テラーノベル
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パルスィの瞼が僅かに揺れる
自分をーーーー大切に?
かつて誰かにそう言われたことがあっただろうか
橋の上で流れて居たのは
いつも誰かを羨む気持ちと
その後に押し寄せる虚しさだった
でも……今は。
ほんの少しだけ胸の奥の
”嫉妬”
が形を変えた気がした
「……生意気な地上人ね。でもちょっとだけ
気に入ったかも」
嫉妬深い妖怪が
ほんの一時
”ただの女の子”
のような笑みを浮かべた
その2人の影が
橋の上で並んで揺れた
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