司side
司「はぁッ、はぁっ…!」
苦しい、
どうしてか分からないけど
ただただ苦しいんだ。
心臓がどくどくして
頭がずきずきして
もう少しで本番なのに
皆に迷惑を掛けちゃいけないと
分かっているのに
痛い、痛いよ
誰か、助けて──
司「はっ……!
…ここは、?」
?「起きました…?」
司「ッ、誰だ!?!?」
?「…あぁ、御免なさい。
私は…朝比奈まふゆと言います。
貴方、天馬咲希さんのお兄さん
ですよね?」
司「…む、知っているのか?…、」
ま「はい、生徒証が落ちていたので笑」
司「なぬッ!?…それは危ない…
……と言うか、
何故オレはここに、?」
ま「…えっと……
…倒れていたんです。
そこに偶々私が通りかかって
家まで連れて来た、ということ
ですね。」
司「成程……ならば、朝比奈さんは
オレの命の恩人だな!」
ま「…………え、?」
司「あのままだと、死んでいたかも
しれなかったんだ。
だが、朝比奈さんのお陰で
オレは本番に向けて練習ができる
ようになる!!!!
だから恩人。また今度、
お礼をさせてくれないだろうか?」
ま「いえ、お礼なんて…笑
私は当然のことをしただけですよ。
………でも、
天馬さんが良いというのなら、
お礼、してくれてもいいですか?」
司「あぁ!勿論だ!!
…それで、お前は何を望む?」
ま「…そうですね…………、
初対面で言うのもなんですが、
わたし、貴方と居ると心が温まります。
私は元々、感情が無いと言っていい程
何も感じられなくて…笑」
司「それじゃあ、今の姿は
演じている
ということか??」
ま「はい。」
司「……では、朝比奈の
本当の姿を見せてくれ。」
ま「…分かりました。」
ま「……」
司「…っ!!」
吃驚した。
ハイライトが無くなって
表情も変わって
まるで……
………いや、何でもない
ま「…話を戻します
何故、貴方と居ると心が温まるのか
分かりますか?」
司「…………似ているから、か?」
ま「…お見事。
私と貴方は似ている。
いい子を演じて、他人の為に
何かをして。
……だからお礼は……、
………………私のモノになってください」
司「………は、?」
ま「司と居る方がニーゴメンバーより
安心する、
感情を取り戻せる気がする。」
司「……ッ、
本気で…言っているのか、?」
ま「本気じゃない時なんか無いよ」
司「…………そうか…、
……オレを認めてくれるなら
なるぞ。」
ま「司の何を認めればいいの。」
司「……存在だ。
ずっと、好きでいてほしいんだ。
昔から…………散々だったから」
ま「……いいよ、
これで交渉成立。
私の言うことはちゃんと聞く
分かった?」
司「…わかッ…
ま「あと」
……??」
ま「司もありのままの姿で居てね。」
司「……!!うんっ!
ありがとう!まふゆちゃん、!」
ま「……可愛い…」
こんなの、初めて。
まふゆちゃんがぼくを認めてくれたの
お母さんもお父さんも、みんな
ぼくを見てくれなかったから…
嬉しいよ、まふゆちゃん。
あのね、ぼくね!
つ「まふゆちゃんのこと、
だいすき!!!」
ま「ありがとう、司。
私も司のこと、愛してるよ」
瑞希side
瑞『みんな〜おつかれ〜!!』
奏『Amia…!えななんも居る?』
絵『居る〜……でも雪…居ないね』
奏『何かあったのかな、?』
瑞『……また、
お母さんのこととか、?』
絵『げっ……、
面倒臭い事になりそう…』
ま『……ごめん、遅れた』
瑞『来たきた!!
どうして遅れたの?』
ま『…それは後から話す。
言いたいことがあるから、
セカイに来て欲しい。』
絵『雪の言いたいこと…?』
奏『よく分からないけど、
行ってみよう』
˚✩∗*゚⋆。˚✩☪︎⋆。˚✩
ミ「…みんな……」
絵「まふゆは?」
ま「ここに居る。」
奏「その…金髪の子は…、」
つ「…っ、!」(隠
瑞「え、?
