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1 - 後藤 × 佐野 ①

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2025年01月25日

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佐野 side ,



佐野 「 ぁ 、威尊 、先輩や …… 」



     俺は普通の人より早く学校に来る 。



     それにはもちろん理由があって 。



     威尊先輩 を間近で見るため 。



     … 靴箱越しやけど 。



後藤 「 ほんま 匠海 おもろいわ 〜 」


髙塚 「 ほんといじられっぱなし 笑 」


尾崎 「 ほぼほぼ 京介 やけどな !? 」


藤牧 「 だって 匠海 いじり甲斐あるじゃん 」


尾崎 「 なんやねんそれ ! 笑 」



     勿論この人達の名前もわかる 。



     威尊先輩 が毎日一緒に学校来てる先輩達で 、髙塚先輩 、尾崎先輩 、藤牧先輩 。



     まぁ 、その3人には興味ないねんけど 。



佐野 「 っ 、!? 」



     待って …… 今一瞬目合ってた気する 。



     え 、気づかれてないよな ?



     うん 、大丈夫 、大丈夫 …… 。



後藤 「 なぁ 」


佐野 「 は 、はいっ 、すみませんでしたぁぁ !! 」


後藤 「 ん ? なんで謝ってるん 笑 」

   「 おもろい子やな 」



     目の前には 威尊先輩 。



     うわぁぁきもいことしてたってバレたやん !!!



     あぁ 、やばい 、もう俺明日から学校来られへん …… (



後藤 「 なーに一人で焦ってるん 」

   「 かわええ子やな 」



     か 、かかかか可愛い !?!?



     いやいやいや幻聴幻聴 。



     焦りすぎて頭がおかしくなったんや 、うん 。



後藤 「 … あ 、そうや 、君に一つお願いしたいことがあんねんけど 」


佐野 「 え 、? 」


後藤 「俺の “ 疑似恋人 ” になってくれへん ? 」


佐野 「 へ 、 」


後藤 「 俺さ 、正直めんどいんよ 」

   「 毎日のように告られて振るん 」


佐野 「 や 、俺以外にももっと良い人 …… 」


後藤 「 君がええんよ 」

   「 俺の心がそう言ってる 」



     疑似恋人ってことは本当の恋人ではない 。



     つまり見かけだけ 、ってこと 。



     それでも 、威尊先輩 と付き合えるなら …… 。



佐野 「 お 、俺で良ければ 、? 」


後藤 「 よし 、そうと決まれば昼休み屋上集合な ! 」


佐野 「 屋上 ? 」


後藤 「 一緒にお弁当食べよ ! 」


佐野 「 は 、はいっ 、!! 」


後藤 「 じゃ 、またあとで 」



     そう言って 威尊先輩 は俺の頭をぽんぽんした 。



     触れなくてもわかるくらい 、顔が熱く火照っている 。



松田 「 あ 、雄大くん おはよ ーー !! 」


池崎 「 雄大 おはよ 〜 … って 雄大 ? 」


松田 「 え 、雄大くん 顔真っ赤 ! 大丈夫 ? 」


佐野 「 全然大丈夫ちゃう … 、// 」



     今日からドキドキの毎日が始まりそうです 。



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