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「さて、別荘に来たはいいものの、かなり汚いですね」
私、秋白 夜宵(あきしろ やよい)は山奥にある別荘に足を運んでいた
「長期間この状態で住むことはできませんね、片付けから始めますか」
管理する人が居なかったのか最近人が来た形跡も無く草は生い茂り建物内部にまで入り込んでいた
「依頼でも無いのにこんな事をするとは、あの人もしっかり管理してくださいよ」
この別荘は何でも屋の依頼で譲ってくれた物だった
「これじゃ私の本当の夏休みがいつ始まることやら」
「ふぅ…大体片付きましたかね、」
建物の中はかなり綺麗になり元の姿を取り戻した
「こう見るとなかなかきれいですね」
建物は和風建築になっており旅館の様だった
「ここから見る夕日も良いものですね」
いつの間にか時刻は夕方になっていた
「暗くなってくる時間ですが、少し山を散策してみますかね」
(さてここにはどんな者達が居るんでしょうね)
この世の中、時代が進み科学が進歩し、人は説明のつかない現象を存在を解き明かした
例えば嵐などの天災、過去には神様が怒っている、なんて言われていた
でもそれは天災が起こる原因が分かり間違いだったと、今では神様の存在を本気で信じている人間なんて殆ど存在しないだろう
たったそれだけで…まだ世界には謎と不思議に溢れているというのに
だから人は…傲慢だ、信じたい物だけ信じる
「結構歩きましたが、目ぼしいものは無さそうですね」
「それにしても何も無いですね」
そう、何も無い人も動物の痕跡すら…そして妖の類も
(妖すら居ないとは、どんな所でも居るような奴らが……)
山道を歩き始め1時間が経たないくらいが経った頃
一つ人工的な建造物を見つけた
「あれは鳥居ですかね?」
更にその奥には壊れ掛けている社が佇んでいた
「正直何が祀られているかも分からない社に立ち入るのはあまり良くないですが…」
私は引き寄せられるようにその鳥居を潜り社へと近づいた
「まさに忘れられた神…ですね、もう随分ここには人が来てないようですし、信仰心も無いでしょう」
(ここにいた神はすでに存在しないかどこか別の場所で祀られているか、どっちでしょうね)
どっちでももうここには居ないと思い離れようと背を向け離れようとした時
「なんじゃ、もう行くのか?」
そんな声が、聞こえた
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りんね@サブ垢