吐き癖が着いた親友の話。

《無理しないで生きれるワケ無いでしょ？w》

…あぁ、もう此奴は限界だったんだ。

「ｯ…ごめん…」

壊してしまった。

俺が。俺が自己中で弱いせいで。

人一倍努力してて、慢心なんて無くて、芯があって、人を愛することを忘れない親友。

そんな俺が愛する親友の姿は、もうここには無い。

「なぁ…これから俺ができることなら何でもするよ。だから…戻ってくれん？」

でも根はいい子だから、きっと言えばまた人形になってくれる。

そうだろ？

ここまで洗脳するのに大分時間取られたけど、お前は俺の最高傑作なんよ。

他の幼稚園の友達は、全員離れていった。

でも、お前だけは俺の〝愛〟を受け止めてくれた…！

ずっとずっと、俺だけを見て。俺だけに愛を注いで。俺だけの為に生きて。

そんな人形が、物心着いたときから欲しかった。

「なぁすち…？」

『…！なぁに？』

あぁ、名前を呼ばれただけで目を輝かせるほど愛に飢えた可哀想なすち。

可哀想で、可愛い。

ずっとずっと、此奴は俺だけのモノになるんだろう。

ほら、壊れたらまた直してあげる。

他の奴は壊れたら捨てるけど、すちだけはトクベツ。

『一生愛して、可愛がってやるからな♡♡♡♡♡』

異常だって？どうでもいい。

仮にすちが異常になったとて、その姿さえも愛おしく思う。

鳥籠に閉じ込められた、哀れな哀れな幼馴染。

ほら、目の奥にハートが浮かんでる。

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〚君は愛してくれたら誰でもいいと言うけど、ホントは俺じゃないと駄目なの気付いてるからね？〛

『ふーん…でも、気付いた所で何になるの？』

『何にもならないから言ったの♡』

最後の会話は、どっちがどっちの台詞を言っているのでしょうか…❧

括弧の使い分け＿＿＿✍

『本性・欲望・本心』

「上辺・繕い・出任せ」