“僕はあの時とあの瞬間から、警戒心が強くなった”。
“僕はあの時とあの瞬間から、知り合う相手を慎重に選ぶようになった”。
___その日。10年前の僕の誕生日の時に起きた事。僕は未だに、思う事があった。
この世は不公正で不可解な仕組みになっている、と。大人が許されて、子供は何も出来なくて。
……結局は、大人の身勝手な”仕組みの鎖”で縛られた。僕もそうだった。
___これを読んでいる貴方のせいではありません。僕が思ってしまった事なんです。
…僕はあの日から”罪の償い”をしようって感じました。あの日とあの瞬間から、能力と体質を持った瞬間からそうなろうって。
…人を簡単に信用しては行けない。友達作りもそうだから。人間関係を深く考えなければならないって…
僕はあの瞬間から”審判のアルカナの意味”を深く__僕と重ねて見るようになりました。
僕はあの日とあの瞬間から。
_____孤独となってしまったのだから。
10年前の僕の誕生日。あの日の3日前の事だった。
その日の朝、少しだけ両親が険悪そうな空気で話し合っていた。
僕はいつものように癖で付けるようになった日記帳を書いていた。
○月✕日\火曜日
母親と父親がいつものように話し合っていた。
…………空気はいつものように重たくなって来ていた。早く、仲良くして欲しい。早く元に戻って欲しい。
誕生日まであと3日前なのに、僕は何も出来てない。誕生日プレゼントの話も出来ていないのに。
ああ、何でなんだろう______________僕の思った事は、願った事は、叶わないのだろうか?
僕の願い。それは____
コンコンと扉が開いた。
………………扉を開けたそこには、知らない誰かが居た。そして、リビングには……………
母親と父親が、殺害されていた。
知らない人。それは、犯人だった。
誰もかもが、誰も居ない世界に僕はいつも間にか居たんだ。誰も居ない。親も居なくなった。
僕は、僕は、僕は、僕は…………………………………………………何も出来なかった!!!!
____犯人は僕の目の前で、ナイフを突き付けた。なんて、脆くて弱くて何も出来ない存在だ。
何も、出来ない………何も叶えられない………
何でだ………何でだ………
……………僕の日記帳が、突如に光っていたんだ。
書けばいい………の?日記帳に書いたのは………………
あの日から、10年立った。僕は、16歳となった。
僕は罪の償いを行う事にした。
僕の合うアルカナ、審判のアルカナの意味をする為でもあるからだった。
………償いをすればいい。大丈夫。
……………信用する人を、慎重に、決めないと……………
僕はあの日、犯人を殺害した。
あの瞬間は、能力と体質が目覚めた瞬間だった。
誕生日に起きた僕の体質による”殺人事件”の日の事だから_____
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