ギィ…
騎士「…入れ」
『はい』
ガチャン…
騎士「…なぁ、」
『どうされましたか?』
騎士「…本当に、アンタがやったのか?」
『…今の私が何を言ったとて、
誰も信じませんでしょう?』
騎士「…俺が信じる」
『だとしてなんになるのか、まぁ、私の言い分が知りたいのであれば、』
『まったくもって濡れ衣です。曲がり角を曲がったところで、幹部様…レウ・クラウド様が倒れてしまわれたので、慌てて抱き止め医務室に向かおうとしたところ、メイドや金豚きょー様と鉢合わせた、というものでございます。』
騎士「…そうか。」コツッ、コツコツ…
ばたん…
『ふぅ、独房か…久しぶりですね。』
いつまで生きられるか、日数でも記録しようか
『みたところ、レウ様に目立った外傷はなし。疲れのようなものもあったけれどそこまで深刻ではない…そもそも意識があった気も…』
わからない。
『…こんなに1人が静かだとは。』
『平和は怖いですね。慣れてしまうと崩れた時の呆気なさというか、喪失感というか、』
コ「随分語り口調だね。気づいてた?」
『はい。』
コ「そっか。意外だね。死なない策でもあるのかと思ったのに。」
『…あの現場をどう覆せというのですか。
私は不確かな口論ほど苦手なものはありませんよ。』
コ「レウさんに会えばいいんじゃない?
会わせてあげようか?」
『遠慮します。いかなる理由だろうと、
私に近づくのはあまりいい気ではな…い、』
コ「?どうしたの?」
『…なるほど。いい幹部様ですね。レウ様は。警戒心の強い方だ。状況をよくみている。
コンタミ様』
コ「はい?」
『会えなくていいので、
レウ様にお伝えください。私はメイドだ。と』
コ「わかった。伝えておくよ。
ねぇ、ダイア。」
『はい。なんでしょうか』
コ「死なないでね。少なくとも、俺や、みどりくん。メイって子は、君が死んだら悲しむよ」
『…肝に銘じておきますね。』
コ「うん。それじゃあね。」
ぱたん…
『変に生きる気はないけれど。』
国王の顔を殴るまでは、死ぬわけにはいかない
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