間違えた所があったので、それを変える仕方が分かりませんでしたので、ここで伝えます。
ヒルアは、6歳ではなく。5歳です。赤髪海賊団がルフィと出会い、そこから一年がたったら、6歳になります。
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赤髪海賊団は、フーシャ村に上陸した。
そして、海賊船に近づいてきた者がいた。少年だった。とても素直そうで元気のある少年の名は────モンキー・D・ルフィ
ルフィは赤髪海賊団の皆と仲良くなり、赤髪海賊団も拠点に航海を続けていて、一年が経った。
─────一年後
小さな港村の港には1年程前から赤髪海賊団の船が停泊していた。風は東に吹き、その海賊船の旗も東の方にゆらゆらと揺れていた。
そして、今ルフィという少年が海賊船の頭のような所で一人で立っていた。
「おい、ルフィ 何する気だ」
「ふん」
ここって・・・
と言って、ナイフを持って、どん!!と構えていた。
うん、やっぱり、あの場面。
「ティ?」
「だっはっは おう!やってみろ 何するか知らねぇがな!」
(シャンクスお兄様・・・、ルフィはとんでもない事をしようとしているのですよ?)
「また、ルフィが面白ぇ事やってるよ」
と、面白そうにルフィを見ていた。
ルフィは、ナイフを目の下の肌にナイフを当て、「ふん!!」とブス・・・!!とナイフを刺した。
赤髪海賊団の皆も驚いていた。
「バ・・・バカ野郎 何やってんだァ!!?」
シャンクスお兄様。許してください。これも、未来の為のルフィの特徴なのです。本当にすみません。
それから、赤髪海賊団の皆は慌てて、ルフィの手当を急いだ。
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「野郎共 乾杯だ!!」
とシャンクスが言って、宴を始めた。ルフィの根性とシャンクス達の大いなる旅に乾杯していた。
皆はとても大騒ぎしていた。酒酒と飲み、肉の取り合いになったりしていた。
皆、元気なのは平和な証拠なので嬉しい。
「あ━━━━いたくなかった」
ルフィが涙目になりながら、無理して笑って言った。
「ルフィ、無理して笑わなくていいのですよ?痛いなら、痛いって行っても・・・後、もう二度とあんな事しないでください。」
シャンクスは怒鳴り、ヒルアは無理して笑わなくていいのよ、的な事を言った。
だが、ルフィはシャンクス達にどうしても次の航海に連れてってほしいらしくて、ケガだって怖くないと自慢していた。
「だっはっはっはっはっ お前なんかが海賊になれるか!!カナヅチは海賊にとって致命的だぜ!!」
「カナヅチでも船から落ちなきゃいいじゃないか!!それに戦ってもおれは強いんだ ちゃんときたえてるから おれのパンチは銃《ピストル》のように強いんだ!!!」
「銃《ピストル》?へーそう」
「なんだ その言い方はァ!!!」
「ヒルアにも勝てないお前が海賊になれるか」
「いつか ヒルアにも勝つ!!!」
「私は嫌ですよ?ルフィを傷つけるのは・・・」
「俺と勝負しろ!!!ヒルア!!!」
大騒ぎしている皆が腕を組み、ある人は美味しそうにお酒を飲んだり、ある人は刀を持っていたり、していた。
「おうおう ルフィ!なんだがごきげんナナメだな」
「楽しくいこうぜ 何事も!」
「そう!海賊は楽しいぜェ」
「海は広いし大きいし!!いろんな島を冒険するんだ」
「何より自由っ!!」
「あの、刀を持ちながら、騒ぐのはおやめ下さい。誰かに当たったら、許しませんよ?」
ルフィは、わーという顔でその話を楽しそうに聞いていた。とてもいい笑顔。
「お前達 バカな事吹き込むなよ」
「だって本当の事だもんなー」
「なー」
「お頭、いいじゃねぇか 一度くらい連れてってやっても」
