テラーノベル
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小さな頃の記憶は、あまり良いものとは言えない。
手足を縛られ、顔が見えない父親にずっと実験台にされる。
メスが皮膚に触れ、スルスルと肌を滑り、紅いのが溢れる。
麻酔なんてなくて、幼い私は痛みと恐怖で叫び、くちゃくちゃと弄られ、涙を流す他なかった。
何時間たったのだろう。
辛うじて保っている意識の下で父が何度も声をかけてきて、ため息をついて、裏から男の人を呼んできて、その人の個性だったのだろうか、じわじわと身体が修復されていく。
皮膚が、肌が、身体が、圧迫されるような感覚になり、気持ち悪くて叫びながら身体が修復されていく過程を見ていた。
そうして治ってもヒリヒリ痛む身体を起こして、部屋に戻ろうとすると父に耳打ちされる。
「明日、撮影だから」
幼いながらもゾワッと背筋を凍らせ、カタカタと震える。
私にとって撮影とは___
「あっ、あ、痛ッ、…!やだっ、」
バチュッ
バチュッ
バチュッ
肌と肌が触れあう。
腰を打ち付けられ、固いベット上で、
知らない男の人と繋がり、
それを怯えて受けている私を、父がカメラで動画を撮影したり、写真を撮ったりする。
苦しい。助けて。
痛い、痛い。
呂律が回らない舌で泣き叫ぶが、なにもしてくれない。
痛みが収まらない下半身を切り落としたい。
男性のモノが詰め込まれて痛い。
実験台にされ始めたのは、小学生一年ほどから。
性撮影され始めたのは、小学生四年生から。
丁度月経が始まるくらいで、避妊はされてるけど痛くて仕方ない。
まともに学校もいけなかったけど、学校に行けた日は必死に学業に噛みついて、成績を補っていた。
性交の撮影は、中学3年生の春まで続いた。
その頃からだろう。父の実験の効果が現れ始めたのは。
突然知らない個性が発現して、恐怖でしかなかった。
私は生まれつき無個性だったのに。
脳が理解できないまま、身体は新しい個性に適用して、その知らない個性は私の個性として身に染み付いた。
父は、個性の移植の実験を私にしていたそう。
そして、中学3年生の冬までに、計四つの個性が現れた。
・身体強化
・空間操作
・精神操作
・触手
父は想定以上の個性発現に大興奮で、喜んでいた。
「実験成功!!!!」
そう、叫んで。
そして父は、本当に実験にしか興味なかった事を再度認識して、絶望した。
ぐっしょりと汗を流して目を覚ます。
「…っまた、か…」
脳裏に焼き付いてしまった過去は今も私を
痛めつける。
辛い過去が夢に出てくると、当時を鮮明に思い出して冷や汗が止まらなくなる。
幸い高校に入ってからは独り暮らしをしている。
冷や汗をシャワーで流し、丁寧に過去に汚された身体を洗い、浴室を出て高校の制服に着替え、食欲がわかないので朝御飯は食べず家を出る。
電車にのり、ボーッとスマホを見て学校に向かい、一日が始まる。
私は、汚い子なんだ。
だから、この過去は、バレないように隠して生きていく。
決して、悟られないように。
汚い子とバレないように。
コメント
3件
触手…て事は!!!!!!!!
うん。神。いや神。そう。神