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恵
236
逢魔伽 ひろな
100
主人公は、オカルトサークルに所属するごく普通の大学生。オカルトには興味があるが、特別な知識も能力もない。ネットで奇妙な事件や都市伝説を調べることが好きだった。
ある日、大学から帰る途中、主人公は電線に何羽ものカラスが止まっていることに気づく。
翌日も、その次の日も、街にはカラスが多かった。
ゴミ置き場、駅前の街路樹、住宅の屋根。どこを見てもカラスがいる。
主人公は友人に話しかける。
「最近、カラス多くない?」
友人は「そうか?」と笑い、話題はすぐに別のことへ移る。
主人公も気にせず、SNSに一言だけ投稿した。
「最近カラス多くない?」
その夜、街の電線に並んだカラスたちが、同じ方向を向いていた。
誰も気づいていなかった。
数日後。
主人公は帰り道で、一羽のカラスと目が合う。
人が近づいても逃げない。主人公が手を振って追い払おうとしても、カラスはじっと見つめている。
やがて、別のカラスが降り立つ。
さらに一羽。
三羽のカラスが、主人公の動きを追うように首を動かしていた。
不気味に感じた主人公は、その場を離れる。
しかし、歩き出してもカラスたちは飛び立たない。
その夜、主人公はオカルトサークルでこの出来事を話す。
仲間たちは「カラスに好かれたんじゃないか」と冗談を言う。
ところが、別のメンバーがスマートフォンを見せてくる。
「これ、最近よく見るんだよ。カラスが人間を怖がらなくなったって投稿」
画面には、カラスが人間の近くに集まっている動画がいくつも並んでいた。
主人公は、自分だけの体験ではないと知る。
ただし、この段階では誰もカラスが人間を襲うとは考えていない。
コメント
1件
第2話、読み終えました〜! カラスの描写がじわじわきてめっちゃ怖い…! 最初は「多くない?」くらいだったのに、目が合って追われる感じが来て、もう日常が歪んでるよね。 友達は気づかないし、SNSの投稿も誰もまともに取り合わない感じ、すごくリアルでゾッとした。 まだ襲われるわけじゃないけど、この「まだ何も起きてない不気味さ」がたまらないです。 続きが気になる〜!観察者さんの空気感、めっちゃ好きです🤍📖