「おれもそう思うぜ」
「おお」とルフィがそうだよなって顔をして言った。
シャンクスとヒルアが重ねて言った。
「「じゃあ(では)、かわりに誰か船を下りろ(下りてください)」」
と言ったら、「さあ話は終わりだ 飲もう!!」とルフィの味方だった人達があっさりと宴を楽しんでいった。
「味方じゃないのかよ!!」
「要するにお前はガキすぎるんだ せめて あと、10最初年とったら考えてやるよ」
「このケチシャンクスめ!!言わせておけば!!おれはガキじゃないっ!!それじゃあヒルアはガキじゃないのかよ!!」
「こいつはいいんだ。性格的には大人びているからな。」
「ずりぃよ!!」
「まァ おこるな ジュースでも飲め」
「うわ!ありがとう!」とお礼を言って、ゴクゴクとルフィはジュースを飲んだ。
「ほらガキだ おもしれえ!!」
シャンクスは、爆笑して目から笑い涙を出した。
「きたねぇぞ!!」
疲れたと言って、ルフィはジュースを持ってシャンクスから離れた。その時、ルフィの名前を呼んだのは副船長のベン・ベックマンだった。
「お頭の気持ちも少しはくんでやれよ」
「副船長!シャンクスの気持ち?」
「そうさ・・・あれでも一応 海賊の一統を率いるお頭のだ 苛酷さや危険だって一番身にしみてわかってる」
ルフィはどうやら、わからなくて「?」という顔をした。
そう、この世界は厳しくて惨いくて、危険な世界。
「わかるか?別にお前の海賊になりたいっていう心意気を踏みにじりたい訳じゃねぇのさ」
「わかんないね!!シャンクスはおれをバカにして遊んでるだけなんだ」
「カナヅチ(ぷぷっ」
「ほら!!!」
ベン・ベックマンは呆れた顔をした。
「シャンクスお兄様。正直言って大人げないですよ?」
「いいじゃねぇか、楽しいんだから(ケラケラ」
「それが大人げないって言ってるんですよ」
「相変わらず 楽しそうですね、船長さん」
「ああ こいつをからかうのはおれの楽しみなんだ」
(大人げないです・・・)
ルフィも「ほら」という顔でベン・ベックマンを見て、シャンクスを指で指している。「確かに楽しんでるな」とベン・ベックマンは言った。
「ルフィ ヒルアちゃん あなた達も何か食べてく?」
「あ、マキノお姉様。私が運びます。」
「え💦重いわよ?」
「平気ですよ(ニコ」
「ありがとう(ニコ」
ヒルアはマキノから、大きな樽を持ち運んだ。
「それで、ルフィはどうする?」
「ああ じゃあ “宝払い”で食う」
「でたな “宝払い”!お前 そりゃサギだぜ」
「違う!!ちゃんとおれは海賊になって宝を見つけたら金を払いに来るんだ!!」
「ふふふ!期待して待ってるわ(クスッ」
「しししし(ニコ」
「マキノお姉様、運びました。」
「ありがとう、ヒルアちゃん。いつもありがとうね。」
「いいえ。私がやりたいからやってるだけですから・・・気にしないでください」
「・・・」
「シャンクス」
「なんだ?」
後ろからガヤガヤわいわいと騒いでいる中で二人は会話していた。
多分、ルフィは寂しいんだよね。
「あと、どれくらいこの村にいるの?」
「そうだなァ この村を拠点に旅をして もう、一年以上たつからな あと、2・3回航海したら、この村を離れてずっと北へ向かおうと思ってる」
お肉をブチッと口に入れて、「ふーん」と返した。
「あと 2・3回かァ・・・」とぼーっと口をもぐもぐしながら、言った。
「・・・・・・・・・」
マキノは一息した。
「おれ それまでに泳ぎの練習する!」
「そりゃ いい事だな!勝手にがんばれ」
「!」
ガランガラン・・・!!と扉が転がってきた。扉の向こうにいたのは、いくつかの人影だった。
「邪魔するぜェ」
と言って、入ってきた。
「ほほう・・・これが海賊って輩かい・・・、初めて見たぜ 間抜けだ顔してやがる」
