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カラスとトキの視点
その翌日、結婚式を終えた2人はある決断をしたのだった。
カラス「私は将来子どもなんていらない。黒井家でさ、2人で人生を歩みたい。」
トキ「私もだよ。だから、**『DINKS』**になろうよ。」
カラス「DINKSか、いいわねそれ。」
※DINKS(ディンクス)とは、将来、選択子なし夫婦のことを指しており、Double Income No Kidsの略です。
カラス「いいこと思いついた。DINKSになるなら、一緒に**『卵管結紮術』**を受けない?トラウマ克服のために。」
トキ「卵管結紮術って何?」
カラス「女性の不妊手術のことで、簡単に言うと、子どもをできなくする手術なの。ただ、男性の**『精管結紮術』と違って女性のは結構大掛かりで、入院しなければいけないのね。どちらにしろ、不妊手術を受けるのであれば、覚悟は必要よ。ほぼ元に戻すことは不可能だと思った方がいいわよ。」と的確に説明していた。
トキ「そうなんだ。でも、自分たちの孤独やトラウマを子どもたちに味わって欲しくない。だから入院してまでも、不妊手術を受けようよ、カラス。」
カラス「そうね。一緒に手術を受けて入院しよう!」
このやり取りを通して、DINKSを希望して、不妊手術を受けるのだった。
※卵管結紮術(らんかんけっさつじゅつ)とは女性の不妊手術であり、卵管を縛る、切断する、あるいは遮断することで、卵子と精子が出会うのを防ぎ妊娠を永久に避けるための方法です。
※ 精管結紮術(せいかんけっさつじゅつ)とは男性の永久的な避妊手術であり、パイプカットとも呼ばれます。精巣から精液を運ぶ細い管(精管)を途中で切断して結ぶことで、精子が精液に混ざらないようにし、避妊効果をほぼ100%に高めます。局所麻酔で行われ、日帰りで実施可能で、術後も射精は可能ですが、精液中に精子は含まれません。
※どちらにしろこの手術はほぼ元に戻せないので、受けるのであれば、覚悟は必要だと思います。
手術当日
カラス「じゃあママ、パパ、ヨトゥン。行ってくるね。」
トキ「ママ。応援しててね。」
と言い、白川フィンリーと黒井一家が暖かく見守ってくれていた。
手術室にて
執刀医「麻酔終わりましたので、今から手術を始めますね。」
カラス「…うっ!」
トキ「痛いよね?」
カラス「そうね。でも負の連鎖を断ち切る覚悟だと思えばいいの。それまで我慢しよう。」
トキ「わかったわ。..うっ!」
激しい痛みにも襲われながらも毒島はじめによるトラウマ克服のためだけでなく、2人で自由に子どもいらない人生を歩むための必死の覚悟をしたのだった。
入院日
病院のベッドにて
カラス「やったわね、私たち。」
トキ「そうだね。これで晴れて、DINKSになれるね!レズビアンパートナーとしてもね!」
カラス「うん。嬉しいわね。そうだ、トキ。あなたに出会えてよかったわ。あなたがいてくれたおかげで友だちから恋人、そしてパートナーにもなれたから。私は友だちが少ない方だったから、心の中ではひとりぼっちだったの。陽理とハクラン、青嶋だけは唯一の親友って感じだけどね。」
トキ「私も一緒だよ。ママが流産して、それで『きょうだい』が欲しいって思ったの!でも、はじめのせいでトラウマを抱えて、悩んでた。明るく振る舞って、インターナショナルスクールで友だちができても上辺だけの関係って感じで辛かったの。あなたに出会えてよかったよ!」
とお互いの気持ちを伝え合い、ベッドから降りて、抱きしめ合い、キスをしたのだった。
退院日
カラス「よし。家に帰ってハネムーンの準備をするか。」
トキ「そうだね。DINKSとして、パートナーとして、2人で沖縄に行き準備をしなきゃね!」
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。 第11話、拝見しました。 2人が「DINKS」という明確な未来を選び、自分たちの過去の傷と向き合いながら不妊手術を受け入れる決断をしたシーン、すごく重くて深かったです……。 特に「負の連鎖を断ち切る覚悟」って言葉に、2人の揺るがない愛情と強い意志を感じました。 痛みを共有しながらも、互いの存在を確かめ合う入院中のやり取りが温かくて、少し切なくて。 ハネムーンの準備に進む2人、しっかり見届けたいです🌙