入り眠りについたのに朝バカ弟からの着信で早くから起こされた。寝起き5秒の眠い声で「なんの用だよこのやろー、、南イタリアはまだ営業してねぇぞ、、」
と弟に向かって訴えると
「ヴェー、ごめんよー兄ちゃん!実は俺今日熱が出ちゃって、代わりに兄ちゃんに仕事頼みたいんだよぉ、」
「はぁ!??なに体調なんか崩してんだよバカ弟!…..仕方ねえ、今日は俺が仕事やってやるから、無理すんなよこんにゃろー。」
さすがの俺も体調が悪い弟に無理やり仕事を押し付けるなど、最低な兄貴ではない..はず。
「ヴェ、ほんとっ!?ありがとぉ、助かっ、ごほっごほっ、ごめ、最近経済悪くて、」
ヴェネチアーノは声が枯れており、今にでも倒れそうな弱気な声だった。なんでそんなになるまで放っておいたのか、いつも判断はこれでもかというほど早いのに、なぜこういう時だけ無理をするのか理解できず、イライラし始めていた。
「悪化させてんじゃねぇーよ!!お前はいいから大人しくしとけ!仕事の内容はもうメールでいいから、じゃあな」
といって俺はヴェネチアーノに有無も言わせずすぐさま通話を切った。
すると、数分後にヴェネチアーノからメールが届いた。
『兄ちゃん、ほんとうにありがとう!!
実は今日の仕事、商談に行かないといけないんだ。結果は良くても悪くても絶対いかないといけやいやつだら、嫌でも行ってね!!
場所は〇〇地区、△番地の______.
時間は午後の2時から!
じゃあ、後はよろしく!!』
とのことだ。____おい、商談は聞いてねぇぞこのやろー。あいつ、俺がどんだけコミュ力ないか知ってるくせに…。今度熱下がったら絶対1発ナポリタントルネード食らわしてやるっ!!
と、俺がベッドの上で上半身だけ起き上がった状態で燃えていると、隣で寝ていたスペインが起きてきた。
「あ、わりぃ起こしたか?」
「いや、大丈夫やよ。どないしたん?なんかメラついとるけど。」
あ、そういえば今日はスペインと出かけようって言ってたんだった。スペインに申し訳ないと思いつつも、もう弟とは約束してしまったのでしょうがない、か、と思い
「…ごめん、今日ヴェネチアーノの代わりに商談行かないといけなくなっちゃって……デート、行けない。」
今の俺がどんな顔をしているかはだいたい想像はつく。きっと罪悪感、怒り、哀しみが同時に襲ってすごく嫌な顔になっていると思う。これを伝えるとスペインは数秒固まっていたが、そんなん気にせんでええのに、とでも言うかのような俺が昔から好きな優しい落ち着いた表情になって言った。
「断れん仕事なんやろ?ならしゃーないって、それに、イタちゃんは大丈夫か?」
俺が当日にデートの約束をドタキャンしたというのに、一切嫌な顔せず声をかけてくれた。
(あぁ、ほんとにこいつは…..、)
俺はこいつのこういう所に惚れたんだなぁとつくづく思う。
「ああ、ちょっと体調崩しちまったみてぇだ。最近あいつ経済環境が悪かったから。」
そら心配やなぁ、と起き上がってけのびをしながら答えた。
そこから2人ともベッドから出て、朝ごはんを食べ、身支度が済み、落ち着いてきた頃。そういえば今日誰と会うん?と尋ねてきた。
「〇〇地区だから、、あのメガネ髭面のやつじゃねえ?」
「あれ、でもあいつもうやめたんちゃう?」
部下にパワハラしてたらしいわぁ、と苦笑しながら答えた。
じゃあ誰なのだろう、と2人で頭を悩ませるが、新しい商談相手など会ったこともないのにわかるわけが無いと気づき、お互い笑いあった。
太陽が真上に上りきった頃、お昼も食べ終わり2人で談笑してのんびりしていたが、商談先まで時間がかかるためもう出ることにした。商談の内容的に夕飯の時間までには帰れるということだったので、終わったらいつものスペイン料理を食べに行くことになった。
「じゃあ、終わったら連絡する。」