「?」
「・・・」
ズイ・・・とシャンクスの横に入ってきて、マキノも慌てていた。
「おれ達は山賊だ─────が・・・別に店を荒らしにきた訳じゃねェ 酒を売ってくれ 樽で10個ほど」
「ごめんなさい お酒は今ちょうど切らしてるんです」
「んん?おかしな話だな 海賊共が何か飲んでる様だが ありゃ水か?」
「ですから 今出てるお酒で全部なので」
その言葉にシャンクスが反応して、山賊の棟梁ヒグマに謝った。
「これは悪い事をしたなァ おれ達が店の酒を飲み尽くしちまったみたいで すまん」
と言って、シャンクスの横にあったまだ栓もあけていないお酒一本を取り、ヒグマの方へと渡した。
「これでよかったらやるよ まだ栓もあけてない」
「・・・・・・・・・」
シャンクスもいきなり酒を自分の方へと割られ、床と硝子の破片と自分がびしょびしょになった。
「おい貴様 このおれを誰だと思ってる ビン一本じゃ寝酒にもなりゃしねェぜ」
「あーあー 床がびしょびしょだ」
ヒグマが何か紙切れを出して、「これを見ろ」もシャンクスに言った。その紙切れは手配書だった。ヒグマの顔がうつってて、八百万ベリーの賞金首だった。
56人の生意気な人達を殺した、と言っていた。
「わかったら・・・今後気をつけろ もっとも山と海じゃもう遭う事もなかろうがな」
カチャ・・・とシャンクスが素手で、硝子の破片を拾い始めた。それに、ヒルアが気づき、急いで雑巾を持ってこようと走り出した。
「悪かったなァ、マキノさん ぞうきんあるか?」
「あ・・・いえ 私がやります それは」
「・・・・・・」
ス・・・と刀を抜いて、ガシャァン!と大きな音を立てて、机にそって食べ物をバラバラにして、切った。
「掃除が好きらしいな これくらいの方がやりがいがあるだろう・・・!! ケッ」
と、店から出ていって、酒からと、別の町へ行きだした。
「船長さん 大丈夫ですか!?ケガは?」
「あ━━━━━大丈夫 問題ない」
「ぷっ!!」
「っだ━━━━━っはっはっは 何てざまだ お頭!!」
「はでにやられたなァ!!」
「はっはっはっはっは!!」
「ん?」
「・・・・・・・・・、気持ちはわからんでもないが、ただ酒をかけられただけだ 怒るほどのことじゃないだろう?」
「そうですよ、ルフィ。そんな事でいちいち、喧嘩ふっかけでもしたら、周りの人にも迷惑がかかりますから・・・」
「おい まてよ ルフィ・・・」と言って、ルフィの腕をがしっと掴んだら、びよーん、とシャンクスが掴んでいた左腕が伸びて、その衝撃に酒をぶうーっ!!と口から吐き出した。
ルフィは何か違和感を感じたのか、「ん?」と言った。
と酷く驚いていたシャンクスがいた。
ルフィも気づいたので、「何だこれああ〜っ!!!」と叫んだ。
箱の中身がないとルウが言った。その事に他の船員達も驚いていた。
ゴムゴムの実。主人公ルフィが食べた、悪魔の実。
ゴムのように伸び縮みして、どんな打撃も効かない能力。
「ルフィ お前まさかこんな実食ったんじゃ・・・・・・・・・!!」
「!・・・・・・うん、デザートに・・・・・・!!まずかったけど・・・」
シャンクスがルフィの両頬を両手で掴み、ルフィに説明した。
「!」
********************
ルフィと私はお買い物に行っていた。
──────たったったっ
【魚屋】
「にひ 魚くれっ!!魚屋のおっちゃん」
「おじ様、お魚を釣ったので、渡しに来ました。」
「よう ルフィ ヒルアちゃん、おお〜!!立派な魚が釣れたな!ありがとうよ!ルフィ、近頃一段と楽しそうだな お前 今日も海賊達の航海つれてってもらえなかったんだろ?それに一生泳げねェ体になっちまって」
