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和馬「ごめん母さん、せっかく休みなのに俺出かけることになって」
深雪「大丈夫だって。母さんは和馬に遊べるほど仲がいい友達が出来たことが嬉しいんだから」
和馬「じゃあ、いってきます」
母さんはわざわざ玄関まで来ていってらっしゃいと言い、俺がドアで見えなくなるまで玄関にいてくれた。今日は優と宮間と遊ぶ日だ。この三人で遊ぶのは初めてな気がする。髪も一応セットした。だが心ここに在らずな自分がいる。昨日のキスが正直忘れられないままとぼとぼとした足取りで駅に向かう。
和馬(カラオケとか久しぶりだな。優と2、3回行ったきりだったな)
電車に乗り待ち合わせの駅に向かう。休日だからか思ってた以上に人が多い。その中にはやはりカップルもいる。流石に電車の中という公共の場だからか大胆なことはしていないが、それでも2人だけの関係があると雰囲気でなんとなくわかる。
和馬(あやは今の関係で満足してるのかな)
昨日キスをしようと誘ったのは亜美菜さんが俺に告白をしたからと言っていた。それは嘘ではなかったが本心でもないような気がする。
和馬(不安にさせてるってことだもんな)
心を読めて苦しい思いをしてきたあやと付き合ってる俺が思っていいことではないことは知っている。だがそれでも心を読めたらなんて思ってしまう。
和馬(あやはどう思ってんのかな)
重いため息を吐き捨て、待ち合わせ場所に向かう。待ち合わせ場所に着き、カラオケまで移動する。 部屋に入り、3周順番が回った。その間も同じ事を考えていた。そんな時急な大きな声で名前を呼ばれ、暗かった視界がスゥと明るくなるような感覚にまみれ、我に変える。名前を呼んだのは宮間だった。
宮間「お前…別れた…?」
その言葉を理解するのに時間がかかった。
和馬「は、はあ?なんでだよ」
宮間「だって失恋ソングしか歌わねえから」
優「別れてはないだろうけど、何かあったのは確実だろうね」
宮間「……亜美菜の件か?」
そう言われ、俺は相談してもいいかもしれないと思った。明らかに俺だけじゃ答えが出そうにない。しかしせっかく遊びに来ているのだから重い空気にこれ以上するわけにもいかない。
和馬「全然そんなんじゃないって。ただ好きなだけ」
宮間「お前嘘下手だよな」
和馬「それ毎回言われるけど、そんな下手か?全然本心なんだけど」
優「和馬の能力は嘘を見破れるんだよね?そして発動してる時はアホ毛がたつ。自分が嘘ついた時どうなるか知ってる?」
和馬「いや気にした事ないけど」
優「アホ毛がたつんだよ」
宮間「話の流れ的にお前が能力使わないだろうって事で嘘だって分かる」
優「空気壊すかもとか考えなくていいよ。友達じゃん」
宮間「俺は友達になってくれた礼をしたい。」
和馬「じゃ……じゃあ」
俺はあやを不安にさせてる事を宮間と優に話した。正直怖かった。心の内を人に話すのはやはりいまだに慣れない。しかしそんな恐怖も杞憂だった。
宮間「不安に、ねえ」
優「僕らは心さんみたいに心の中は覗けないからね。想像に頼る分怖いよね」
和馬「優は、こんなふうに思った事ないのか?」
優「僕は昔から一緒だったのもあるからあんまないかな」
宮間「……こういう時腹くくって話すしかないと俺は思うけどな」
宮間「入り込みすぎて別れるかもしれないっていう気持ちは分かるけど、でもこのままっていうわけにもいかないしな」
宮間「それに話し合った後どうするかどうしたいかは、和馬が決める事だと俺は思う」
和馬「腹括って話すか……」
宮間「また気分が下がったらこうやって遊びに行こうぜ 」
優「いくらでも付き合うよ」
和馬「……あ、ありがとう」
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コメント
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あおいです🌷 第77話、読み終えました。和馬がカラオケで無意識に失恋ソングばかり選んでしまうところ、すごくリアルで胸に刺さりました。宮間と優の「友達じゃん」って言葉、ああいうさりげない気遣いって本当に救いになりますよね。和馬がようやく腹を括ろうとするところ、じんわりきました。この三人の関係性がじわじわ染みます…!続きが気になります🤍