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nk side
👑→ニキ
🪴→まちこりーた
🍈→キャメロン
※attention
この作品は卒業メンバーの方も出てきます
また事故の設定や1部病気の話もででくるため苦手な方はお戻りください
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目の前にまちこりがいる。
そう認識しても、頭が追いつかない。
だってまちこりはいつ目を覚ますかも分からないって言われるくらいだったし、仮に目を覚ましたとしてもここに来れるはずがない。
とうとう俺もおかしくなってしまったのかと軽くショックを受けていると、また強く扉が開く音がした。
🍈「まちこさんっ!!勝手に出ってたらダメだって!! 」
🪴「げ!もう来たの!?だってせんせーが倒れたって聞いて寝とく訳にはいかないでしょ?」
🍈「だからってナースコール押しちゃったんだから出てかないでくださいよ!」
🪴「え!?マジで!!押すの早すぎでしょ!!後で怒られるの私なんだけど!?」
久々に聞いたキャメの元気そうな声とまちこりの声。女研らしい雰囲気の中、目の前で繰り広げられる壮絶な言い合いに入っていく訳にもいかず、だからといってぼーっと聞くにはうるさくて、マジでうるさいなと思い耳を軽く塞いだ。
ただ懐かしくて、まちこりが起きたことが嬉しくて少しくぐもった2人の会話を聞きながら椅子に座り直した。
🪴「あーもう!とりあえず戻るけど、ニキニキ!」
👑「うぉ、なんだよ」
🪴「さっき言ってたこと全部言って貰うから、時間置いて私の病室に来いよ!絶対だからね!あと キャメさん走るよ!何号室か案内して!」
🍈「だから安静にって言ってるのに..!」
👑「…嵐かよ」
あいつらが居なくなった途端、音のない病室には俺の声が不釣り合いなほど明るく響いた。
普段ならあまりのうるささにキレていたところだが、それ以上に嬉しくて、安心して、あぁやっと前に進める。そう思うとまた涙が溢れてきた。だけど今度は冷たくもしょっぱくなく、暖かい、そんな涙だった。ずっと、ずっとキュッと締め付けられていた心臓が脈打つ音がボビーに聞こえそうなくらい高鳴っていた。
👑「ボビー聞いてた?まちこり超元気そうだったな。ほんと寝起きであんな騒げるとか小学生かよ笑」
ボビーを見るとまだ目を瞑っていた。
さすがにそんな都合よく起きたりはしないらしい。
ただ気のせいだとは思うけど少し顔色が良くなった気がして、今まで少しでもボビーが混乱しないように締め切っていたカーテンと窓を開けた。
ちょうどお昼なこともあり、病室には眩しい光と暖かな風が流れ込んできた。
あぁ、こんなに綺麗な景色をずっと見れてなくて、こんなに暖かく澄んだ空気を感じれてないとか可哀想なことしたな。
こんなに暗くて重い空気の病室にいたらそりゃ治るもんも治らんわな。
そう思いまたボビーの方に向き直して話しかけてみる。
👑「なぁまちこりも起きたし、ボビーもそろそろちょっとじゃなくてちゃんと起きろよ。まちこりが退院する前に起きねぇとお前らの入院着ツーショット黒歴史に残せねえだろ。」
入院着ツーショットなんて撮る気はないが、想像したら結構面白く、つい笑ってしまった。
ボビー絶対似合わない
まちこりも本当におばさんに見えそう
あ、めっちゃ撮りたくなってきた
よし絶対撮らせて貰うわ
👑「…次お前が起きた時、俺頑張るから。」
今日はこれでいい
次、ボビーが起きたら、
次、俺がその場にいたら、
全力でボビーをサポートしてやろう
まぁ、まずは
まちこりのとこ行かねぇとな
絶対怒られる未来しか見えないけど。
窓は…いっか開けたままで
👑「じゃあ、ボビーまた来るから。それまでに起きる準備しとけよ」
その時吹き込んできた少し強めな風はボビーが俺の背中を押してくれているみたいでとても心地良かった