「いいんだ!一生カナヅチでも おれは一生海から落ちない海賊になるから!それより おれは“ゴムゴムの実”でゴム人間になれたから その方がずっと嬉しいんだ!!ほら!!」
両頬をびよんびよんと引っ張って見せた。
「それがどうした!!確かに不思議だし 村中 面白がっとるが 何の役にたつんじゃ 体がゴムになったところで!!」
「村長!」
「村長様!」
「何度でも言うがなルフィ お前は絶対海賊にはならせんぞ!!村の汚点になるわい!!あの船長は少しはわかっとるようじゃが もう、あいつらとはつきあうな!!」
村長がガミガミとルフィに言っていたが、ルフィは舌を出して、耳の穴を指で塞いでいた。
********************
─────マキノの店
「もう船長さん達が航海に出て長いわね そろそろさみしくなってきたんじゃない?ルフィ。特にヒルアちゃんはさみしいでしょ?」
「はい。寂しいですけど・・・私には私の道があるんです。そして、シャンクスお兄様にもシャンクスお兄様の道があるんです。その航海を邪魔する私のような子供がいたら、迷惑かけます。」
「そうかしら・・・ヒルアちゃんは強いし、頼りになるし、迷惑なんてかけないと思うけど・・・」
「それでも、道を間違えない方がいいのです。」
「おれはぜんぜん!おれはまだ許してないんだ あの山賊の一件!おれはシャンクス達をかいかぶってたよ!もっとかっこいい海賊かと思ってたんだ げんめつした」
「そうかしら、私はあんな事されても平気で笑ってられる方がかっこいいと思うわ」
「マキノはわかってねぇからな 男にはやらなきゃいけねぇ時があるんだ!!」
「それはルフィの『男』っていう言葉の意味でしょ?シャンクスお兄様にはシャンクスお兄様の『男』という言葉の意味があるんですよ。」
「お前も女だからわかんねえだ!!」
「女だからってわからないって理由にはなりませんよ?人にはね、色々いるんだから、男性は女性のような性格や見た目。女性は男性なような性格や見た目がいるんだから。だから、まだあなたは『子供』なんですよ?」
「おれは子供じゃない!!おれより年下のヒルアが言うな!!」
「年下?ルフィよりヒルアちゃんの方が歳上なんじゃ・・・」
「あ、言ってませんでしたね。私は6歳なんです。身長と顔が合わないから年齢が分からない人が多いんですよ(ニコ」
マキノは驚いた顔を見せたが、それは一瞬だった─────
「?」
「!!」
ルフィが後ろを向いたら、「げ・・・・・・」と言った。
「今日は海賊共はいねぇんだな 静かでいい・・・また通りかかったんで立ち寄ってやったぞ」
ゾロリ・・・と山賊達が入ってきて、棟梁のヒグマがバン!と机を叩いて、「何ぼーっとしてやがる おれ達ァ客だぜ!!」
********************
「!どうしたんだじゃ マキノ そんなに慌てて」
山賊達はルフィの体で遊んでいた。面白そうに殴っても蹴っても効いてない。
ヒルアは、売れば高く額がつくとヒグマが左腕で首をしめていた。
周りの人達もルフィとヒルアを助けたいが、山賊相手なので、怖がっていた。
それに、その喧嘩はルフィから仕掛けたからだと理由をついた。その声がヒルアに届いていたが、ヒルアは聞いてないふりをした。
ルフィは「くそォ!!!おれにあやまれ!!!」と言って、暴れていた。
「ゴム人間とは・・・、なんておかしな生き物がいるんだろうなァ・・・!!」
グイッ!!とルフィの伸びた頬を振り、地面に落とした。
「う・・・!!」
「っルフィ!!!(守りたい。でもっ・・・!!)」
『おれが買う喧嘩以外は絶対に買っちゃダメだぞ?お前は子供にしても強すぎるから、海軍に手配書にされたら、お前が危ないからな。』
シャンクスの言葉がヒルアの頭の中に聞こえた。
(ルフィっ・・・!!!)
