テラーノベル
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失恋 . 不穏 系 。
kymhk
kym「」
hk『』
※ 死 表現 有 ( 自殺 、 後追い 自殺 )
※ 虐め ( 暴力 無 、 言葉 のみ ) 有 。
※ 年齢操作 、 学パロ
※ 🔞 無 。
※ 伽羅崩壊 有 。
※ 初めての 不穏 系 作品なので 温かい目で 見て頂ければ … 😖🙏🏻
※ 地雷さん 👋
hk side
[ねえmtmrさ、kymくんの隣似合わないとか思わないのかな?笑]
[あれ無理矢理だよね、mtmrが強制してそう]
[そもそも男同士とかキモすぎ笑kymくんにはもっといい女の子いるのにね]
[ももちゃんとか?]
[えーっでもしいちゃんとかゆいとかはるちゃんも良くない?]
[確かに~!!笑]
あの日から、陰口を叩かれていたのは知っていた。
高校2年目の冬。
ずっと大好きだった、先輩のkymくんに告白した。
kymくんは笑顔で了承してくれたのに、何故。
きっと、俺が男で地味で取り柄がないから。
悪口を言われるたびに、心の一番奥の一番柔らかいところにナイフが突き立っていった。
心が悲鳴を上げている。もう無理かもしれない、と。
今日は台風が俺の住んでいる地域を直撃するらしい。
朝から暴風雨だった。
1m先も見えないほどの、猛烈な雨。
なのに何故か今日も学校はあって、大雨の中をゆっくり歩いて行った。
[うわっ、mtmrじゃん笑]
教室に入ると、どこからか嘲笑う声が聞こえた。
きっと妬んでいる女子のグループだろう。
廊下からは、1学年上の先輩たちの声が聞こえる。
その中に、聞きたくなかった言葉が紛れ込んでいた。
[tigくんっ、今日うちで遊ばない?]
[いつもみたいに、ねっ?]
吐きそうだった。
いつもとはなんなのか。いつから通ってるのか。俺の知らないところで?
束縛なんてしたくなかった。だから、会える時だけ会った。それが、裏目に出てしまった。
俺と逢えない時間は、ずっと別の女の子の家で時間を潰していたんだ。
そう思うと、腹が立って仕方がなかった。でも同時に、悲しさと、名前をつけたくもない心の奥底で渦巻いている何かも押し寄せてきた。
それでも「hkっていう彼女が居るから」と言ってくれる僅かな可能性を期待して、kymくんがなんと言うのかずっと聞き耳を立てていた。
「…ごめん、今日他に会う約束してる人いるから」
ごんっ、と頭を鈍器で殴られたような衝撃。
俺は今日、kymくんと会う約束はしていない。
ただの女子をあしらうための嘘かもしれない。でも、俺にとって嘘をつかれるのは一番嫌だし、なによりそれが本当だとすれば俺は浮気されていることになる。
やっぱり、クラスメイトの言う通りだった。
俺なんか不釣り合いだった。kymくんには、もっといい人が居るのに。それを俺が奪ってしまった。
俺はなんのために生きているんだろう。
切れてはいけないような気がする心の糸が、いとも簡単に切れてしまった。
家に帰った。
真っ先に机に向かい、手紙を書き始める。
でも、何を書けばいいか分からなくて、どうやって書けばいいか分からなくて、何度も何度も書き直した。読み返しては消した。途中で涙が零れた。でもそんなの構わなかった。書いて消して涙が落ちてインクが滲んで、紙がぐちゃぐちゃになるまで。
“kymくんへ
今までお世話になりました
世界一大好きでした
ありがとう”
結局書けたのはこんな在り来りな文だけだった。
3文だけで終わらせた手紙。
それを封筒に入れ、彼の家の住所を書き、ポストに出す。
そのまま家には帰らず、誰もいない学校へ向かった。
相変わらずの雨だった。
今なら事故死にできるかもしれない。たった一人だけが自殺だと知るけれど。
屋上の戸を開け、迷わず柵に手をかける。
そのまま、底の見えない暗い街に落ちていった。
走馬灯で最後に見たのは、付き合いたてのあの日。
「hk、桜ついてる」
「取ってあげようか?」
そう言いながら、撫でるように俺の頭から桜の花びらを取ってくれた。
今思うと、あの頃が一番幸せだったかもしれない。
『ありがと、大好きだよ』
