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都内の某カフェにて
店員がメモを手に2人が座るテーブルへ向かってくる。
「大変お待たせいたしました。ご注文お伺いします。」
見るとその二人組は4人がけの席にわざわざ片方のソファー席に2人で腰掛け、行儀良く並んでメニューを見ていた。
「えぇ〜やっぱりこっちがいいかも〜。なんかチョコかかってるし〜?」
「確かし。名前長いし絶対うまいやつやな。よし、こっちにしよ。」
「もう、単純だなぁ」
「お互い様だろ?」
「あ、あの、ご注文…」
痺れを切らし、もう一度声をかけると赤髪の方がやっと振り向き驚いた声で謝ってきた。
「あぁ、すんません。気がつかなくて。」
「いえ、ご注文お決まりですか?」
「はい、えーと、このカフェラテムースを添えたブラウニーの季節限定マウンテンマロンパフェチョコレートソースがけ、を一つと、」
「もぅ、ローレン名前全部いうの恥ずかしい、マロンパフェで伝わるよぉ」
「いーや、こういうのは敬意だから。まかせろ。っと、それからオリジナルブラックコーヒー一つ。」
「…おあとよろしかったですか、?」
「はい!」
「ご注文繰り返しますね…」
「では、しばらくお待ちください。」
「はーい」
注文を取り終え、厨房へもどろうとするとこんな会話が聞こえてきた。
「…来たら一緒にたべよーね」
「うん!僕食べさしてあげる」
「いいの?やりー!俺くっそ食べるわ 」
「頑張って!結構量ありそうだもんね」
「そうなんだよなー。かなかな甘いものあんま得意じゃないっしょ?」
「うん、、」
「なのにカフェ付き合ってくれるとか優しすぎですやん、好き」
「でも、きれいなものみるのは好きだから!もはやパフェとか芸術みたいなとこあるじゃん?……それにローレンとだったら、どこでも、、楽しいし、、、、」
「えっぐい可愛すぎて震えた、写真とっていい?」
「やめてよ!もう!恥ずかしい!」
「じょーだんじょーだん、もうちょっと来るまでメニュー見とくか」
「まだ食べんの?!」
厨房でメニューを伝えてコーヒーを準備する。ブラックコーヒーにパフェも食べたら結構お腹たまらないか?あとあんまりこの食べ合わせ見ないな…。
若干量の多さに心配しつつ、完成した商品を持っていく。
「お待たせしました、ブラックコーヒーとマロンパフェでございます、ごゆっくりおすごしください。」
「わぁ〜器かわいい〜!」
そう言って赤髪の前においたコーヒーとパフェのうち、コーヒーだけをベージュ髪のいかにもゆるふわな男子が取っていった。
当然、声のトーンからしてもお似合いな、赤髪が飲むと思っていたのでびっくりする。
「ほんと、かなかなコーヒー好きだな〜」
「好きじゃないよ、ただ、甘くないから飲むだけ」
ほんとにゆるふわの方が飲むんだ。。。
「以上でお揃いですか?」
「はい」
「では失礼します」
これ以上邪魔しないようにそそくさと立ち去る。
その帰り際、こんな会話が聞こえてきた。
「ローレン〜食べるから髪縛って〜」
「もーしょうがないな〜。よいしょっと。お家出る時に縛ってくればよかったのに」
「だってローレン下ろしてる方が好きでしょ?」
「まあかわいいよね、そっちの方が」
「ふふん♫だよね〜、やっぱ」
「かなかなは何しててもかわいいよ」
「…もう!はやく先パフェ食べて!溶けるよ! 」
「照れんなって。」
「照れてないしー」
これ以上聞いてしまうとばちが当たるような気がして次の注文を取りに行った。