つかさ…せんぱい、?」
つ「…ぁ、あき、やま…!」
瑞「なっ…、どうして
司先輩が此処に?」
ま「拾った。」
絵「拾ったって…
猫じゃないんだから…」
奏「…それで、その子を
ここに閉じ込めようと?」
ま「うん、いい…かな?」
絵「私は別にいいけど……
……その子はなんて言ってるのよ」
ま「…司もいいって。」
瑞「…そっ……か、」
ボクは嬉しかった。
大好きだった司先輩と
一緒に居られるなんて
夢みたいだよね!
瑞「ねぇ、司先輩…。」
つ「…?」
瑞「ボク…、
先輩のことが好き。」
奏「……っえ、?」
絵「…ん?」
ま「……ほら、司。
答えないと」
つ「……ッえっ…と……//
………ぼくは、ぼくをずっと
すきでいてくれるひとがすきだよ、」
瑞「………
ボクは…死ぬまで愛し続ける
自信があるよ」
つ「ほんとっ!?」
瑞「うん!」
絵「ちょっと待ちなさいよ!」
奏「………御免、わたし達も
好きになっちゃった…、」
瑞「…え”」
ま「だったら、皆で繋がれば
いいじゃん」
奏「確かにっ…!」
ま「それでもいい、?」
つ「……うん、//」
絵「じゃあ、軽く自己紹介しよっか!
私は東雲絵名!!」
つ「し、ッ…しののめ、?」
絵「…うん…?」
つ「あきッ…と…!」
絵「彰人がどうかした?」
つ「…ッ、おねえ、ちゃん…?」
絵「そういうこと…
うん!彰人の姉!」
つ「そうなんだ…!
…よろしくね、えなちゃん!」
絵「うぐッ…!!!
…よろしく…、つかさ…ッ」
奏「わたしは宵崎奏。…って、
よく考えたら、
ぶつかったことある…よね?」
つ「ほんとだ、!
…かなでちゃんっていうんだね!」
奏「…可愛いッ”…、!」
つ「かなでちゃんのほうが
かわいいよ?」
奏「…ッありがと…う…バタッ」
瑞「ちょっと!!奏!?」
絵「可愛さのあまり
やられちゃったわね…、」
リ「これが初恋キラー…」
ル「そうねぇ…♪」
類side
司くんが行方不明になって4日、
そろそろ公演だと言うのに、
全く……うちの座長は…、
類「寧々、何か手掛かりに
なりそうなもの、見つかったかい?」
寧「何も………ていうか、
代役どうするの?」
類「それがまだ決まってなくてね…」
寧「…青柳くんとか東雲くんは?」
類「一応聞いてみたけど
その日にライブがあるらしくて…、
……寧々は?」
寧「私も、星乃さんとか日野森さん
に聞いてみたけど、
咲希さんが落ち込んでるとか、
予定が入ってるー
とかで来れないらしい」
類「成程………
……僕も知り合いがいるから
聞くだけ聞いてみるね」
寧「はーい」
瑞「類から大事な話がある
なんて珍しいじゃん。
どうしたの?」
類「…あぁ、実はね、
司くんが居ない所為で
ショーが出来ないんだ。
だから、代わりを瑞希に…
瑞「ねぇ、」
…?」
瑞「司くんが居ない所為…って何?」
類「…え、?」
瑞「類は司先輩の仲間でしょ?
司先輩の所為にすんなよ、
……体調不良にも気付けなかったクセに」
類「……瑞希、それはどういう…」
瑞「どういうこともクソもないよ、
行方不明になった当日、
司先輩、道端で倒れたんだよ
心臓が痛くて、頭が痛くて
それに気づかなかった類達は
いつものように、
実験、突撃、悪口
どれだけ司先輩が苦しんだと思うの?
誰も見てないところで司先輩は
泣いてるんだよ、いっつもいっつも
それくらい分からないなんて、
ショー仲間として…演出家として
失格…だね」
類「ッ………!!!」
瑞「じゃあボクは行k
類「待って!!
………司くんの居場所は…?」
瑞「……………知らない。」
類「……え?」
瑞「だから、ボクは知らないよ」
寧「ッ、嘘だっ!!」
類「寧々……」
寧「…本当は知ってるんでしょ?」
瑞「……本当は、ね。
…でも、司先輩をその
程度のものとしか見てないなら、
教えない。」
瑞「……………じゃ、」
寧「何あれ、感じ悪…」
類「……僕たちも考えを改めて
みようか。」
寧「…………るい、?」
えむside
え「朝比奈せんぱい!!!
