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「転校生の名前は雪奈」
今日はクラスがザワザワと騒いでいた
「おい、今日転校生が来るらしいぜ」
「まじ?女?男?」
「男だってよ、女がよかったよな」
「それは残念だわ〜」
そんな会話があちこちから聞こえた
「はいは〜い、みんなもうお時間ですよー席に座って〜」
鈴木先生がみんなに呼びかける
「先生〜!転校生はまだ来ませんか〜?」
先生が悩む顔をして
「遅刻になるみたいだけど…」
初登校から遅刻か
「何遅刻してるんだよ!大したことないやつに決まってるな」
「きっとイキってるんだよ」
クラスの学級委員が起こり出した
「みんなそんなことを言うのはやめなさい!
もしかしたらのことを考えてから言いなさいよ!」
「めんどくせー野郎だな」
「はぁー?なんてことを言うの?!」
クラスのみんなが口喧嘩してる時に転校生が来た
「ここが我がアジトか、悪くないな」
?!
みんなの顔が一気に変わった
「よぉよぉ諸君!我が名を聞きたいか?」
教室は静まりかえった時
「お前何言ってんだ!さっさと自己紹介しろ!」
他の生徒も
「カッコつけるなよ!」
と、批判していた
床に水滴がぽたっと落ちたのが見えた
「わ、我は、みんなと仲良くしたいである!」
泣きながら言っていたのでクラスのみんなは焦り出した
クラスで一番偉いみたいな雰囲気出してる田中が泣いている転校生に向かって言った
「我とかやめろよ!痛いわ!すぐ泣くなんてメンタル弱すぎだろ」
鈴木先生がとめた
「みんなやめなさい!!た、確かにそうだけど、そう言うのはよくないですよ」
(共感するんだ)
小さな声で
「先生が代わりに自己紹介してあげよっか?」
転校生が答えた
「いえ、ちゃんとやります」
「我が、俺の名前は雪奈だ。」
黒板に自分の苗字と名前を書き出した
クラスの男子たちがザワザワと騒ぐ
「雪奈?女みたいな名前だよな」
「本当は女なんじゃね?小柄だし」
「確かにその説あるわ」
確かに小柄だけど、女説は無理矢理な気がする
雪奈が怒った
「女じゃねぇー!俺は男だ!男子トイレに入れるからな!」
「女子だって男子トイレに入る奴いるぜー」
?!
学級委員が言う
「は、は?それ私のことでしょ!」
「あ?文句あんのか?」
「変な言い方しないでちょうだい。私は無理矢理入れられたのよ」
「嘘ついてないよな?」
「もちろんよ」
先生が言う
「もう性別とかどうでもいいから、雪奈くんは、優くんの隣の席ね」
え?
「よお!よろしくな」
気安く喋りかけてきた
「え、うん」
こういうタイプは苦手だ
きっと修学旅行とかでも同じ部屋になりそうだな、俺友達いないし
雪奈がたくさんペラペラ喋ってくる
「優の弁当何?見せて!」
「放課後空いてる?なんかしようぜ!」
「新しいセリフ思いついたから言っていい?」
「優っていい奴だな!名前の通り!」
色々言ってくるけどフル無視だ
また、無視をしてると予想外の言葉が出てきた
「優、もしかして話すの苦手?」
こいつからそんな言葉出ないかと思ってた
「…え、話すのは苦手だけど、」
「ごめん、これからは必要な時だけにするよ」
「あ、うん」
気遣いできるんだ
次の日からは、話す頻度がとても減った
なんか、悪いことした気分だ
元々、みんなとは会話してないし
そうだよ、なんで勝手に
けど、罪悪感が勝ってしまった
「雪奈、えっと……」
「え?!優から喋りかけてくるなんて珍しいな!どうしたんだよ!もしかしてドラゴン部に入りたいのか?」
ドラゴン部?なんだそれ
「違う、話すのは苦手だけど、話を聞くのは好きだから。前みたいに話しかけてけてほしい」
雪奈がびっくりした顔でこちらを見てきた
「マジで?!嬉しいー!!」
俺の周りを歩き回る
「これからも、よろしくな!優」
「あ、あぁ」
雪奈とならなんでも良くなりそうな気がした
第二話「厨二病&ドラゴン部」