「新種発見だ・・・」
「見世物屋にでも売り飛ばしゃあ けっこうな金になりそうだな、この小娘とガキ」
「しつこいぞ・・・・・・!!」
「ルフィ!!大人しくしてっルフィじゃかな─────うっ」
首を更に強くしめつけられた。
「ガキ」
と、ルフィを足で踏みつぶした。
「人が気持ちよく酒飲んで語らってたってのに・・・、このおれが何かお前の気に触る事でも言ったかい」
「くそォ ルフィの奴 何だってあんな奴らに逆らうんだ!!」
「その子達を放してくれ!!頼む!!」
「!」
がばっと土下座した村長。
「ルフィが何をやったかは知らんし、あんた達と争う気もない 失礼でなければ金を払う!!その子を助けてくれ!!」
「! 村長」
「さすがは年寄りだな 世の中の渡り方を知ってる だが駄目だ!!もうこいつらは助からねぇ なんせこのおれを怒らせたんたまからな・・・!!こんな文字通り軟弱なゴム小僧にたてつかれたとあっちゃあ 不愉快極まりねェぜ おれは・・・!!」
「ル・・・ふぃ・・・・・・」
「よし 売り飛ばすのはやめだ やっぱり殺しちまおうここで」
「!」
「港に誰も迎えがないんで何事かと思えば・・・」
凄い、怒った顔でシャンクスとその赤髪海賊団が現れた。
あれ?漫画やアニメで見た表情とは違う・・・
「いつかの山賊じゃないか」
「船長さん!!」
「ルフィ!お前のパンチは銃《ピストル》のように強いんじゃなかったのか?」
「海賊ゥ・・・・・・まだ居たのか この村に ずっと村の拭き掃除でもしてたのか?」
「何しに来たか知らんが ケガせんうちに逃げ出しな それ以上近づくと撃ち殺すぜ 腰ヌケ」
「・・・・・・・・・」
「・・・」
シャンクスが歩き出した時、ガチャ・・・とシャンクスの脳に銃を向けた。
「てめぇ 聞こえなかったのか!?それ以上近づくな 頭吹き飛ばすぞ ハハハハ!!」
表情は怒っているのに、声と言葉は冷静。
「へへへへ!!」
「銃《ピストル》を抜いたからには命を賭けろよ」
「あァ!?何言ってやがる」
「そいつは脅しの道具じゃねェって言ったんだ・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・!」
「卑怯?」
「甘ェ事言ってんじゃねェ 聖者でも相手にしてるつもりか」
「お前らの目の前にいるのは海賊だぜ」
「うるせぇ!!だいたいおれ達はてめぇらに用はねぇぞ」
「いいか 山賊・・・おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが つばを吐きかけられようが
たいていの事は笑って見逃ごしてやる、・・・・・・だがな!!」
「シャンクス・・・」
「はっはっはっはっ 許さねぇだと!?海にプカプカ浮いてヘラヘラやってる海賊が山賊様にたてつくとは笑わせる!!!ぶっ殺しちまえ 野郎共!!!」
「シャンクスお兄様・・・私がやります。」
「?」
ヒルアがヒグマ腕の中から脱出して、シャンクスに襲いかかる山賊達を一瞬で無傷で気絶された。
「・・・つ、つええ・・・・・・」
ルフィはヒルアがこんなに強い事に驚き、マキノも村長も驚いていた。
「さすがだな、ヒルア!」
「・・・目的の為ですから・・・」
「・・・」
「シャンクスお兄様達と一戦やりたいのであれば、軍艦でも引っぱって来てください。」
「や!!待てよ・・・仕掛けて来たのはこのガキとその小娘だぜ」
「どの道賞金首だろう」
山賊の棟梁は「ちっ」と舌打ちして、煙幕をして、白い煙の中からルフィとヒグマの声が聞こえた。
