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宿儺の邪悪な笑みが消え、目の前に広がる異様な空間。
秤金次が領域展開 『賭殺博徒』 を発動したのだ。
空間が一変する。
そこは巨大なカジノ。
煌びやかなネオンが輝き、スロットマシンがずらりと並ぶ。
空には金貨が舞い、ルーレットがカタカタと回る音が響く。
秤は悠々と宿儺を見下ろす。
秤金次:「悪いな宿儺、ここからはオレの時間だぜ。」
宿儺は眉をひそめる。
宿儺:「何だ、この下らん空間は?」
アクアス:「下らんかどうかは、てめぇの命が決めるこった。」
大筒呪霊と三途の川の渡し守も構える。
秤金次:「ルールは単純。オレがスロットを回して大当たりを引けば4分間、不死身になる。」
スロットマシンが回る。
カタカタカタ…
宿儺は待たずに動いた。
宿儺:「貴様に4分も与えるほど、俺は甘くない。」
彼は一瞬で秤の懐に入り、斬撃を浴びせる――が。
ズバァン!!
スロットが 大当たり を引いた瞬間、秤の身体が輝く。
宿儺の斬撃は、まるでゴムのように弾かれた。
秤金次:「さぁ、4分間の始まりだぜ!」
宿儺の顔に、ほんのわずかな苛立ちが浮かぶ。
秤は宿儺の胸に強烈な拳を叩き込む。
ドガァッ!!
宿儺の身体が吹き飛び、カジノの床を砕いて転がる。
だが、宿儺は即座に立ち上がる。
宿儺:「…面白い。」
彼の呪力がさらに膨れ上がり、空間が軋む。
宿儺が反撃に出ようとしたその時、三途の川の渡し守が 「術式:肉体漂流」 を発動する。
三途の川の渡し守:「へへっ、おんどれの身体、そろそろ船に乗る頃やでぇ。」
宿儺の動きが一瞬、鈍る。
その隙に、大筒呪霊が 「術式生成:呪力反転領域」 を発動し、宿儺の呪力を乱す。
アクアス:「今だァ!!」
大量の呪具を宿儺に叩きつける。
ドガァン!!
爆発的な衝撃が走る。
煙が晴れると、宿儺が立っていた。
傷を負いながらも、彼の笑みは消えていない。
宿儺:「貴様ら、なかなかやるな。」
次の瞬間――
宿儺の 「開」 が発動する。
宿儺:「終わりだ。」