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特別な日

1 - 特別な日

♥

220

2024年03月15日

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まだ14日という私の思い込みはまだ通じますでしょうか?(だめです





今日は3月14日世間で言うホワイトデー当日。

バレンタインのときのお返し、または返事をする日である。

チョコを渡したであろう女子たちは登校時からソワソワしていてひそひそと話すことがいつもより多くなっているであろう

そして、この学校ではホワイトデーに大きなイベントが女子たちの間で毎年行われている。

それが「生徒会からチョコを奪い取れ!」という学校公認の頭のおかしいイベントである

「ついに来たか〜」

「来てほしくなかったんやけどな・・・」

「ふたりとも頑張れ〜!」

「いいよねーあにきは生徒会入ってないんだからさー」

「ジト目やめい笑」

「俺だってー?こーんなあったまおかしいイベントがあるってわかってたら生徒会なんて入らなかったのにー」

「多分ないことまろがおったからこのイベントがあるとおもうで」

「はぁー・・・」

「ないこそろそろけじめつけぇや」

「はぁーい」

イベントの内容はチョコをいくつか持った生徒会(俺とないこ)を捕まえてチョコを貰えたら家に帰ってよしというなんというつごうのいいルールなので男子生徒がちらほら参加することもある

チョコは市販のものじゃなく俺等が作ったものなので毎回女子たちの勢いが激しい・・・

「先生もさー好きな人に上げてもいいよーって言うけど俺好きな人いないし、」

「まろはいるけど渡しにくいからなー」

「今日こそ渡せるといいね」

「・・・そうやな」

こっちの気も知らないくせしてふにゃっと笑っているないこはほんと憎たらしい

俺も負けじと笑って見せるがタイミングよくそっぽを向かれてしまった

「あ、そろそろじゃん。」

「校庭に移動しよかー」

「あ”ー、だるーい」

校庭のど真ん中でないこと一緒に話しながら始まりの時間まで待つ。

時間が迫ってくるうちに女子生徒たちがわらわらと俺等を囲んでいつでも走れるように待っている

「なぁないこー」

「ん〜?」

「俺さ、今日こそ好きな子にチョコ渡そうと思うねん」

「おぉついにか!頑張れよ!」

「おん」

「そんでさ、俺の好きな人誰かわかっとる?」

「え?そんなん知らんよ、俺まろのことなんでも知ってるわけじゃないし」

「俺の好きな人はな、」

「ないこ、お前なんよ」

そう言うと同時に始まりの笛がなり、生徒たちがこちらに向かってくる

俺は固まっているないこの手にあるチョコの箱をとって中のチョコを取り、ないこの口に強引に放り込んだ

俺の行動に生徒や先生は固まって俺の告白を見届ける観客と化した

ないこの口からちょびっと出ているチョコを口づけるように口に移し、唇についているチョコを舐める

ほろ苦さとちょっとの甘さが口に充満してもっと食べたくなる

真っ赤になっているないこの手を取り、チュッと手の甲に軽い口づけをした

「ひぁ・・・//」

「告白なんてしたことがないからどう言えばいいのかどれが正解なのかはわからんけど、大したこともできひんかもしれんけど・・・俺と付き合ったこと一生後悔させへんと誓う。」

「だから、俺と付き合ってくれませんか?」

「う”んっ!付き合う!ボロボロ」

「おれもっ、まろのこと、すき、だからぁ、うれっ、しっ・・・!」

「んも〜、泣かないでよ〜笑」

「だっ、ってぇ〜」

この後俺たちは学校公認のカップルとして幸せに学校生活を満喫した

この日のことを忘れることは絶対にないと思う。

3月14日世間では男子が女子に返事をする日

俺たちではお互いが両思いだとわかった日

「こんな俺でもたくさん愛してね」

「どんなないこでもたくさん愛すよ」


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