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#暇だから構えっ…//
榎葉
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榎葉
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榎葉
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『ほんとにいいんですか?なんか、日本一周するみたいな投稿してましたけど。』何故私は過去にそんなイキった投稿をしてしまった。
「正直、お金も何も色々足りませんし。」
甲府駅のカフェで話す。
にしてもこの人は美形である。
『そうですか。じゃぁ帰ってまた稼いで、装備を買って、今度こそ日本一周って感じですか?』
「んー、稼ぐという点はあってます。ですが。」
『ですが?』
「仕事はやめます。」
『え?でも、、え?だって収入どうするんですか?』
「まぁちょっとは稼ぎます。最低一年は。会社にも失礼ですし。そしたら旅です。私は嘘はつきません。日本一周しますよ。」
また私はイキッたことを口走ってしまった。だが、妙に自分に納得できた。
『どうやって、、ですか?』
「そんなの分かりませんよ。純粋にです。ただ仕事とか、考えずに旅をしたい。終わったらまた稼ぐんです。それでいいと思います。」
『まぁ、、、そうですね、、、』
そりゃ言葉に詰まるよな。
『まぁ頑張ってください。』
「ありがとうございます。」
私はただ向かう方向だけを決め、その場で地図を見て、その場を感じた。有名どころでは無い、その街の素を感じて旅をしてきた。名前にするならそうだな、純粋紀行としよう。
たったこの4日感は、その純粋を見直す期間にしか過ぎない。本当の紀行は、あまり甘くは無い。本当に楽しみたいのなら準備は必要だ。それは何においても揺らぎない。
「ではそろそろ。」
『そうですね。』
私は店を後にした。車で走り去る雪を見送り、私は改札へと入る。足取りはどこか来た時より軽かった気がする。雪はこの後そのまま鹿児島まで走るらしい。私はこのまま家だろう。
特急あずさ。斜陽がこの盆地に差し込む。そこを抜けると陽はとっくに沈んでいた。見えるのは無かった、本来なら山と木々が見えるのだろう。
「あ」
光。久々の故郷の光。八王子のさまざまな建物が包むように見えた。光なのだろうか、、、これからの出会いというのは、イタイタしいポエムだろうか。どちらにせよ、後一年は関係ない考えである。
神奈川と山梨。何度も中途半端であろうことが。
ただいま。
コメント
1件
榎葉さん、17話読ませていただきました。 「純粋紀行」という言葉、すごく響きました。仕事を辞めて、準備もままならないまま旅に出る決意——正直で不器用で、それでいてまっすぐで。「イキってる」って自覚しながらも自分を納得させていく感じが、とてもリアルだなと。 最後の「ただいま」、短いひと言なのにすごく温かくて、戻る場所があるから旅に出られるんだなって思いました。帰路の景色に光が差し込む描写も美しかったです🌷