私は梵天の皆に嫌われている。
いつからだっただろうか。ああ、そうだ、あの子が来てからだ。
私は夜海 真白。梵天の幹部だ。 でも…
今はまるで、召し使いのよう。
例えば、洗濯物、食事、武器の手入れ、とか幹部なのに…。
ただ、一人も見方がいない訳じゃない。
ココとかくちょーだけは私に優しく接してくれる。
私が朝起きる時間帯はだいたい4時半。掃除とか資料のまとめとか、これが365日ほとんどだ。だから休みもなし、任務と当然かのようにある。
亜里沙ちゃんは起きるのがいっつも遅い。だから私が毎回起こしにいかなくてはならない。
正直めんどい。でも皆に暴力をされるよりは、
マシだ。
あの子は任務で失敗ばかり。それなのに失敗を私のミスだと押し付けてくる。
だから毎回怒られるのは私だ。
怒られ過ぎて感情がだんだんと薄くなってきているような気がする。
あっ、こんなことしてる場合じゃなかった。
皆を起こしにいかないと。今日は幹部で会議があるんだから。
まずは、三途 春千夜さん。
2番目は、灰谷兄弟。
3番目がココ。
4番目がかくちょー。
5番目が亜里沙ちゃん。
6番目がマイキー。
起こしにいくのは正直言って辛い。
起こしても罵倒されるだけなのに、起こしにいかなかったらそれはそれで怒られる。
矛盾している。
最近、倒れる回数が急に増えた。
一日に一回程度だったのに今では一日に4、5回ぐらい倒れるようになってしまったのだ。
起き上がるのでさえ辛い。頭がくらくらするのだ。
でもそんなことにかまってはいられない。
仕事がたくさん残っているからだ。時間内に終わらせないと。提出期限がだんだんと迫ってきている。
だが倒れていることが他の幹部にばれてしまったら大変なことになる。
だから絶対にばれてはダメだ。
今日の朝頭にズキッっと痛みが走った。
立つことでさえままならないぐらいの痛みだ。
でも任務だけは…せめて任務だけはいきたかったから無理に体を起こし私の部下にも手伝ってもらいながらやっとの思いで任務に取りかかった。
とりあえず、任務は大丈夫だった。まあ他の部下たちにも手伝ってもらいながらだけど笑笑
問題はそのあとだった。
食事が食べ終わるまで待っている時だった。
いつもどうり「まずい」、とか「こんなの食べ物じゃない」とか言っていて一瞬心臓にズキッと痛みが来た。
倒れそうになってしまった。
でもいっそのことこれで過労死してしまおうかと思ってしまっていた。
そんな時だった、私の名前を大声で叫ぶ声が聞こえたのだ。
その声はココとかくちょーだった。
目を開けるのでさえ億劫だ。
でも、体がもう限界を迎えているようだった。
「あれ…目が…開け…られない…………どう…しよう。
まだ…まだ…仕事は残っている…締め切りも…近いというのに…こんなところで…寝ていら…れ…な…い。」
もう無理だった。
そして次に起きることになったのはなんと4ヶ月後もあとだった。
私が目をさましたところは自分の部屋だった。
点滴が刺さっている。
今は…何月何日?何曜日?
そこでコンコンとドアを叩く音がした。
4ヶ月も眠っていたせいか声がでなかった。
そしてドアは開けられる。入ってきたのは、
ココだった。
ココはビックリしていた。そしてそれから何秒かしてココは部屋を飛び出していった。
2分くらいたったあと、幹部の皆が私の方を見ていた。
皆は心配しているようだった。なぜか全然嬉しいと感じない。
おそらく今までのせいだろう。
マイキーが泣きながら「ごめん、ごめん」と何度も連呼している。
私は素直に皆の気持ちが浮けとれなかった。
辺りを見回すと、亜里沙はいないようだった。
なんなんだろう子の人たちは。
自分の都合のいいときにだけ謝って、
それで自分が自己満足して。
今までで一番腹がたった。
私はこう言ってしまった。
「なんで私の方が辛かったのに、なんで私の方が死にたいと思ってたのに、どうしてマイキーがそんなに泣くの?意味がわからないよ。
私の方が傷つけられているはずなのに、皆が私のこと見て今だけ心配して、裏ではそんなこと思ってない癖に謝って、そういう皆が嫌いだよ。泣」
言ってしまった。本当はすごく私のことを心配してくれているはずなのに。
冷たいことを言ってしまった。沈黙の時間が続く。
今からでもここから逃げ出したいくらいだ。
やっぱり嫌いだ、こんな自分が、こんなことを言ってしまう自分が。
この沈黙の時間から抜け出そうと、私は謝る。
「マイキー、ごめんなさい。ひどいこと言ってしまって。」
マイキーが口を開く。
「ごめん。俺の方こそ。」
マイキーは落ち着いたのか、部屋を一旦出ていった。その他の皆も気まずそうに申し訳なさそうに部屋を出ていった。
私はこのとき決心した。この世から消え去ろうと。ベットから起き上がり屋上へと移動する。
皆は気づいていないみたいだった。
久しぶりの外の風は気持ちがよかった。
強い風が吹いている。
絶好の自殺日和だな、そんなことを考えながら私は、フェンスを乗り越え、下へと落ちていくのだった。
コメント
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悲しい😭ココとかくちょう(漢字出てこんかった)優しくてよかっ😆