最後の言葉は、過去の俺が言ったのか、今、死ぬ間際の俺が言ったのか。
もう区別はつかなかった。
kym side
hkが死んだ、という報せが入った。
事故死だろうと言われた。
hkの葬式が執り行われた。
遺影には、付き合いたてのあの日のhkの写真があった。控えめな笑顔で、でもどこか嬉しそうな微笑みだった。
hkの親以上に涙を流していた気がする。
家に帰ると、母親が一通の封筒を差し出してきた。
差出人は「mtmrhk」。
死んだはずだった。死ぬ前に送っておいたのだろう、と母親は言った。
自室に戻り、封を開ける。
一通の手紙が入っていた。
“kymくんへ
今までお世話になりました
世界一大好きでした
ありがとう”
内容はそれだけだった。
書いて消して、涙を零して、ぐちゃぐちゃになった手紙を折りたたんで送ってくれた。
こんなに一途に俺のことを想ってくれていた人がいた。
なのに、当たり前だと思って、hkの表面上の優しさに甘えて、ずっとその優しさの下にある本当の心を傷つけてばかりだった。こんなことになるまで、俺は気づけなかった。
今になって、hkが掛け替えない存在だと知った。もう遅かった。
もう一度だけ、彼の笑顔が見れたら。
そんな僅かな希望を持って、喪服姿のまま家を出た。
母親の引き止める声なんて聞こえなかった。
空を見上げると、嫌と云う程綺麗な星空だった。
あの日あの時この場所で、hkは落ちた。
俺への思いを募らせながら。
それに気づけなかった俺は最低だ。
hkに対するせめてもの俺の償いだと思ってほしい。どうか、こんな俺を少しでいいから許してほしい。いや、許さなくてもいいから微笑んでほしい。付き合いたてのあの日みたいに。
hk side
もう死んでから2週間が経つ。
黄泉の国は想像していた程豪華でいい暮らしではなかった。
特に楽しいこともなく、退屈な日々だった。
kymくんは元気にしているだろうか。
そんなことを考えながら死者の魂たちを眺めていると、懐かしい声が聞こえてきた。
「…hk…っ、!!」
振り返ろうとしたときには既に抱きつかれていた。
「ごめん、本っ当にごめん、hkの気持ちわかれなくてごめん、追い込んじゃってごめん、泣かせちゃってごめん…っ、」
kymくんだった。
嗚咽を漏らしながら、子供のように泣き叫ぶkymくん。
俺はどうしたらいいのかわからなかった。ただ、kymくんの頭を撫でることしかできなかった。
しばらくして、ひたすら泣いた彼は、少し落ち着いた樣だった。
そして彼は、真っ赤な瞳で俺の目を見て言った。
「俺のこと、許さなくてもいいからっ、…だけど、もう1回だけ、笑顔、見せてっ、…」
って。
許さないなんて選択肢はなかった。
kymくんは、俺への償いのために、命さえかなぐり捨てて俺のもとまで来てくれたのだから。
『…もういいよ、kymくん。』
『俺、もう大丈夫だから、…っ、』
視界がぼやける。
きっと俺も泣いているんだろう。
でも、それでも、生きていた頃と同じ樣な笑顔を浮かべてみせた。
それを見た彼はもう一度俺を強く抱き締めた。
「ほんとっ…?いいの、俺なんか…っぅ、」
泣きながら俺の肩に顔を埋めるkymくん。
つい可愛くて、彼の額にキスをした。
それにびっくりして上を向いた彼の顔は、向日葵みたいな微笑みでいっぱいだった。
青月サン🎲🤪💙
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#ご本人様には関係ありません
mico
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雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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コメント
6件
ああぁ…😭 たまらない、大好きです😭 hkの真っ暗な世界がより不穏感を漂わせていて、最後が「向日葵みたいな微笑み」で終わるのがもう…😭 幸せです、ありがとうございます😭🫶🏻
すっごい作品が好みです〜!!✨
め っ ち ゃ 好 き で す 、 、 、