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12人の冒険記

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12人の冒険記

2 - 異世界 第一話

♥

31

2024年12月21日

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『12人の冒険記』

第一章 異世界

🦖side


…あれ、ここは?

気がつくと見知らぬ場所にいた。


🦖「さっきまで部屋でみんなとゲームし

てたはずなのに…」


辺りを見回しても見慣れた部屋はどこにもなく、代わりに果てしない平原が広がっていた。


?「あ、🦖さん!」


急に名前を呼ばれ、慌てて振り向くと…


🦖「🍪さん!?」


🍪さんだった。


🍪「よかった、🦖さんがいて…!」

「ここ、どこかわかります?」


🦖「いや、俺もわかんないんだよね」


🍪「そうですか…」

「もしかしたら他のみんなもいるかもしれませんし、とりあえず探しましょう」


🦖「そうだね」


こうして、俺達はみんなを探すために歩き始めた。


🍪「これ何かに使えます?w」


🦖「木の棒と…ブロック? 」

🍪「はいw、それで何か作ってくださいw」

🦖「マイ〇ラじゃないんだから無理だよw」


他愛のない話をしながらも、この異常事態について考えてみる。

…これが、俗に言う『異世界』?

もしかして俺達、異世界に放り出された?


🍪「大丈夫ですか?」


そんな事を考えていると🍪さんが心配そうにこちらの様子をうかがってきた。


🦖「…大丈夫ッ!」


俺は🍪さんを安心させるように元気よく答えた。


⚡side


突然🍗君と知らない村に飛ばされた俺達は情報収集をしている。


🍗「全然だめッ!!」


…しかし、上手くいかずにいた。


⚡「🍗君、どうした!?」


🍗「手がかり、何もないよ」


⚡「こっちも」

「でも、親切そうな人が泊めてくれるって!」


🍗「よっしゃ、野宿回避!」


⚡「ww…。どうする?この後」


🍗「う~ん、みんなを探しに行きたいけど外には魔物がいるからなぁ」


他にも、情報収集ではこの世界には魔物という存在がいることがわかった。


⚡「…一旦、待機するしかないか」

「みんな、無事だとええけど」


🦖side


俺達は平原を全力疾走していた。

何があったか?それは…


🦖「何で魔物がいるんだよッ!!」


🍪「知らないですよッ!魔物に聞いてください!」


…という感じだ。つまり、魔物に終われている。


🍪「追いつかれそうですよ!?」


🦖「ここまでか…ッ!」


異世界生活、今日始まって今日終わるなんて…


🍪「🦖さん!」


突然、🍪さんが俺を押した。


🦖「🍪さん…!?」


さっきまで俺が立っていた場所に魔物の攻撃が飛ぶ。

しかし、体勢を立て直せなかった🍪さんはその攻撃をまともに受けてしまった。


🍪「うッ!」


倒れ込む🍪さん。

あぁ、この光景を見てるだけしか出来ないなんて。

せっかく🍪さんが庇ってくれたのに足が震えて動けない。


せめて俺に力があったら…


マ〇クラみたいに武器があったら…


🍪さんを救えるのにな…


魔物が段々近付いてくるのが見える。


ゲームでサバイバルをして、魔物を倒す自分や仲間の姿が脳裏をよぎる。


俺の走馬灯はやっぱゲームのことか…w


タヒを目の前に思わず目をつむる。


……。


何秒たっても何も起こらない。

不思議に思い、恐る恐る目を開けると…


自分は木の剣を持っていて、その先には

先ほどの魔物が倒れていた。




⚡side


……ッ!?

突然、空気が揺らいだ気がした。

何かが起きた、そんなことを感じさせる空気に俺は胸騒ぎを感じる。


🍗「⚡、今のって…」


⚡「あぁ、何か起きたみたいやな」


🍗「行こう!」


⚡「いや、🍗君はここで待っててくれ」


🍗「何でだよ?」


⚡「…ここで、2人ともやられたらお終いや」

「こんなんで納得できないかもやけどッ…」


🍗「…わかった」


予想外に🍗君はすぐ納得した。


⚡「🍗君がすぐ納得するなんて…意外」


🍗「いや、俺だって考え無しに命がけの行動なんてしないよッ!?」


⚡「ww…。そうやな」

「じゃ、行ってくる」


🍗「気をつけろよ!」


🍗君のためにも、これは絶対に戻らないといけないな。


村を出て、少し歩くと先ほどの空気の原因がわかった。

魔物に襲われてる2人組。

1人は気を失って倒れている。

もう1人は…戦っている。

遠くて顔はまだ見えない。

でも…

俺が助けないと…だよな?

俺が魔物に勝てる確率は明らかに低い。

しかし、それでも助けられるはずの人を助けられないのは嫌だった。


🍗君…ごめんな。


気がつくと俺の足は魔物に向かって駆けだしていた。


🦖side


…えッ?