シャンクスとヒルアの声が重なった。
「し!し!しまった!!油断してた!!ルフィが!!どうしよう みんな!!」
「うろたえんじゃねぇ!!お頭 この野郎っ!!みんなで探しゃあすぐ見つかる!!」
「・・・・・・・・・ったく この人は・・・」
「山賊の棟梁さんは多分、海へ出たと思います!!」
「?どうしてだ?」
「あの人は『山賊様』とかいうお人ですから、まさか山賊が海へ出るなんて思わないと思ってるんです!!」
「よし!その可能性に賭けよう!!いくぞ!みんな!!」
********************
「はっはっはっはっはっはっ!!!まんまと逃げてやったぜ!!まさか山賊が海へ逃げたとは思うまい!!人質として一応連れて来たが 用なしだ!俺を怒らせた奴は過去56人みんな殺してきた」
と拳を山賊に当てようとした。が、山賊には当たらず、「プッ」と笑い、「あばよ」と言って、ルフィを蹴り飛ばし、海へ捨てた。
「・・・・・・!!!」
「ガキが」
********************
─────回想
「あの時の海賊共の顔 見たかよ?」
「酒ぶっかけられても文句一つも言えねぇ!!情けねぇ奴らだ!!はっはっはっはっはっはっ!!」
「おれァ ああいう腰ヌケ見ると ムカムカしてくんだ よっぽど殺してやろうかと思ったぜ 海賊なんてあんなもんだ カッコばっかで」
「ああ!?」
「やめなさい ルフィ!!」
─────回想終了
********************
「はははははははは あーっはっはっは!!!」
「がぼ・・・ぶはっ!!」
「は? な・・・何 この怪物は・・・!!!」
ギョロッ!!と近海の主がルフィを見た。
ガバァ!!と口を大きく開けて、ルフィに襲いかかった。
だが─────
「近海の主さん・・・ごめんなさい。フェナ」
「ティー!!」
フェナが狐火を出して、近海の主に当てた。近海の主はその火の熱さに海へ潜ってしまった。
「ごめんなさい・・・、ありがとう、フェナ」
「ティ♪」
「ヒルアの言う通りだったな・・・」
「偶然ですよ(ニコ」
「恩にきるよ ルフィ ヒルアから全部聞いたぞ」
「ひっく・・・!!えぐ・・・・・・」
「おれ達のために戦ってくれてたんだな おい 泣くな 男だろ?」
「・・・だってよ・・・!!!・・・・・・・・・・・・!!!ジャングズ・・・!!!ビブア・・・!!!・・・・・・・・・・・・!!!ごわがったっ・・・!!!じぬんじゃねぇがっでっ・・・!!!(ひくひく」
「怖かったな。無事でよかった」
「・・・・・・・・・う・・・・・・・・・・・・・・・!!うう・・・・・・・・・!!」
シャンクスが航海に連れていってくれない理由
なにより、シャンクスという男の偉大さをルフィは知った。
こんな男にいつかなりたいと心からルフィは思った。
********************
「この船出でもうこの町へは帰って来ないって本当!?」
「ああ 随分長い拠点だった ついにお別れだな 悲しいだろ」
「うん まあ 悲しいけどね もう連れてけなんて言わねぇよ!自分でなる事にしたんだ 海賊には」
「べー どうせ連れてってやんねーよー お前なんかが海賊になれるか!!!」
「ほう・・・!!おれ達を越えるのか、・・・・・・・・・じゃあ・・・」
パサ・・・、とシャンクスは自分の大切な帽子をルフィの頭に被せた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
「・・・」