「がんばってきぃや!!」
スペインの笑顔に見守られるが、デートの約束を断ってしまったことを根に持っているのかロマーノは見るからにしょんぼりしていた。大丈夫やって、また今度埋め合わせしよなと言ってスペインはロマーノの額に唇を落とした。おかけで耳まで真っ赤にしたロマーノが、いきなりすんじゃねえよ!!と言いつつも嬉しそうにしていたのを見逃さない。
車で約1時間半、太陽に向かって大きな笑顔を向けるひまわり畑を通り過ぎた頃に今回の目的地にたどり着いた。ロマーノはドライブは好きだが、最初から最後まで1人で運転し、帰ってくるのはあまり好まない。できるなら誰かと一緒に乗って行きたいし、もっと欲を言うならずっとスペインと一緒にいたいと思っているが、そんなことをロマーノが口に出せるはずもない、ましてや鈍感なスペインにロマーノが本当はこんなことを思っていました、だなんて分かるわけもない。なのでこの気持ちは、数年に1回、ロマーノがデレた時にしか分からない。この貴重なロマーノのデレは本人は発動していると気づいておらず、無意識に出ていることが最近わかってきた。なので出れた翌日などは、ロマーノが起きてから1人で頭を悩ませることになる。そんなこんなで辿り着いた建物は、先程のひまわり畑などがあった田舎にあるとは思えないほど大きく、高いビルだった。
「相変わらずでけぇ….」
無意識に出た独り言は気にせず、時間も時間だったため、早く中に入ることにした。
「お、あなたが我が国の化身、南イタリア様ですか?」
「あぁ、あなたは?」
目の前の男はスラッとしたスタイルで、身長も高く180はあるだろう。若すぎず老いすぎずの40前半程の歳だろうか、さすがは俺の子ということもありモテるんだろうなあと考えていた。
「おっと失礼。私は新しい代表のロレンツォ・ビアンキです、よろしくお願いします。」
どこかで聞いたことのある名前の気もしたが、思い出せないので考えるのをやめ、自らも軽く自己紹介をした。
「改めて、本日は北イタリアとの予定だったと思うのですが、急遽私が務めさせていただくことになりました。南イタリアの化身、イタリア・ロマーノです。よろしく。」
軽く挨拶をし、握手を交わした2人は案内された奥の部屋へ向かった。
部屋に案内され今回は代表者だけでの話し合いと言われていたので、部屋にロレンツォとロマーノだけが残った。ロレンツォはそれじゃあ始めましょうかといって向かい合わせに座った。少し息が荒れているようにみえたが、気のせいだと思う。
話し合いがはじまり1時間弱たった頃、コンコンと扉が控えめに叩かれ、失礼しますといいロレンツォの秘書であろう女性がお茶を出してくれた。この場に入ってこれるほど信用されている人だからか頭のてっぺんからつま先までとても美しい方だった。お茶を受け取ったあと、女性の手をとり手の甲に唇を落とし、grazie.といい微笑んだ。そうすると意外にも女性は頬を赤らた。その様子を見てロレンツォがなぜか用事が済んだら素早く立ち去りなさいと女性にきつく当たった。これは引き留めた悪いのではと思い、すみません俺が引き留めたばかりにと少し苦笑いして答えた。ロレンツォはああ、いえ気にしないでくださいと先程の笑顔を取り戻した。それにロマーノは安堵した。
秘書が出してくれたお茶を嗜みながら引き続き話を進めていき会議も終盤に近づていった。___するとなんだかロマーノは身体がだんだんと暑くなっている気がした。部屋の暖房が効きすぎたのかと思い、ブレザーを脱いだ。
「どうかされましたか」
「いえ、少し暑くなってきただけなので…..お気になさらないでください。」
そういってるうちにもどんどん体温は高くなっていた。
部屋の温度は最初から変わっていない、じゃあなぜ急に体温が上がるんだ?何が原因だ?別に変わったことなんてしてないはず……
