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うつ伏せさんへ
素敵なアイデアありがとうございます。
気遣いからくる無自覚な煽りの言葉から連想してそういう行動もしそうだな、と思いながら書きました。
そんな気が全くない健気なものだけど、rЬのこと刺激しそうな煽り行動をさせてます。
注意点
・R18
・視点移動あり
OK?
「ぼく、るべと一緒に気持ち良くなりたくて言ったんやけど」
頬をほんのり染めて叢雲は目線を外した。
自分ばかり気持ち良くなってしまうのが不服。
ベットの上で戯れていたらそんなことを言われた。
どうやら彼は俺のことを気にかけてるくれているらしい。
「一緒にっていうと?」
カゲツとしていると俺もちゃんと気持ち良いけれども。ほんの少しの意地悪のつもりで言えば 彼は更に顔を赤くした。
「だからっ……。ぼくに気ぃ遣わなくていいから、タコの好きにしていいってこと」
彼は俺の手を掴んで自分を肩を触れさせてきた。もう一方の手は指を絡めて握ってきた。そのままちら、と上目遣いで様子を見てくる。
「ふふ」
随分可愛いことをしてくれる。意図を察して思わず笑みが溢れた。お前がそうしたいなら仰せのままに。
肩に乗せられた手をそのままに、とす、と彼を押し倒す。
そうだよね。最初はいつも俺が押し倒してから始めるもんね。
おそらく煽ったはいいが自分から始めるやり方が分からなかっただろう。健気で無知で無垢な彼を見おろしながら聞く。
「いいの?そんな事言って。手加減出来なくなるかも」
「臨むこところや。なんなら触手も使っていいから」
へぇ。随分強気なんだね。
クス、とまた息が漏れる。頬に触れると睨まれた。怒った表情が小動物の威嚇にしか見えない。そんな顔しといて自分から握った手は離さない。指を絡めて握ったままだ。
「本当にいいの?嫌って言ってもやめないよ?」
「るべが満足するまでしていいよ」
最後の忠告。言質はとった。
柔らかい唇に溺れるように口吻した。
汗ばんだ彼を後ろから抱えて足を開かせた。
あまりしない体勢だからか彼は羞恥と不安が滲んだ顔を見せた。それも最初だけだったが。
「はぁッ、んん 」
あらかじめ許可は貰った。だから遠慮なく触手を使うことにした。
ゆっくりと時間をかけて慣らしてから前立腺に優しく触れる。
中に挿れて先の方でにゅるにゅるとしこりに触れる。次第に息を浅くしていく彼の腹を手の平で撫でつける。
「ああぅ、んんッ…はッはッ」
触手が彼の薄い腹の中で蠢くのが分かる。
背中を反らせて切なく声を上げる彼。吐いた息の熱っぽいことを確認して触手を動かす。
「ひぁ」
狭まってくる中に吸盤で吸い付いてみると小さく声をあげた。目を細める。
「あああっ、やッ、はぁ」
更に強く吸い付いてみると体をしならせ首を横に振る。
「へん、へんに…なっちゃう」
「大丈夫だよ。優しくするからね」
未知の感覚なのだろう。落ち着かせるように腰をさすれば体を預けてきた。
もうどのくらいの間、彼に溶かされているのだろうか。
体勢をかえて、微笑む彼に見下されながら息を吐くたびに漏れる声が自分のものとは思えないくらい乱れていた。
「ひぅ゛ッ…あ、あぅッ」
彼のモノで優しく奥を先の方で撫でつけられ続けて視界は滲んだまま。溢れても溢れても生理的な涙が止まらない。
彼は大きくて薄い手を腹の上を滑らせて体外から中を弄んでいるようだった。
「はぁ゛ッはぁッ、うぅ」
その手を掴む。激しくされるものだと思っていたのに、彼は全くそんなことをしようとしない。いつも以上に優しくしてくるばかりだ。
「むり、むり」
うわ言のように言えば彼は口角を上げる。
「満足するまで相手してくれるんだよね?」
「っひ」
ぐり、と奥にモノを押し付けられてじわ、とまた視界が滲む。短く悲鳴が漏れた。
「あッ…あぁッ、ごめんなさ」
「もう。だからあの時何回も確認したのに」
優しく手を掴まれたと思えば触手に攫われる。力も思うように入らないため、呆気なく頭上で固定されてしまう。
「約束は約束だよね」
「んんッ、はッ…はッ」
足も開かされた状態で触手に固定されてしまった。体を必死に捩っても余計に強く巻き付いてしまって抵抗がどんどん出来なくなっていく。
「るべっ 」
「うん?」
喋ろうとすると彼は動きを止めた。
「やだ…やさしいの…おなか、とけちゃう」
息を切らしながらやっとの思いで伝える。
「激しいやつより優しくするの好きなの。カゲツの事、とろとろに溶かしてあげるからね」
端正な顔に欲情を滲ませてせまってくる彼。深い口付けにこのまま続けられたら本当に溶けてしまう。
冷や汗の滲む頭で考えた。そんな思考すらさせないようにして彼が体を重ねてくる。
怖いくらい優しく。
じゅぷ、じゅぷ。
彼の孔から中出しした白濁液が泡をたてて漏れる。
「ぁッ、ああぁッ」
涙でぐしゃぐしゃになった彼にキスをする。前立腺を優しく責められ続けて、触手に掴まれたせいで逃げ場がないから体を仰け反らして喘ぐしかない彼。
「ん゛う、ああ゛」
はくはくと呼吸するたびに胸が大きく上下する。抜かずに挿れっぱなし。俺にしつこく溶かされ続けたせいで口は開きっぱなし。
開かせて触手で固定した足。付け根のあたりを撫でながら奥を突くとビクビクと体を痙攣させた。
抵抗しようとしたのか頭上で同じように触手を絡ませた腕に力が入る。しかし、簡単に押さえつけられる。
「ああッ、あ…ッ 」
腰が、そこだけ別の生き物みたいに大きく動いていた。
「ふふ。気持ち良いね?カゲツ」
「ん…あ、あぁ」
先端からぱたぱたと出る液に色はない。
俺のこと煽っちゃったせいでこんな姿になっちゃって。
無知で無垢な彼がこんなにも乱れたことに酷く興奮する。
長い夜になる。
彼の頬を伝う涙を恍惚とした表情で見つめながら星導は目をまた細めた。