ヒルアはその光景を微笑みながら見ていた。そんな時、シャンクスがヒルアに近づいてきて、ヒルアの腕を引っ張り、隠れる場所へと連れていかれた。
「恥ずかしやがり屋め・・・(ボソッ」
********************
「シャンクスお兄様?」
「・・・」
「?」
「・・・・・・・・・、・・・・・・お前にこれを預かってほしい・・・!!」
「・・・これは?」
「『あの人』から貰った大切な首飾りなんだ。」
「!!そんなに大切なものっ・・・!!預かれませんっ!!!」
「いいんだ。それはお前に預かっててほしい・・・。『あの人』もきっと───────否、絶対にお前に持っててほしいだろう。」
「?」
「そして──────お礼を言わせてほしい。」
「?」
「おれ達の為に毎日掃除・洗濯物・食器洗いなどをしてくれて─────ありがとう・・・!!!」
シャンクスはヒルアに背中を向けながら、顔を隠しながら、静かにお礼を言って、子供のように泣いていた。
それを笑う事もなく、バカにする事もなく、ヒルアは言った。
「シャンクスお兄様達のお体の為です。それに、私も────このいい村に送ってくれて・・・ありがとうございました・・・!!!」
「・・・」
「いつか、また・・・!!!」
********************
シャンクスは目の下を赤くして、それを隠していたが、副船長ベン・ベックマンにはバレていた。
「あいつは本当に鈍いな。」
「そうだな・・・」
「あいつらは大きくなるぜ」
「ああ・・・、なんせルフィはおれのガキの頃にそっくりだ。そして・・・ヒルアは、おれの認めた『女』だからな!!!」
「誰がお前の『女』だ!」
「いてっ」
「あいつはこれからもおれ達の仲間だ。いつか、また会える日が来る。」
「ああ 錨を上げろォ!!!帆をはれ!!!出発だ!!!」
そして、船が動き出した。それをルフィは帽子を持ちながら、声は殺して、涙を流していた。それをマキノが見守っていた。
ヒルアは、シャンクスに預かった場所で手を振って笑顔で見送った。
シャンクス達が見えなくなった頃、ヒルアはシャンクスから預かった首飾りを強く握り、影に隠れた。
そして
「ティ・・・」
「・・・っ・・・フェナ・・・!!・・・・・・・・・私っ・・・」
「ティ・・・」
瞳から涙をポロポロ流していた。
「私っ・・・・・・泣きたい時は・・・泣いていいのかな・・・(ぽろぽろ」
「ティ」
「う・・・うう・・・・・・こんなに悲しいのは・・・っ・・・・・・久しぶりっ・・・でずがらっ・・・!!!・・・・・・・(しくしく」
「・・・」
フェナにポロポロと涙が落ちていく。
「フェナ・・・っ・・・・・・私っ・・・!!!・・・逢えますよね・・・シャンクスお兄様達にっ・・・!!!」
「ティ♪」
当たり前って感じで鳴いた。
「ふ・・・・・・ふふっ・・・、ありがとう・・・!!・・・フェナっ・・・・・・!!!(ニコポロポロ」
ヒルアはフェナに笑い、涙をポロポロと久しぶりに思いっきり泣いた。
まるで、宝石から精霊の涙のようにキラキラと輝く雫みたいで、美しい涙だった。その涙が、シャンクスから預かった首飾りの綺麗な赤い石に落ちた。
シャンクスのようなルビーのような真っ赤な赤い髪の色。太陽に当たればキラッと光る。
ひし形の石の中に小さな本物の宝石が入っていた。それは、青く海のような澄んだ青いダイヤの宝石だった。それをギュッと、握り、誓った。
と
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