そんなことを考えているとロレンツォが目の前まで来てやはり体調が優れないのでは?むこうの部屋に移動しましょうと言い腕を掴んできた。ロマーノはロレンツォの顔を見て咄嗟に腕を振り払った。心配をしているであろうロレンツォの顔は興奮し目の前に獲物がいるとでもいったような獣のような顔になっていた。
「どうされたのですか、一緒に向こうの部屋へ行きましょう。」
と誘ってきたが、普通、相手の体調が優れない時に別の部屋へ案内するだろうか、本来ならもう今日は解散するべき流れなのではないだろうかと思った。__もしや、急に身体が熱くなったのはこいつの仕業なのではないだろうか、という考えにたどり着いた時にはもう手遅れで、相手はロマーノの身体をおぶり、別の部屋に連れ込もうとしていた。
「や、っやだ、離せ…….ぁう,,」
「ああ、だめじゃないか暴れたら。」
抵抗するが、体格の差がありすぎてびくともしない。やばい、このままじゃ食われる___。
真っ暗でベッドだけがある部屋に着いたと同時にロマーノは仰向けに下され、上に覆い被さるように相手が乗ってきた。
「やめ、て…..これっ、なんなんだ、よ…..」
「あれ、気づいていると思ってたのに。ふふ、“媚薬”だよ。さっきのお茶に混ぜてもらったんだ。」
一気に顔が青ざめていくのを感じた。普通、国の体に媚薬なんぞ通用しない。だが現在進行形で盛られ、感じている自分がいた。それがどういうことなのか__。
今まで数多くの薬を盛られたが、どれも効き目を感じたことなんてなかったから対処法を知らないのだ。
「まあ君もきついだろうし、僕が今から楽にしてあげるね。」
「…..っざけんな、誰がお前なんか、に。」
薬のせいで手も足も思うように動かせない。すると、ネクタイを緩めさせシャツのボタンを一つ一つ外し始めた。
「てめっ、なにすんだ、よ….」
全てボタンが外された頃には、完全に媚薬が回り、いや、いやとしか言えなくなってしまっていた。
「とても可愛いよ、ロマーノくん。」
ハアハアと息を荒らげながら、ロマーノの薄く細い腰をもち、いやらしい手つきで触る。
「いやぁ、、っあぅ….っ..」
嫌でも感じてしまうせいで喘いでしまうのが悔しくて、恥ずかしくて両腕で顔を隠すが、可愛い顔をちゃんと見せてよと言われて腕をほどいたネクタイで縛られてしまった。
「たす、けてぇ、すぺぃんっ…..」
ロマーノが他の男の名前を呼んで助けを呼ぶ姿に頭がきたのしか無理やり下着ごとズボンも下ろされた。そして媚薬のせいで触ってほしそうに勃起しているロマーノのそれを根元から掴み、乱暴に上下に動かし始めた。
「ひゃんっ、いやぁ、やめっ、、あんっ..」
スペインの手以外で感じてしまうのが嫌でごめんなさい、ごめんなさいと何度も泣きながら謝る。
「いゃ、やめっ、もういっちゃうからぁ…!!」
「ふふ、可愛いね、僕の手で感じてイきなよ。」
あぁっと大きな声をあげ盛大に白い液体を自分のお腹に撒き散らした。するとロレンツォはロマーノの足を顔の位置までもっていき、後ろにある穴にローションをたらし、指をいれてきた。
「はぁっ、やだぁ、やめ、てっ…..」
ぐちゅぐちゅといやらしい音をたたせていると、指は2本、3本と増やされていった。
「もうそろそろいいかな…?」
その言葉で我に返り、足で全力で否定する。
「それだけはっ、やだ、!やめて!スペイン!!」
ロマーノの荒らげた声と共に、部屋のドアが勢いよく開かれた。
「ロマーノっ!!!!」
「すぺ、い…」
なぜここにスペインがいるのか、来てくれて嬉しい、助けて、色んな感情が一気に込み上げてきてロマーノの意識は飛んだ。
