テラーノベル
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月明かりの夜に、
とあるサーカス団がやってくる。
「ねぇねぇ、ルナ・ナイトサーカスって知ってる?」
とある学生がそう語る。
「あの有名なサーカス団の事?知ってる知ってる!」
もう1人がそう答える。
「そのサーカス団、今夜来るらしいよ!」
「へぇー!」
これは、とあるサーカス団の物語。
「ルナー?どこに居るのー?」
「おや?またルーンが何処かに言ったのかい?」
団長が白銀の髪の女性に話しかける。
「そうなんです団長…あの子危なかっかしいから目を離せなくて…」
彼女はそう言いながら困った表情を見せる。
「ルーンならそう遠くには行って無いと思うよ、あの子ぼっちは嫌いだからね。」
そう言うと団長は優しく、さわやかに微笑んだ。
「あ!お兄ちゃん!」
「ルーン!どこ行ってたんだい!?」
そう言うと団長…いや、お兄ちゃんは私に抱きついてきた。さっきのさわやかな笑顔は何処へ、デレッデレの笑顔を向けてきた。
私のお兄ちゃんはシーク・ブラックウェル、シスコンだね。
私とは2歳差の18歳。
「ちょっと散歩に…」
私はそう言い苦笑いをした。
「ルナ?許可、もらって無いわよ?」
「ごめんなさい、セレナ姐さん…」
この白銀の髪でおさげの女性はセレナ姐さん、フルネームでセレナ・ヴェール。
27歳で最年長。今私にお説教中だね。いい人なんだけどオバサンな気が…
「あら、今何か失礼なこと考えたかしら?その顔をする時のあなた、絶対に失礼な事を考えているのよ?」
にっこりと微笑んだが目の奥が一切笑ってない。圧がすごくて私が縮こまってると低めの落ち着いた青年の声が響いた。
「本当に困った方ですよ、貴方は。…今日のところは何も無かったから良かったものの…」
この黒髪ウルフ緑メッシュのメガネ野郎はノクス・ダークナイト。私の同僚、21歳。若い方…だと思う。
「今なにか変な事を考えませんでしたか?」
「か、考えてないよ〜?…ハハっ…ハッ…」
さすが占い専門なだけあるよ、普通に見抜いてくる。人の顔を伺えるくせにこいつ、いつも毒舌なんだよ。
「もぉ、ルーナったら、いくらなんでも探検が楽しいからと言って、何も言わずに出てったら危険だよ?」
この仮面をつけてる子はミスト・ブラックライト、サーカスの中で1番親しい女の子。…大親友と言っても過言ではない。
「今回の街は今までと変わりないと思いますよ。今のところ危険な情報は出回っていませんし。」
白虎の上着を着た人はAIのシンク・ブラックウェル、先代がシスコン代わりにと作ってくれたAIロボ。
「あら、皆さんここに居らっしゃったのですね!」
この耳が長いピンク髪の子はシルク・ノヴァ、人形遣いで、なんか…エルフみたいだよね!可愛い!
「ルーンさん、探したのですよ?」
眉を潜め、頬をふくらませてシルクはそう言った。
「ごめんごめん。」
へらっと笑いながら私は答える。
「ねぇねぇ、ルーナお姉ちゃん…」
二つ結びの女の子が服の裾を軽く引っ張った。
「私達寂しかったんだよ…?」
茶髪おさげと茶髪二つ結びの女の子二人が私を見上げてくる。
「ごめんごめん」
この二人はエリシア・ローズとセレシア・ローズ。双子だね。
エリシアが三つ編みでセリシアが2つ結び。
「また今度遊ぼっか。」
そう言うと2人は
「うん!」
と言い、笑った。
この二人、可愛いのに猛獣使いって言うのが驚きだよ…
あ、私の自己紹介が遅れたね。
私はルーン・ブラックウェル、自分で言うのもなんだけど、ここの看板娘。
みんなにはルナとかルーナとかで呼ばれてるよ。
…
「お兄ちゃん、いつまでくっついてるの?」
そういえばずっと抱きつかれてる。
「良いだろ〜?俺のルーンなんだからよ。」
…困った兄だ。
「団長…ルナが大切なのは分かりますが…危険ないたずらっ子の顔をしていすよ?まるで、今にでも腹を蹴り上げそうな目をしています。」
じとっとした目で、しかし本から顔を上げずにノクスが言った。
「俺のルーンだ!離すものkグフォ」
私は兄の腹を思いっきり蹴った。そう、そのままの通り、思いっきり。
「お兄ちゃん…練習あるから離れて。」
この時、周りがなんだかお兄ちゃんを見て引いていた気がした。
コメント
2件
ルーンめっちゃシスコンだったなぁ笑「お兄ちゃん、いつまで抱きついてるの」ってツッコミ好きだわ
読み終えたわ!『ルナ・ナイトサーカス』第2話、めっちゃ和んだ✨ 団長(お兄ちゃん)のシスコンっぷりと、それに対するルナの容赦ない蹴りが最高。セレナ姐さんの「目が笑ってない微笑み」とかノクスの毒舌とか、キャラごとの個性が一気に出てきてワクワクした。特に「お兄ちゃんのさわやか笑顔どこいった」って突っ込みルナ好き。次はどんな演目見せてくれるのかな〜続き気になる🔥