テラーノベル
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スタートーー❗️
人工島研究施設。
赤い警報灯が激しく点滅している。
《施設崩壊まで 残り5分》
島全体が激しく揺れ始めた。
天井からコンクリート片が落ち、通路には亀裂が走る。
海水が少しずつ流れ込み始めていた。
⸻
「急げ!」
佐藤刑事の声が響く。
特殊部隊が黒幕の男を確保し、手錠をかける。
しかし男は静かに笑っていた。
「君たちは何も分かっていない。」
「証拠を持ち帰っても、すべて終わりにはならない。」
コナンは真っすぐ男を見つめる。
「それでも真実は隠せない。」
「真実を知ることが、新しい一歩になるんだ。」
男は何も答えなかった。
⸻
崩壊
ゴゴゴゴゴ……!
屋上の床に大きな亀裂が走る。
「危ない!」
蘭が美月の腕をつかみ、とっさに引き寄せた。
足元のコンクリートが崩れ、海へ落ちていく。
美月は息を整えながら言った。
「ありがとう、蘭さん。」
蘭は笑顔で答えた。
「みんなで帰るって約束したでしょ。」
⸻
フィルムの秘密
黒瀬はコナンに近づき、一冊の防水ケースを差し出した。
「まだ終わっていない。」
中には、あの35ミリフィルムのネガが入っていた。
「デジタルデータだけじゃない。」
「これが本当の証拠だ。」
コナンは慎重に受け取る。
「ありがとう。」
黒瀬は少しだけ笑った。
「私も……間違いを正したかった。」
⸻
最後の妨害
その時だった。
研究施設の一角で爆発が起こる。
ドォォン!!
煙の中から、黒い装備の男が一人現れる。
回収屋のリーダーだった。
彼は黒幕を逃がそうと近づいてくる。
「証拠を渡せ。」
コナンは美月をかばう。
「美月さん!」
「フィルムを!」
美月はネガをバッグへしまい、カメラを構えた。
「証拠は絶対に渡さない。」
男は一瞬ひるむ。
そのわずかな隙を見逃さず、コナンはキック力増強シューズでサッカーボールを蹴った。
ドゴォン!!
ボールは男の足元に置かれていた金属製ケースへ命中。
ケースが大きく跳ね上がり、男は体勢を崩した。
その間に特殊部隊が男を取り押さえる。
「確保!」
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美月の一枚
「コナン君!」
美月が屋上の端を指差した。
研究施設の巨大なアンテナが倒れ始めている。
「このままだと出口が!」
アンテナは脱出ルートへ向かって倒れていく。
コナンは周囲を見回した。
「博士!」
「クレーンはまだ動かせる?」
『もちろんじゃ!』
遠隔操作で建設用クレーンがゆっくり旋回する。
巨大なアームが倒れてくるアンテナを支えた。
「今だ!」
全員が走り出す。
その瞬間、美月は立ち止まった。
カメラを構える。
朝日に照らされる人工島。
仲間たち。
救助活動。
そして真実を守ろうとする人々。
カシャッ。
コナンが振り返る。
「美月さん!」
「今行く!」
美月は笑顔で駆け出した。
⸻
黒瀬との約束
岸壁まであと少し。
その時、黒瀬が立ち止まる。
「どうしたの?」
美月が振り返る。
黒瀬は研究施設を見つめていた。
「この場所には、まだ避難できていない研究員がいる。」
コナンは言った。
「俺たちも行く!」
黒瀬は首を横に振る。
「時間がない。」
「君たちは証拠を持って生きて帰るんだ。」
美月は強く首を振る。
「一人では行かせません!」
コナンも頷く。
「もちろんだ。」
「みんなで助けよう。」
三人は再び施設へ戻る。
⸻
最後の救出
地下通路。
崩れた柱の下敷きになっている若い研究員がいた。
「助けて……。」
コナンと黒瀬は力を合わせて柱を持ち上げる。
蘭と佐藤刑事も駆けつける。
全員で研究員を救出した。
その瞬間。
ゴゴゴゴゴ!!
施設が大きく傾く。
《崩壊まで 残り1分》
「急げ!」
全員が出口へ向かって走る。
⸻
ラストシーン
海上保安庁の救助艇。
全員が飛び乗った直後――
ドォォォォォン!!
人工島中央部で巨大な爆発が起こる。
炎が空へ舞い上がる。
島はゆっくりと海へ沈み始めた。
救助艇の上で、美月は静かにカメラを抱きしめる。
コナンは朝日に照らされる海を見つめ、小さくつぶやいた。
「終わった……。」
しかし、その時。
灰原から通信が入る。
「江戸川君」
「安心するのはまだ早いわ。」
「解析したデータの中に、最後の暗号が残っている。」
コナンの表情が引き締まる。
「最後の暗号?」
灰原は静かに答えた。
「黒幕には、まだ誰も気づいていない協力者がいるかもしれない。」
美月はコナンを見つめる。
コナンはゆっくりとうなずいた。
「最後まで真実を追う。」
救助艇は朝日に向かって進んでいく。
そして物語は、いよいよ最終章へ――。
⸻
――第十一章 終――
次回・最終章「消えない一枚」
すべての真相が明らかになる最終決戦。美月が撮影した「最後の一枚」が事件を締めくくる決定的な証拠となり、コナンは残された暗号から黒幕の最後の計画を見破ります。そして事件の後、美月は「写真に込める本当の意味」を改めて胸に刻み、新たな一歩を踏み出します。『消えたシャッター』、感動のフィナーレです。
コメント
6件
コメント失礼します。灰原ってコナンの事江戸川君って呼んでたと思うのですが。いつも面白い作品をありがとうございます!続き待ってます!
### 感想 いぬ🐶さん、第十一章めっちゃ熱かったです…!「残り5分」のカウントダウンが全編に緊張感を走らせてて、読んでるこっちまで息詰まる思いでした。 特に美月が最後の一枚を撮るシーン — 朝日が差す人工島、仲間たち、救助活動…全部を収めようとする姿がカメラマンとしての使命感に溢れてて、グッときました。あと黒瀬の「間違いを正したかった」って心情が明かされたのも、ただの敵じゃなかったんだなって染みた。 コナンが戻って研究員を助ける選択も、まさにあのコナンらしい正義感。施設が崩壊していく中で「みんなで帰る」って約束を守り抜いたのが熱かったです。 ラストの灰原の通信で「まだ終わってない」って引き — もう続きが気になって仕方ないです。最終章も楽しみにしてます!