わんだほーーーいっ!!!」
ま「…!鳳さん、こんにちは。」
え「……っ!」
なんだか、最近の朝比奈せんぱい
いつものこっわーーい笑顔じゃなくて
本当のえがおって感じがする!
ま「どうしたの、?
私の顔に、なにかついてるかな…、」
え「っいえ!!!
朝比奈せんぱいの笑顔が、
とびっきりわんだほい!ってかんじ
がしたんです!!!」
ま「…!!
…………そっ、か…、
あの子のお陰だね。」
え「……あのこ…?」
ま「…うん、私を救ってくれた人。」
え「誰ですかっ!?!?」
ま「えっと……個人情報だから…、」
え「そうですよね!!!
でもでも!!
朝比奈せんぱいを救った人は
たぶん、やさしくて明るい人だと
おもいます!!!」
ま「……そう、だね
可愛くて、健気で、純粋で
いい子だよ、?」
え「……ッへぇ、ゾワッ」
なんだろう、
すっごく、嫌な予感がするな…
司side
母「えっ!?咲希が!?!?」
父「おい急ぐぞ!!!
持ち物持ったか??!!」
母「ええ!早く行きまs
司「おかあさん、
どこに行っちゃうの、?」
母「………咲希の所。」
司「僕も行k
母「ダメよ。
司が行っても邪魔になるだけなの。」
司「……へ、」
母「司はお兄ちゃんでしょ?
いい子なんだから、
1人で待てるよね?」
司「ッ、でも…次は連れて行って
くれるって言ったじゃん”…っ!泣」
父「男なんだから泣くな!!!
次はお見舞いの時なんだから
待ってろ。……行くぞ!!!」
母「分かった。
……後はよろしくね、司。」
バタンッ
司「……また、言えなかったな…」
司「…ぼくを見てよ…さきなんか
みないで……ッ、なんでみんな
ぼくを好きでいてくれないの…ッ
ずっと我慢してるのにっ…!
だれでもいいから……ッ、
ぼくのことをじっと見てよ”ッ…!」
つ「はぁっ”…… ッゆ、ゆめ…?」
ミ「うん、うなされてた。」
つ「そっ、か……ありがとう、
ミクちゃん」
ミ「うん、……
……………………………もうすぐ来る」
つ「……ミクちゃんは、
ほんとうにみんな、
ぼくのことをすきで
いてくれるとおもう?」
ミ「…うん」
つ「………………どうして?」
ミ「…分からない、けど
あのこたちがあんなに必死なの
はじめてだから。
………まふゆも、
司のおかげですくわれたって
いってた。」
つ「…ほんと、?」
ミ「ほんと。」
つ「そっか!うれしいなぁ…!!」
瑞「あっ!いたいた〜
司〜っ!!!」
奏「丁度、作業終わったよ。」
つ「おつかれさまっ!!」
奏「っ、う”ッ…輝いてるっ…!」
絵「寝てたの?」
つ「うん、いやなゆめ
みちゃった、!」
ま「大丈夫?」
つ「だいじょうぶっ!!!」
瑞「聞いてよ〜!!!
類と寧々ちゃんがね〜〜〜」
ま「……あ、私も鳳さんに……」
奏「…望月さんが…………、」
絵「私も!!、彰人がね、……」
みんな、なにはなしてるんだろう?
ぼくだけをみてくれないのかな?
ぼくはみんなのこと、あいしてるのに
絵「───司はどう思う?」
司「……え?」
瑞「類と寧々ちゃんとえむちゃんと、
穂波ちゃんと、弟くんのこと!
あ!あとはとーやくんと咲希ちゃんと
……えーっと!!他にも
ショーのことについてどう思う?」
つ「……えと……さき?ちゃんとか
るいさんとか……だれ…?」
奏「………つか、さ?」
つ「…しょー?もなにかわかんないし、
……ぼくだけをみてくれる
っていったじゃん…、」
ま「……やっと
堕ちてくれたんだね、司。」
つ「……??」
ま「大丈夫。これからも
私達は司だけを愛し続けるから。
だから、司も……そのままで居てね?」
つ「……!うんっ!!」
コメント
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ッッッ…好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!(耐えれなくなった人(笑)
ふぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお⤴︎︎⤴︎︎(だんだんと高音へ)