俺は木の剣を持っている。

一体この剣はどこから出てきたのか。

俺は、自分の荷物を確認する。

…木の棒やブロックが減っている。

どうやら、クラフトができたようだ。

仕組みはわからないがこれで助かった。

俺は残りの魔物に剣をむける。


その時…


?「jp!」


振り向くと見覚えのある顔… 『相棒』の姿


🦖「⚡…?」


⚡「そうや!⚡や!」

「これ、どういう状況…!?」


🦖「話は後!今は…」


⚡「このピンチを切り抜ける、か」


🦖「でも⚡、武器は…」


持ってない、と言いかけてやめる。

🍪さんにもらった材料ならまだある。

それなら、さっきと同じように…

クラフトの様子を創造する。

再び目を開けると……。


木の剣がもう一本。


🦖「⚡、これ!」


新しい剣を⚡に渡す。


⚡「えッ、はッッ?」

「いや、さっきまで剣は一本…えッ!?」

「い、異世界だしこんなこともある…か?」

「とにかく、剣サンキューな!」


魔法とかが好きな⚡は興奮にながらもとりあえず納得し、戦い始めた。

俺も敵と向き合う。

敵は…ゴブリン…か…?

どうやらクラフトはできるが敵はマイ〇ラとは関係ないらしい。

ゴブリンと言えばあまり強くないイメージだけど…。


🦖「えいッ!!」


剣を振り下ろとゴブリンはあっけなく倒れる。

これなら問題なく戦えそうだ。


🦖「⚡!行くぞ!」


⚡「おう!」


?side


…ここはどこだろう。

気がつくと見慣れない街にいた。


?「…異世界にでも飛ばされたかな?w」


…冗談はさておき、みんなを探さないと。

あ、この人に聞いてみよう。


?「すみませーん、ここってどこですか?」


街の人「ここは虹桃国の黒桃街です」


聞いたことのない地名だな…。


?「えっと、日本って国、知ってます?」


街の人「ニホン?知らないねぇ…」


?「そうですか…ありがとうございます」


…もしかして、さっきの冗談になってなかった?

近くのベンチに座って考える。

ここは本当の異世界みたいだし…。


?「…とりあえず、街を出てみんなを探すか~」


そう思い、ベンチから立ち上がると、


ガヤガヤ…


?「え?」


出口の方が騒がしい。


街の人「勇者が来たらしいぞ!」

「マジか、行こう!」


勇者…?行ってみるか。


俺はこの選択を間違いだったなんて思わない。

でも…

?「この選択が茨の道に繋がるとは思ってなかったなぁ…w」


🦖side


かなり敵が片付いてきた。


⚡「🦖!こっちはもう終わりそう!」


🦖「ナイス!あと少し、頑張ろう!」


⚡「もうすぐ🍪さんも起きるだろうしな!」


その言葉で🍪さんに視線を移す。


…ッッッ!!?


⚡「🍪さん!?」


⚡の悲鳴が聞こえる。

🍪さんにゴブリンが向かっている。


俺が目を離したせいでッ!!

🍪さんに向かって走ろうとするも体は動かない。

何でッッッッ!!!?


本当はわかっている。

ゴブリンと戦い続けて体力が無いこと。

木の剣とはいえ、初めて剣を握って豆だらけなこと。

慣れない戦闘で負った怪我のせいで貧血なこと。


⚡も距離からして届かないだろう。


…⚡?


⚡は動こうとしない。

届かないことがわかっていても動かないのはおかしくないか。


その姿はよく見ると何かを待っているようにも見える。


一体何を待っているんだ…?


⚡「ッッ!!!」


突然⚡が空を見上げた。

思わず俺も空を見る。


突然、雷がゴブリンに降った。

倒れるゴブリン。


何が起きた…?


もう一度⚡を見るが本人も驚いているようだ。


🦖「⚡、何をしたの?」


⚡「わからない。でも、なんか急に出来る気がしたから… 」

「そんなことより、🍪さんは!?」


🦖「…無事だよ」


⚡「よかった…!」


🍪「あれ?皆さん…?」


🦖「🍪さん!」


🍪「ッ!魔物はッ!?」


⚡「倒した」


🍪「⚡さん…!?よかったです!」


🦖「2人とも、これからどうする?」


⚡「俺は🍗君のところに戻る」

「心配してるだろうし」


🍪「🍗君もいるんですか!?」


⚡「おん!」

「2人も来ようや」


🦖「わかった!でも…」


俺は怪我をした足を見る。

こんなんじゃまともに歩けない。


🍪「見せてください」


🦖「え、」


🍪「ヒール✨」


⚡「傷が… 」

🦖「治っていく…?」

🍪「夢の中で覚えました!」

⚡「あはは…🍪さんらしい…」

🦖「まぁ、ありがとうね」

🍪「いえ、こちらこそ守ってくれてありがとう!」

🦖「よし、🍗君のところに行こう!」

3人「オーーッッ!!!」

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