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ロマーノは商談は2時からだから5時には終わると思うといっていた。だから5時に自分が迎えに行けばそのままご飯も食べられるし良いのではと思い、向かうことにした。車だと被ってしまうので電車で近くまで行き、残りは歩いて目的地まで向かった。そしてちょうど5時につき、ロマーノに終わったら教えてな!とメールを送った。
そこから約30分がたったが一向に既読もつかなければ出てくる気配もない。まあ長引いているのだろうと思い、もう少し待つことにした。かれこれ着いてから1時間半、さすがに遅すぎではないだろうか。今日の商談はイタリア関連のため俺は何も分からないが、自分の商談でこれほど時間がかかることはなかった。なんだか嫌な予感がして、ビルの中に入り関係者に聞くことにした。
「Hola! 今日ここにあんたらの祖国が来てると思うんやけど、まだおる?」
俺がそう尋ねると、あぁ、あの方なら今ロレンツォ様と優雅な時間をすごしているとおもいますと返された。
優雅な時間?たかが商談でそんな言葉選びをするだろうか。なんだか嫌な予感がし、そのロレンツォゆうやつはどこにおるんやと問い立てるが、
「さすがにそこまでは….情報を流しすぎるのも良くないので。」
と言われてしまった。なんだかニヤニヤしながら答えるのでやはりなにか隠しているのではないかと思い、1部屋ずつ確認することにした。
そして数部屋開けていると、もう少し奥にあった1番広そうな部屋からロマーノの声が聞こえた気がした。
『はぁっ、やだぁ、やめ、てっ…..』
薄らとしか聞こえなかったが、あれは確実にロマーノの声で、ロレンツォというやつに真昼間からやることではないことをされているのではないか、と確信した。全力でその部屋まで走り、勢いよくドアを開けた。
すると、ベッドでほぼ全裸の状態で仰向けにされているロマーノとその上に覆い被さるように乗り、手のひらにはなにか白いどろっとした液体が付いているのが見えた。すると、ロマーノが自分の姿を見て泣きながら助けを求めてきた。そこで俺の怒りは最高潮に達した。
「おまえっ、何しとんねん、、!!!」
男はスペインの声を聞いて我に返り、状況を理解しようとしていた。すると、言い訳をすることも出来ないような状態だったことを思い出したのか、急に笑顔になり嘲笑ってきた。
「あなたこそ、どなたです?私たちの素敵な空間を台無しにして。」
と言い、気を失っているロマーノを抱きしめた。
その行動にスペインは激怒し、思いっきり男の横っ腹を殴った。殴ってから冷静になった時すでに遅し。ロレンツォはベッドの横に倒れて泡を拭きながら気を失っていた。
「こんなもんで気ぃ失ってまうんか、今の子ぉは。」
ボソッと横目で言うと、下から愛らしい恋人の声が聞こえた。
「すぺ、ぃん….?」
「ロマっ!!大丈夫か?何されたん___」
そこには、シャツはボタン全て開けられ両手はネクタイで頭より上の状態で縛られており後ろの穴からは先ほどまで濡らすために使われていたローションがたらたらとこぼれ落ちているという、悲惨な状態であった。
「堪忍なぁ、もうちょい早よぉこればよかったのに…..。」
「いいんだ、きてくれてよかった…。でも、あの、俺….薬盛られてて⋯。」
ごめん、とあんなにいつも素直に謝らないロマーノが薬がまだ抜けていないのか、辛そうな顔付きでこちらを見ながら言った。
「薬ってっ、、!何飲まされたん!??」
焦ってロマーノの体を抱き寄せようとすると、うぁっ、と小さく喘ぐ声が聞こえた。
ん?あれもしかして。。
「び、媚薬…?」
恐る恐るロマーノに問うと、ロマーノは恥ずかしそうに首を縦に降った。
そんなら、はよ家帰って楽にしたらなあかんなぁといいつつ、自分の恋人が強姦されそうになぢた事実を上書きしなければと考えているスペインであった。
好評なら上書き編もかく、かも、??