この作品はいかがでしたか?
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ないちゃんが難しそうな顔をして、此方を見て言う。
「ねぇ、ほとけっち。頼みたい事があるんだけど、。」
突然の事過ぎて一瞬何を言われたのか分からなかった。
「えっ?」
思わず聞き返してしまう。
「だから、ほとけっちに頼みたい事があるの。」
ようやく内容を理解し、
「うん?頼み事?良いけど、何かあったの?」
と聞く。
「それが、、。」
ここ最近校内を騒がせている不良がいるらしく生徒が困っているらしく、
隣の学校の不良に喧嘩を売りに行ったり、校則を守らなかったり、それに授業もまともに受けないらしい。
先生が注意しても聞かないので、生徒会が厳重注意する事になったのだという。
つまり先生に面倒事を押し付けられたというわけだ。
「へぇ、今時居るんだね。そんな不良。」
「うん。で、その不良の名前がifって言うんだけど、そいつに注意しに行って欲しくて、。俺は生徒会の仕事があるのと、、うん、、。」
急に口籠るないちゃん。
「?」
はぁ、とため息を吐き、ないちゃんが言う。
「後、初兎ちゃんが他の男の所に行くのを許してくれないからかな、。」
「あぁ、。」
ないちゃんには白銀の髪をした彼氏が居る。
独占欲が強く、とても嫉妬深い。
そのせいか、最近僕が余りにもないちゃんと長時間居るせいかあまり話すなとまで言われた。
いや、生徒会の事で話す事が沢山あるからなんだけど、。
それでも一応、僕の親友でもある。
「まぁ、良いよ。」
「えっ?本当に良いの?ほとけっちも生徒会の仕事あるよね、?」
「僕、もう終わったよ。」
「嘘っ!?あのほとけっちが!?」
ストレートに言われる。
「ないちゃん、酷っ、。」
とふざけたやり取りを終え、
「まぁ、お願いします。」
「うん、分かった。行ってくる。」
ないちゃんに手を振り、別れを告げた。
まず、注意をするにもその不良ifがいる所を探さないと、注意の仕様が無い。
「困ったな、。」
はぁ、ため息を吐いた。
ふと、屋上を見上げると
不良達が誰かを殴っている様だ。
「っ、助けに行かないと!」
急いで屋上に向かった。
屋上に着くと、ドアから勢いよく不良達が出てきた。
「っ、くそっ!if覚えとけよ!次は倒すからな!」
リーダー格の1人であろう不良がそう言い、足早に去っていった。
ドアの影から屋上の様子を伺う。
屋上に1人佇む人影。
青い髪に宝石の様な瞳をした青年。
あいつが”if”
「なぁ、其処にいる奴俺になんか様なん?」
突如、発せられた言葉。
「バレてたんだ、。」
「当たり前やろ。」
ふっと笑う。
バレたのは予想外だが、お陰で手間が省けた。
ドアの影から出て、ifの正面に立つ。
「ふ〜ん。お前生徒会の奴か。何の様や?」
僕が腕に付けている生徒会の紋章を見て言う。
「君に注意しに来たんだよ。」
「注意?はっ、俺にか?お前阿呆ちゃうん?」
「はっ?」
「俺は自分で言うのも何やけど、強いんやで。お前の大怪我負わせる事なんて大した事じゃないねん。」
此方を思い切り睨み付ける。
「へぇ、まぁ、そんなの知らないけど、君に大人しくして貰わなきゃ困るんだよね。
皆、君のせいで怯えてるし、校則もちゃんと守って貰わないと。」
「そんなん知らんわ。まぁ、流石優等生の生徒会の奴やな。考え方が凄いわ。如何にも優等生って感じ。ほんまそういうのうざいねん。俺に関わんなよ。」
「まだ、分かんないわけ?お前がどう言おうが知ったこっちゃないよ。とにかく、此方は大人しくしろって言ってんの。」
「何でお前の言う事聞かなあかんねん?そんなんで聞いてもらえると思っとるん、笑?」
馬鹿にしたように鼻で笑い此方を見る。
「いつまでそう言ってられるかな、。」
「はっ?何言っt」
顎クイをかまし、唇を重ね、
片手を壁に固定し、抵抗出来ないようにする。
目を見開き、
急なキスで驚いている様子。
「んっ!!ん〜💢」
次の瞬間、怒った顔で僕の胸板を押す。
だが、力が弱く全然僕を退かす事が出来ない。
抵抗出来ないifにちょっとした加虐心が働き、
「ん、。」
舌を入れ、濃厚なキスをかます。
チラッと様子を見ると、
「っふ、、ッ、、ぅ、、あふっ、、、、♡」
顔を真っ赤にさせ、涙目になりながら気持ちよさそうな顔をしている。
暫くすると長過ぎる濃厚なキスに耐えられなかったのか、ガクッと倒れ意識を飛ばすした。
口の端に垂れる唾液を拭き取り、抱き抱える。
とても軽くて本当に僕より身長が高いのか疑わしいくらいだ。
制服の隙間から見える痛々しい傷。
きっと先程の喧嘩で出来た傷だろう。
それに僕にあのそっけない態度。
この様子じゃ、
『僕の事、もう覚えて無いかな、、。』
コメント
8件
続きある系ですか!! やばいです俺こうゆうのめっちゃ好きです
ねぇねぇ口角治してよ!!!!!() やばい最後の一言でなんかゾワッてくるわ考察捗る神ありがとう
展開が天才すぎる✨✨ こういう系好きだよ!!👍👍