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「俺は太陽に行く!!!」
「……はぁ??」
宇宙飛行士となった彼は
天才と言われる逸材にして
どうしようもない
ただのバカだった。
20××年4月22日 神野中学校2年C組
「おいクソメガネ!!」
「ハゲメガネ!!」
「親無しやろう!」
この俺 星野太陽(ほしの たいよう)は
いじめられていた。
「はぁ?ハゲてねぇぞ!目付いてんのかぁ?クサダァ!!!」
「上等だたいよー 歯ぁ食いしばれやぁ!!」
「やめなよ男子ぃ!!」
「黙れ優香(ゆうか)!(太陽)なんでいい名前貰っておいて、人をバカにしか出来ねぇクソメガネに制裁を入れるんだよ!」
「あんたらも一緒だろうが!!」
「それは…全部こいつが悪ぃんだ!」
「そうだそうだ!!」
「たいよーが悪ぃんだぞ!」
「とか言って逃げてんじゃねぇか。」
なんで俺が……こんな目に…名前が悪いのか?
そこまでいじめられるようなキラキラネームか?違う。 メガネか?いや親いじりしてくる町田もメガネだ。多分違うだろう…
「たいよう?大丈夫?」
「すまんね朝日さん。」
朝日優香(あさひ ゆうか)さん 同じクラスメイトの女子で草田とは去年の1年の時から付き合ってるいるらしい。何故アイツと続いているのかは神野中7大不思議にしたいぐらいだ。
中学生活が始まったばっかだというのに。
開始早々いじめのターゲットとは……
俺はつくづく不幸だ。
「シュートだァ!!!」
「ぐわぁぁ!!!」
河川敷で少年サッカーをしているのを横目に俺は川岸をママチャリで爆走していた。
(草田の野郎も竹本も町田もクソ喰らえだぁ!!)
「おい爆走少年!」
「?」
何だこのおっさん…髭濃っ!
「いい足だ。サッカーの助っ人をしてくれないか?」
何だあそこのクラブの監督かよ。不審者だったら殴れたのに…殴らないけど。
「暇だから別にいいっすけど、俺この服しかないっすよ?」
「構わん、やってくれるなら大歓迎だ。私は築地監督と呼ばれている。」
「俺は太陽です。」
「太陽…君かよろしく頼む!」
小学生のサッカーだと思ってたけど中学生も混ざった少年サッカーで普通に負けた。
「いいプレイだったよ。経験者かい?」
「小学校の時サッカー部だったんです。ベンチでしたけど。」
「はっwだろうな。知識はあったがドリブルがなっとらんかったよ。」
「褒めるんじゃないんですか?!」
「まぁ怪我した子の穴埋めにはなったよありがとう。」
この監督やっぱ殴ろう
「しっかしいい顔してたな、爆走してる時の顔に比べてよっぽどマシだ。」
「はぁ…」
「お前いじめられてるだろ。」
「…なんでですか?」
「見返したくないか?」
「まぁ…そうですね。」
「よし。これを読め」
そう言って本を差し出してくる髭もじゃ、
「コレは?」
「私の夢だったものになれる本だよ。」
「なんすかそれ。」
「パンの作り方だよ。」
この髭親父の顔面をパンしてやろうかな。
「人が楽しそうにしてるのを見るのが大好きでね。監督をしているが…いかんせん勉強が足りんくてパンを作る知識があっても店は出せんくてな。」
「俺と一緒っすね。知識あるけど動けない。」
「やかましいぞガキ。」
布団に入って考えてみる。
「**知識はあるけど動けない…**か。」
間違っちゃいない。俺は行動することが全然出来ない人なのはあってる。
……だから町田達にいじめられるのか?
…だから初対面の監督にもあんな煽られるのか?
〜だから見下されるのか?〜
「……ははっ」
理解したよ。
「誰にも見下されず、いじめられず、バカにされない方法があったな。」
無駄な知識、行動には回せない多いだけの知識は1つの答えを出した。
「天才になること。」
……
……
……無理だわ。
「結崎〜。」
「なんだよメガネたいよう。」
「てめぇもその口かぁ?」
「冗談だ、どしたこんな深夜に電話なんて。」
「天才ってなんだと思う?」
「深夜にそんな話で電話してくんな!」
「いいだろ結崎 どうせまだ寝ないだろ?
「これから彼女と初s」
「彼女いない歴俺と同じ癖に何言ってんだ」
「よし殺す」
「オッケ明日決闘だ。」
(閑話休題)
「んで天才かどーとかだっけ?」
「そうそう」
「やっぱ、誰もしてないことをやった人が天才なんじゃね?エジソンとか…アインシュタインとか!」
「アイツらはどっちかと言うと応用した方だと思うけどな」
「とにかく!新しいことをした奴が天才なんだよ!」
「まぁ一理あるな。」
「あとあれ 飛行機のパイロットも勉強いっぱいしないとなれないから天才じゃね?」
「いいなパイロット いっそ宇宙行こうや」
「二人で行くか?」
「よせ。俺はともかくお前はなれねぇよ 」
「……やっぱ決闘するか。」
「おやすみー。」
(ポロン)
……宇宙か、
確かに宇宙飛行士は小さい頃憧れたよ
眼前に見える地球と太陽
見てみたいよな……
……いいだろう。
誰もやってないことをして…いややってやるよ。上等だ。今はいない親の付けた名前にあった素晴らしい夢が出来たよ。宇宙飛行士だ。
それもただの宇宙飛行士じゃねぇ新しいことをする。誰もやらないこと。行動すらしない。そんなこと。
第一話
太陽をめざした男。